職業:テイマーの私はテイムモンスターの妖精とVRゲームを満喫する

らる

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新たな街は

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 ……だけど、ジョッバーンノ街はどうやって行くのかな?
 少し調べてみようか。
 えーっと、『ジョッバーンノ街 行き方』っと。
 …………検索結果は0件?
 うーむ…攻略情報はなしっと。
 まぁ、またあのお爺さんに聞いてみようか。

 すこし街を歩くと、すぐにお爺さんは見つけられた。

「あの、ジョッバーンノ街ってどうやって行くんですか?わからなくて…」

「なんじゃ、そんなことか。草原のフィールドボスは倒したか?そこのボスのドロップアイテムにあるじゃろ。通行許可証が。それを使いたいと念じるとな、行けるんじゃよ。」

「ありがとうございます!」

 ドロップアイテムか。簡単なことも思いつかなかった。
 私はアイテムボックスを開いて確認する。確かにあった。【ジョッバーンノ街への通行許可証】。
 そのままだな。
 私はそれを持って念じる。ジョッバーンノ街に行きたいと。
 それに応えてくれたのか、眩しいほどの光の奔流が暴れ狂い、辺りを照らす。
 今は夜だが、昼だと勘違いさせるほどに眩しい光だ。その光が治まると、おそらくジョッバーンノ街だと思う所に着いた。

 だって、まるで、その街は───


 街とは言えないような、外観だった。
 街じゃない、国でもない──。
 酷い外観なのである。民家はさほど手入れもされてなさそうな、ボロッボロなのである。
 ギルドだと思わしきところはマシになっているが、木材と木材の間は埋まっておらず、それどころかカビが生えている──

 なんて言ったらいいんだろう。奴隷の村みたい……

 《ワールドアナウンス:ジョッバーンノ街が解放されました。それにより1部フィールドボスを弱体化、帝王エンペラーの徘徊を開始します》

 ワールドアナウンス……ここでの街解放はそれだけ重要なんだね。
 むむむ…とりあえず、また聞き込み調査かな?
 でも、話しかけれる人はそんなに…

「あの!お姉ちゃん!僕のお店の商品、買ってって…!」

 ……あれ?これ、聞けるんじゃない?
 とはいえ、一応話しかけて来た男の子を確認してみる。
 ───青紫色の髪。紫色の瞳。傷だらけの身体……
 普通の街じゃなさそう……
 でも、だからこそ、この街に連れ込まれた可能性はある。
 さぁて、聞いてみようか。

「うん、買わせてもらおうかな。でも、少し聞きたいことがあるの。」

「…!なに!?僕がわかることならなんでも教えてあげる!」

「私のテイムモンスター……狼と妖精を見なかった?」

「それならさっき、この街に来た人が連れてたよ?フードで顔は見えなかったけど、白髪の人だったよー」

「ありがとう、それじゃ、商品を見せて貰ってもいいかな?」

「うん!」

 ふむふむ…えっ!?
 通行許可証がある…?嘘でしょ!?
 通行許可証は貴重品のはず………なのにどうして──

 ………まぁ、納得しとこうか。
 ちなみに通行許可証はツーリングノ街──ネーミングセンスぅ………とりあえず、通行許可証は買うとして──残りはポーションか。無いし買っとこうかな?

「じゃあ全部ください」

「いいのか!?全部で5000リネだ!」

「はい、どうぞ」

「毎度あり!後思い出したんだけど、そのフードの人もツーリングノ街の通行許可証を買って行ったよ!」

「へぇ…ありがとう!」

 ってことはその人はツーリングノ街にいる可能性が高いと…いいことを聞いたな。
 じゃ、行ってみよ!
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