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堂々とした姿
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こうしてソリティはマインに受け止めてもらえたことで気持ちが少し落ち着いていったようですけども、その一方で、複雑な表情をしている子がいました。
アルマでした。
マインに話を聞いてもらえるようになったことで、家でのソリティの様子も、以前よりは落ち着いた感じなのですが、食事も、お風呂も、さっさと終わらせて、自分の家に帰ってしまうようになったのです。
いえ、用件が済めばすぐに自分の家に帰ってしまうのは以前からそうでしたけど、それがますます早くなった感じでしょうか。
というのも、自分の家に帰ったソリティは、携帯端末を使って、マインとやり取りをしていたのです。それくらい、ソリティが溜め込んでいたものは、膨大だったということでしょう。
だけど、その代わりに、今度はアルマが浮かない顔をしていました。
ミコナもそれには気付いていて、心配していたのです。だけど、どう話しかけていいかが分からない。アルマとは、クラスは一緒でもこれまでほとんど接点がありませんでした。
何しろアルマは、ソリティとしか話そうとしなかったからです。何が好きなのかとか、何に興味があるのかとか、ミコナは、アルマのことを何も知らないのです。だから話しかけるきっかけが見つけられない。
けれどそうやって悶々としているミコナの前で、
「アルマさん、ちょっとよろしいでしょうか?」
アルマに話しかける人がいました。
ふわりと柔らかそうな髪を揺らめくせて真っ直ぐに立つ、堂々とした姿。
セイラでした。セイラが、アルマに話しかけたのでした。
アルマでした。
マインに話を聞いてもらえるようになったことで、家でのソリティの様子も、以前よりは落ち着いた感じなのですが、食事も、お風呂も、さっさと終わらせて、自分の家に帰ってしまうようになったのです。
いえ、用件が済めばすぐに自分の家に帰ってしまうのは以前からそうでしたけど、それがますます早くなった感じでしょうか。
というのも、自分の家に帰ったソリティは、携帯端末を使って、マインとやり取りをしていたのです。それくらい、ソリティが溜め込んでいたものは、膨大だったということでしょう。
だけど、その代わりに、今度はアルマが浮かない顔をしていました。
ミコナもそれには気付いていて、心配していたのです。だけど、どう話しかけていいかが分からない。アルマとは、クラスは一緒でもこれまでほとんど接点がありませんでした。
何しろアルマは、ソリティとしか話そうとしなかったからです。何が好きなのかとか、何に興味があるのかとか、ミコナは、アルマのことを何も知らないのです。だから話しかけるきっかけが見つけられない。
けれどそうやって悶々としているミコナの前で、
「アルマさん、ちょっとよろしいでしょうか?」
アルマに話しかける人がいました。
ふわりと柔らかそうな髪を揺らめくせて真っ直ぐに立つ、堂々とした姿。
セイラでした。セイラが、アルマに話しかけたのでした。
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