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第二幕
俺の一番のダチだから……!
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私が彼と出会ったのは、たぶん、芙美よりも早かったんだと思う。何しろ私、彼と同じ病院で生まれて、同じ新生児室にいたらしいんだよね。だけど、お互いを意識し始めたのは、芙美の方が早かった。
なんか、切ないよなあ。ドラマとかじゃさ、<運命>ってのが男女の間を取り持ったりするじゃん? だとしたら普通は私が彼の運命の相手なんじゃないの?
でも、彼は私じゃなくて芙美を選んだんだよ。だから私は、彼じゃない誰かを探すようになった。でもいっつも何か違ってて、何か噛み合わなくて、上手くいかなかった。しかも、何か掴めそうな気がして始めた水泳も、怪我で続けられなくなって……
神様って、ホント、不公平だよね。同じ努力をして……ううん。ライバルよりももっと努力をしたはずなのに、届かなかったりするんだよ? 努力っていったいなんなの? 努力したら報われるんじゃないの? 学校でもそう言われるじゃん。
『努力はいつか必ず報われる』
ってさ。だけど、その『いつか』っていうのはいつ? 自分が望んでる時に望んでる形で報われなかったら、何にも意味ないんじゃないの?
私はいっつもそう思ってた。
だけどさあ、ライバルがいい子過ぎるとさあ、恨みたくても恨めなかったりもするんだよね。
本人は忘れてるみたいだけど、私がまだ小学校の低学年の時に、意地悪なコから守ってくれたんだよ。芙美がさ。彼と一緒に。
「マコちんをイジメるな!」
とか言っちゃってさ。彼も、芙美の陰に隠れるようにしながらも一緒に守ってくれたんだあ……
その姿がまたなんかお似合いでさ。
『ああ、彼の隣にいるのは私じゃなくて、芙美なんだな』
みたいに思い知らされちゃったよ。
だからみんなには悪いと思ってる。結局みんな、<彼の代わり>だったんだよね。そのせいで、『なんか違う』って感じちゃうと、すぐ冷めちゃう。
鈴木くんのことも、たぶん、そうだと思ってた。鈴木くんもやっぱり彼と違うから、きっとそのうち、気持ちが冷めちゃうんだと思ってた。
なのに……
「よう! 相田! 一緒にメシ食わねえか?」
今日も鈴木くんがそんなこと言いながら教室に入ってきた。気が付いたら鈴木くんは、いつも私の視界の中にいた。それでいっつも私に向かって笑いかけてくれてて。
「なんで私のことばっかり見んの? 私の顔、そんなに面白い?」
そう聞いたら、鈴木くん、
「え? そっか? まあそうかもしんねえな。なんかいいんだよ。相田の顔。見てるといい気持ちなんだ。嬉しいって言うか、なんかいいんだよ」
私、付き合ったのは何人もいるけど、そんな風に言ってくれたのは鈴木くんが初めてだった。
でもなあ、
「相田は、俺の一番のダチだから……!」
だもんなあ。なんか複雑だよ。
なんか、切ないよなあ。ドラマとかじゃさ、<運命>ってのが男女の間を取り持ったりするじゃん? だとしたら普通は私が彼の運命の相手なんじゃないの?
でも、彼は私じゃなくて芙美を選んだんだよ。だから私は、彼じゃない誰かを探すようになった。でもいっつも何か違ってて、何か噛み合わなくて、上手くいかなかった。しかも、何か掴めそうな気がして始めた水泳も、怪我で続けられなくなって……
神様って、ホント、不公平だよね。同じ努力をして……ううん。ライバルよりももっと努力をしたはずなのに、届かなかったりするんだよ? 努力っていったいなんなの? 努力したら報われるんじゃないの? 学校でもそう言われるじゃん。
『努力はいつか必ず報われる』
ってさ。だけど、その『いつか』っていうのはいつ? 自分が望んでる時に望んでる形で報われなかったら、何にも意味ないんじゃないの?
私はいっつもそう思ってた。
だけどさあ、ライバルがいい子過ぎるとさあ、恨みたくても恨めなかったりもするんだよね。
本人は忘れてるみたいだけど、私がまだ小学校の低学年の時に、意地悪なコから守ってくれたんだよ。芙美がさ。彼と一緒に。
「マコちんをイジメるな!」
とか言っちゃってさ。彼も、芙美の陰に隠れるようにしながらも一緒に守ってくれたんだあ……
その姿がまたなんかお似合いでさ。
『ああ、彼の隣にいるのは私じゃなくて、芙美なんだな』
みたいに思い知らされちゃったよ。
だからみんなには悪いと思ってる。結局みんな、<彼の代わり>だったんだよね。そのせいで、『なんか違う』って感じちゃうと、すぐ冷めちゃう。
鈴木くんのことも、たぶん、そうだと思ってた。鈴木くんもやっぱり彼と違うから、きっとそのうち、気持ちが冷めちゃうんだと思ってた。
なのに……
「よう! 相田! 一緒にメシ食わねえか?」
今日も鈴木くんがそんなこと言いながら教室に入ってきた。気が付いたら鈴木くんは、いつも私の視界の中にいた。それでいっつも私に向かって笑いかけてくれてて。
「なんで私のことばっかり見んの? 私の顔、そんなに面白い?」
そう聞いたら、鈴木くん、
「え? そっか? まあそうかもしんねえな。なんかいいんだよ。相田の顔。見てるといい気持ちなんだ。嬉しいって言うか、なんかいいんだよ」
私、付き合ったのは何人もいるけど、そんな風に言ってくれたのは鈴木くんが初めてだった。
でもなあ、
「相田は、俺の一番のダチだから……!」
だもんなあ。なんか複雑だよ。
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