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第九話「極寒と鍛錬」
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神仏第一塾に転入することになったタケル。彼は、ナオトの隣の席に座る事になった。しかし、タケルはどうやら、ナオトをライバル視しており、二人の仲は不仲そうだった。
例えば、休み時間…
女子生徒「きゃっ!」
ナオト「あっ、大丈夫?」
女子生徒「ありがとう。あなたは釈迦如来の孫の人?本当に優しいわ。」
ナオト「まあ、どうってことないよ。君も、よく気をつけて歩こうね。」
女子生徒「うんっ!ありがとう!」
塾で転んだ女子生徒を助けていると…
タケル「おい待てナオトぉーーーーっ!」
ナオト、女子生徒「えっ?」
タケル「その子はな!俺と結婚するんだよ!軽々しく手を出すな!!ボケがあああ!!」
タケルは、ナオトが女子生徒を助ける事に対しても、かなりの嫉妬心が強かった。
タケル「さあっ、君。こんなのは忘れて俺と…」
バシッ!!
タケルをひっぱたく女子生徒。
女子生徒「もう!何なの!あんた!!いいところだったのに!!乱入してこないで!!」
タケル「ええ~~~~~~!!」
女好きの困ったタケル。どうやら、ナオトとの折り合いも悪そうだ。
ーーー昼休み。ナオトはレンとコウとともに、昼食をとっていた。
レン「さて~。飯や。飯。」
コウ「いただくぞ~。…ところでさ、ナオト。タケルとはどうなんだ?」
ナオト「う~ん、あいつはちょっと神として未熟だよな。勝気で大食いで、女好きで、付き合っていけるかどうか、分からないな。」
レン「まあ、そうやなぁ。」
コウ「でも、これからは、アミーダのパイロットとして、やっていくしかないんだろう?司隊で、羅刹団との闘いを共にしていく仲間なんだから。」
ナオト「ま、まあ。いつかは、あいつと折り合いを付けたいと思うよ。僕的にはね。」
ーーー授業が終わり、下校時間。ナオトは、レンやコウとともに帰っていく。
レン「せや、じゃあなナオト~。」
コウ「また明日~。」
ナオト「レン、コウ!じゃあね~!」
ーーーサヤのマンションへ帰っていくナオト。
ナオト「ただいま~。…うわあっ!!」
ある事に驚くナオト。なんと、その部屋には、ナオトをライバル視するタケルがいたのだ。部屋の中で、お菓子をばりばり食べるタケル。
タケル「ばりばり、ばりばり。」
そこへ、サヤがやってくる。
サヤ「ああごめんごめん、言うの忘れてた。これからね、タケルもこの家に住む事になったのよ。悪いけど、仲良くしてあげて。」
ナオト「…。」
折り合いの悪いタケルと一緒に住む事になったナオトは、目が点となる。
ナオト「(何でよりによってこいつと…。冗談じゃない。)」
ーーーそして、夕食の時間。
ナオト、タケル「いただきまーす。」
タケル「ガツガツ、ガツガツ。おかわり!!」
サヤ「はいはい。」
タケルは、案の定大食いだ。ゆっくり食べるナオトに対して、タケルは言う。
タケル「どうしたお前。これしか食わんのか?へっぽこだなぁ。」
ナオト「う、うるさいわ!てかお前味わって食えよ。お前も神だろ?神なら神の常識を持て。」
タケル「何ぃ?でけえ口叩くなよ。食わない奴に文句言われる筋合いなんてねえよ。」
ナオト「何だよ。」
タケル「何だよ。」
ナオト、タケル「うう~~~~。」
サヤ「ほらほらほら。2人とも食事中に喧嘩しない。神様ならば、それくらいの常識を持ちなさい。」
食事中に口論するナオトとタケルを鎮めるサヤ。
ーーー更に、夜、就寝時間に関しても…。
ナオト「ん…んん…」
タケル「ばりばり、ばりばり。」
隣室で夜遅くに、タケルはばりばりとお菓子を貪り食っていた。その音に気づくナオト。そして、ナオトは…。
ガバッ
ナオト「うるさいっつーの!深夜くらい黙れっつーの!何時だと思ってんだお前はー!」
タケル「何だお前!文句あんのかーーーー!?」
ナオト「夜は寝るって常識だろ!!!むしゃむしゃうるせえんだお前は!!!」
タケル「なんだとこの野郎!!!」
深夜にぎゃあぎゃあ騒ぐナオトとタケル。それを聞いていたサヤは…
スッ、バコッ!バコッ!
