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すごい恰好してる面白い子
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そして今日も三十分、魂込めてシャウトしたことで、テントから出てきた時には別人のように虚無感をまとった様子でした。
こうやって配信を終えた後はいつも虚しくなる。なのに翌日にはもう鬱憤が溜まってる。
そんな家庭でした。
翌朝、ビクビクしながら朝食の用意を済ませた母親の前で何も言わずにサンドイッチを一つ掴んで玄関に向かって、リュックを担いで食べながら家を出る。
「いってらっしゃい……」
怯えながら声を掛ける母親のことは無視したまま。
今日は、血のように真っ赤な丈の短いTシャツの上に鋲の入ったフェイクレザーのベスト。やっぱりフェイクレザーのショートパンツ。昨日と同じフェイクレザーのショートブーツという、挑発的な格好です。もちろんおへそも見えたまま。
なのに、
「おはよ~!」
「おはよ、ギータ!」
「おう! おはよう!」
明るく挨拶をしてくる同級生とかには普通に応えるんです。
だから、彼女をよく知る同級生とかからは、
<すごい恰好してる面白い子>
程度にしか思われてなかったりもするんですよね。別にすごんだりするわけでもないし、暴力を振るうわけでもない。ただ、教師には、気に入らないことがあると食って掛かることも少なくない。
あくまで大人に対して反抗的なだけですね。
それもあって、帰る時に一緒になってもミコナも平然としてる。
そして今日は、フカと一緒に学校に向かってたミコナとも顔を合わせて、
「おはようございます」
と挨拶してくる下級生のミコナにも、
「おはよ!」
気軽に応えてくれて。
フカは、
『こいつはこいつで、いろいろ抱えてんな……まあ、ティーに任せておけばいいか……』
そんな風に思っていたのでした。自分はタムテルの様子を見るので手一杯ですからね。
こうやって配信を終えた後はいつも虚しくなる。なのに翌日にはもう鬱憤が溜まってる。
そんな家庭でした。
翌朝、ビクビクしながら朝食の用意を済ませた母親の前で何も言わずにサンドイッチを一つ掴んで玄関に向かって、リュックを担いで食べながら家を出る。
「いってらっしゃい……」
怯えながら声を掛ける母親のことは無視したまま。
今日は、血のように真っ赤な丈の短いTシャツの上に鋲の入ったフェイクレザーのベスト。やっぱりフェイクレザーのショートパンツ。昨日と同じフェイクレザーのショートブーツという、挑発的な格好です。もちろんおへそも見えたまま。
なのに、
「おはよ~!」
「おはよ、ギータ!」
「おう! おはよう!」
明るく挨拶をしてくる同級生とかには普通に応えるんです。
だから、彼女をよく知る同級生とかからは、
<すごい恰好してる面白い子>
程度にしか思われてなかったりもするんですよね。別にすごんだりするわけでもないし、暴力を振るうわけでもない。ただ、教師には、気に入らないことがあると食って掛かることも少なくない。
あくまで大人に対して反抗的なだけですね。
それもあって、帰る時に一緒になってもミコナも平然としてる。
そして今日は、フカと一緒に学校に向かってたミコナとも顔を合わせて、
「おはようございます」
と挨拶してくる下級生のミコナにも、
「おはよ!」
気軽に応えてくれて。
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『こいつはこいつで、いろいろ抱えてんな……まあ、ティーに任せておけばいいか……』
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