かぷせるあにまるず

せんのあすむ

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他のものに依存する必要が

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大学時代、ママが携帯端末を操作しながら自転車に乗っていた人を注意したら、『変なのに絡まれた』と、SNSで晒し者にされたことがありました。

つまりその人は、自分の<良くない行為>を注意されたのに、反省するどころか、ママのことを『変なの』といって悪者扱いしたんです。

フカが過激なのは、その時の憤りが影響してるのかもしれません。

でも、ママ自身は、『こんな人もいるんだ…』と、悲しみながらも、気にしないようにしました。それと同時に、誓ったんです。

『ながら運転は禁止されてると知っているのにやめられないというのは、結局、依存してるということ。しかも後からこうやって注意しても反省しないのなら、私は、自分の子供が携帯端末とかに依存しないで済むようにしなくちゃ……』

と。

この頃にはもう、ハカセと結婚することを決心していたのもあって、そう考えたんです。

そして、『携帯端末とかに依存しないで済むようにするには、心を満たしてあげないと』と決意したんです。

だからママは、ミコナが生まれると、彼女が満たされるように、彼女を受け止めるように心掛けました。

「私とパパのところに来てくれてありがとう」

それを何度も口にして、いつだって抱き締めて、決してほったらかしにしなった。ミコナが話しかければ必ず応えて、彼女の言葉に耳を傾けました。

それこそ、ミコナが赤ちゃんの時から。

赤ちゃんが泣くのは、助けを求めてるから。その助けを求めてる赤ちゃんを放っておくなんて、『私とパパのところに来てくれてありがとう』という気持ちが伝わらない。

そう考えて。

その結果が、今のミコナということですね。

ミコナは、ママやハカセに愛されてることを疑ってないから、疑う必要がなかったから、心が満たされていて、他のものに依存する必要がなかったのでしょう。

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