あまりにもうるさいナオトとタケルに対し、げんこつをかました。
サヤ「うるさいわよ!あんた達!何時だと思ってんの!それにここはマンションよ!近所迷惑でしょ!静かに寝なさい!!ふんっ!!」
夜に騒いでいたことを注意し、立ち去るサヤ。ナオトとタケルは、たんこぶを拵え、その場で倒れ込んだ。
ーーーその間、羅刹城では、厭魔が、新たなパイロット、タケルが加わったことを知っては、嘆いていた。
厭魔「奴が稲荷タケルか。実に嘆かわしい。また、邪魔者が増えたらしいな。我々も、新たな巨大妖怪群を開発していくしかないな。」
そして、魔子は、自室で、こっそり入手したタケルの写真を見て、悦に浸っていた。
魔子「あ~ん。タケルく~ん。実にかっこいいわ~。私のダーリンになってほしいわ~。」
どうやら、魔子はタケルに惚れてしまったらしいのだ。そこへ、二人の羅刹兵がやってくる。
羅刹兵1「魔子様。仕事にお戻りください。厭魔様がお待ちでございます。」
魔子「何よ。もう。いい所だったのに。」
羅刹兵2「もう。いつまで司隊のパイロットを見て悦に浸ってたんですか。」
魔子「分かった分かった。仕事に戻るわ。」
厭魔のもとへ戻る魔子。
厭魔「全く。遅いぞ魔子。一体何をしていたんだ。」
魔子「ごめんなさい♡厭魔様。少し休憩が長引き過ぎました♡」
厭魔「まあ、言わずとも分かるぞ。貴様は、司隊の新たなパイロットを見て悦に浸っていたんだな。それに奴は敵なのだぞ。あんな穢らわしいものに恋心を抱くな。」
魔子「すみません♡厭魔様~♡でもかっこよくて。」
厭魔「全く。なんて奴だ。いいか?我々羅刹団にとって司隊は敵なのだぞ。それに、貴様。時間が無い。早く部下たちに巨大妖怪群を開発するように指示しろ。いいな?」
魔子「はいっ。厭魔様っ。」
ーーー司隊本部。ハクシがユイを助手に、新たに搬入されてきたアミーダ参ノ型ダーキニーの整備を行っていた。
ハクシ「うむ。これが最新型のアミーダ参ノ型ダーキニーか。壊れたら困るから、隅から隅まで、見ないとな。」
ユイ「須佐之主任。先にシステムチェック、よろしいですか?」
ハクシ「そうだな。では、阿弥陀ノ座を見ていこう。」
スパナを用意し、操縦席たる阿弥陀ノ座を見るハクシとユイ。
ハクシ「異常は無さそうだ。でも、この辺は、ゆっくりみて行かないとならないな。」
ユイ「これは、最新型ですからね。入念に見ていかなければなりませんね。」
ハクシ「すまんが、ユイ。ちょっとドライバーを取ってきてくれないか?計器の中を見たい。」
ユイ「分かりました。」
ーーーその一方で、司隊に正式入隊したばかりのタケルは、ゴウと対話していた。
ゴウ「君がタケルだな。どうだ?司隊では上手くやっていけそうか?」
タケル「全然問題無いですよ。ましてや俺が居なければ、司隊は成り立ちません。」
ゴウ「そうか。君のような威勢のいいパイロットには期待するよ。それに、前回の初戦、ご苦労だった。君の勝利に、私は感謝するよ。今後は、司隊の仲間として、ナオトとカノンとともに頑張ってくれ。」
タケル「はい。」
ゴウ「さて、君は任務開始まで、待機していてくれないか?巨大妖怪群が現れ次第、君を呼ぶ。」
ーーーゴウとの対話を終えたタケル。そして、タケルは案の定、女性隊員を独占し、話している。
タケル「司隊の隊員の皆さん。俺がいるからには、もう司隊は安心ですよ。」
女性隊員1「あの、稲荷さん。これからは、仏さんや月泉さんと共に戦闘を共にしていく事になりますが、大丈夫ですか?」
