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本当にいろいろなことを
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でも、キッチンの隅で一人お弁当を食べているのを申し訳なく思っていたと言っても、カリナは仕事で来てるんですから、それで、
『一緒にお食事してもいいですか?』
とは、彼女の立場で訊けるはずもありません。そこは雇い主であるハカセの方から言うべきだったんですが、そういうところに気付かないのがハカセのハカセたるゆえんでした。
そこを、ウルが気を利かせてくれたんです。
逆に、ママはそういうところをあまり難しく考えずにスパッと口にできる人だったので、カリナに対しても『ここで食べたらいいよ』とあっさり言えてしまうという。
で、ようやく、ハカセも言えたと、
「あの…でも……」
なのに煮え切らないカリナに、
「雇い主がいいって言ってるんだ! 素直に従え!」
頭の上から突然、声が。
オウでした。それまでは黙って様子を窺っていたけれど、あまりのじれったさに我慢の限界だったようです。
だけど、さすがにその言い方もどうかと思うものの、
「は、はいっ! 分かりました!」
カリナが背筋を伸ばして返事をします。
こうして、カリナも一緒にお昼を食べることになりました。
本当なら<公私混同>になるのかもしれませんが、このぐらいは、ね。
それに、<かぷせるあにまる>達も一緒なら何も心配ありませんから。
恐縮しながらもカリナもお弁当を出してきて一緒にお昼にして、そしていっぱい話をしました。ママが亡くなって、カリナが来て、そしてママが知らないこの家のことをいっぱい。
ミコナの就学式の朝にハカセが危うく寝坊しそうになったとか、仕事中でもミコナが寂しくないように<研究室>の壁を透明にしたとか、父兄参観にハカセが白衣のままで行こうとしてカリナに止められたとか、本当にいろいろなことを……
「……」
「……」
「……」
「……」
ハカセとカリナが話すそれを、ウルもティーさんもガーもオウも、ただ黙って聞いていたのでした。
『一緒にお食事してもいいですか?』
とは、彼女の立場で訊けるはずもありません。そこは雇い主であるハカセの方から言うべきだったんですが、そういうところに気付かないのがハカセのハカセたるゆえんでした。
そこを、ウルが気を利かせてくれたんです。
逆に、ママはそういうところをあまり難しく考えずにスパッと口にできる人だったので、カリナに対しても『ここで食べたらいいよ』とあっさり言えてしまうという。
で、ようやく、ハカセも言えたと、
「あの…でも……」
なのに煮え切らないカリナに、
「雇い主がいいって言ってるんだ! 素直に従え!」
頭の上から突然、声が。
オウでした。それまでは黙って様子を窺っていたけれど、あまりのじれったさに我慢の限界だったようです。
だけど、さすがにその言い方もどうかと思うものの、
「は、はいっ! 分かりました!」
カリナが背筋を伸ばして返事をします。
こうして、カリナも一緒にお昼を食べることになりました。
本当なら<公私混同>になるのかもしれませんが、このぐらいは、ね。
それに、<かぷせるあにまる>達も一緒なら何も心配ありませんから。
恐縮しながらもカリナもお弁当を出してきて一緒にお昼にして、そしていっぱい話をしました。ママが亡くなって、カリナが来て、そしてママが知らないこの家のことをいっぱい。
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「……」
「……」
「……」
「……」
ハカセとカリナが話すそれを、ウルもティーさんもガーもオウも、ただ黙って聞いていたのでした。
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