タケル「そもそも俺は、ナオトよりパイロットとしての性能が優れてますからね。俺のパイロットとしての腕前は、誰にも劣りませんよ。」
女性隊員2「ははは…。」
タケル「それに、女性隊員のみなさん。いつか俺とお茶しませんか?」
タケルが、女性隊員と話し込んでいる様子を眺めているユイ、アキト、シンイチ。
シンイチ「あいつが新しいパイロットの稲荷タケルか?」
アキト「相当女好きみたいだな。」
ユイ「まあ、とりあえずは、仏さんたちの仲間として、付き合って行くべき者です。仏界を救う存在としてですね。」
シンイチ「噂じゃ、ナオトとは仲悪いみたいだぜ。上手くやっていけるか分からねえな。」
アキト「まっ、何より折り合い付けるのが大事だろ。」
ユイ「そうですね。さあ、仕事を開始しましょうか。」
ーーーその間。神仏郷では、異例の雪が降っていた。その現象に、住人たちは…。
住人「いやあ、まさかこの時期に雪が降るなんて。」
住人「寒い…。寒すぎる…!へっくしょん!」
凍えるような寒さだった。そして、家にいたカノンも…。
カノン「くぅ~。寒い…。寒いわ…。仏くんたち、大丈夫かな?へっくしょん!」
カノンは、あまりの寒さで、炬燵に入り込み、みかんを食べていた。
その寒さや、雪の発端となっていたのは…。
そう。白い和服に身を包み、白い長髪の女性の姿をした巨大妖怪群第6号、ユキノヒメだった。ユキノヒメは、口から冷気を吐き出しながら、神仏郷を凍てつかせていく。
ーーー司隊本部。隊員たちが、巨大妖怪群出現に伴い、アミーダの出撃準備を急いだ。
シンイチ「神仏郷に巨大妖怪群出現!」
アキト「目標は、巨大妖怪群第6号、ユキノヒメと識別!被害規模は甚大!」
ユイ「現在、神仏政府より、アミーダの出撃要請が出されました!発射準備を開始します!」
ーーー出撃準備のとき。ナオトとタケルが、ゴウとサヤのもとに呼ばれる。
ゴウ「ナオト。タケル。今回は、君たちが出る番だ。二人で力を合わせ、巨大妖怪群を倒すのだ。」
サヤ「1番大切なのは、何よりも協調性よ。チームワークを大切にね。」
ナオト、タケル「御意。」
ゴウ「では、これより、ブッダリア及びダーキニーを配備する。パイロットスーツに着替えてくれたまえ。」
そして、ナオトとタケルはパイロットスーツに着替え、それぞれの機体に搭乗した。しかし、2人は…。
ナオト「(何でよりによってあいつと…)」
タケル「(あいつとやっていけるか分からん。)」
かなりギスギスしている模様だ。
ユイ「阿弥陀ノ座、挿入!」
シンイチ「パイロットとアミーダの適合率、問題なし!」
アキト「了解!射出口展開!発射準備!」
ウィーーーーーーン。
アミーダ初ノ型ブッダリア、及びダーキニーの発射準備を開始する。そして、発射準備が完了すると、ゴウの掛け声とともに、司隊本部を飛び立つ。
ゴウ「アミーダ、出陣!!」
ナオト、タケル「阿弥陀仏っ!!」
ブッダリアとダーキニーが、ユキノヒメと対峙する。そこで、タケルは言う。
タケル「いいかお前。絶対に足だけは引っ張るんじゃねえぞ。分かってるよな?」
ナオト「お前、そんな言い方ねえだろ。とにかく力合わせて倒すんだ。」
ユキノヒメが手を広げる。そこから、大量の雪を放ってきた。それを腕の盾でブロックしながら、攻め込んでいく2機。そして、攻防の機会を狙い定めながら、攻め込むが…。
ナオト「良し!今だ!」
タケル「おい待て!ナオト!」
ズダダダダダダッ!!
タケルは制止するが、ナオトはそれを振り切り、ブッダリア単機でユキノヒメに攻め入っていく。しかし、次の瞬間、ブッダリアとダーキニーは、ユキノヒメに冷気をかけられてしまう。
ナオト、タケル「うわあああああっ。」
カチコチ…カチコチ…。
ユキノヒメの冷気をくらい、ブッダリアとダーキニーは、カチコチに凍ってしまう。
司隊隊員たち「あ~あ。」
ハクシ「なんてこった。」
サヤ「やっぱり相性合わないから、難しいわね。」
カチコチに凍ったブッダリアとダーキニー。その中で、ナオトとタケルは口論した。
タケル「全く、何考えてんだお前は!そこで攻め込むとかお前は馬鹿か?」
ナオト「だって。すぐに攻め込めると思ったんだもん。」
タケル「そもそも俺一人でも勝てたのに!何でこいつと!」
ナオト「悪かったな!」
サヤ「漣隊長。どういたしましょう?」
ゴウ「仕方ないな。彼らには協調性を高めるために特訓してもらわなければ。」
ーーー翌日。ナオトとタケルは、ゴウの指示のもと、極寒の中で協調性を深める鍛錬を行うこととなった。
ゴウ「よく来てくれた。これより、協調性を高めるための訓練を開始する。まずは、この中で、二人三脚だ。」
最初の訓練は、雪の中での二人三脚だ。ナオトとタケルは、二人で肩を組みながら、二人三脚した。
タケル「行くぞ。ちゃんと合わせろよ。」
ナオト「分かってる。」
ナオト、タケル「1、2…1、2…1、2…」
二人三脚をするナオトとタケル。しかし、息が合わずに転んでしまう。それでも2人は立ち上がり、何度転んでも、立ち上がっては走り続け、ついにはゴールにたどり着く。
二人の協調性を深める鍛錬は、それだけでは終わらなかった。極寒の中、滝行をしたり、木登りをしたり、本部敷地内の外周を走ったり、川を泳いだり、飯を平らげたりなど、様々な鍛錬を行うのであった。
こうして、極寒の中の厳しい鍛錬の末、ナオトとタケルは、ユキノヒメへの第2戦へと足を踏み入れていくのであった。
ーーー来たるユキノヒメとの第2戦。ブッダリアとダーキニーが出撃した。極寒の中の鍛錬で仕入れた実力を発揮する時が来た。
タケル「よし。気を抜くなよ。ナオト。」
ナオト「分かってる。」
ユキノヒメの先制攻撃。口から冷気を吐きかけてくる。それをヒョイヒョイと交わしていくブッダリアとダーキニー。二人の息はかなり合っている模様だ。そして、背後に回り込み、ブッダリアとダーキニーは、ユキノヒメの冷気を交わしながら、攻めかかった。
タケル「よし!今がチャンスだ!ついてこいよ!!!」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
ブッダリアとダーキニーは、2機で連携し、ユキノヒメを殴りつけた。2機の可憐なパンチやキックにより、ユキノヒメは抵抗出来ない。そして、ブッダリアとダーキニーは、ひたすらユキノヒメを殴りつけると、2機でそのまま、山へ叩きつけた。
抵抗出来なくなったユキノヒメに対し、ダーキニーは手のひらから火の玉を投げつけた。火の玉がユキノヒメに直撃し、和服がちりちりに焼かれ、ユキノヒメは丸裸に。恥ずかしがりながら、局部を隠すユキノヒメ。
タケル「今だ!ナオト!」
ナオト「おう!」
ナオト、タケル「でやあああーーーーーーっ!」
ブッダリアとダーキニーは、連携しながら、赤と青の光線を放った。よって、ユキノヒメは、消滅した。
タケル「よし!やったな!ナオト!」
ナオト「おう!あの極寒の鍛錬を行った甲斐があったな!」
タケル「お前もやれば出来るじゃないか!見直したぜ!」
ナオト「まあお前のおかげだ!タケル!」
タケル「うん!ブッダリア、及びダーキニー、任務完了!これより帰還します!」
任務を終えたブッダリアとダーキニーは、司隊本部へ帰っていく。
ーーーそして、ナオトはサヤのマンションに帰った。ナオトは、夕暮れの街を眺めながら、黄昏れる。
ナオト「本当に、勝ったんだ。僕。」
そこへ、タケルが飲み物を持ってやってくる。
タケル「ほら。お前の分も買ってきた。飲めよ。ナオト。」
ナオト「ありがとう。タケル。」
ナオトのコップにジュースを注ぐタケル。
タケル「乾杯しようぜ。乾杯。」
ナオト、タケル「乾杯。」
街を眺めながらジュースを飲む二人。
タケル「お前も本当によく頑張ったよ。お前は、いずれ、仏界を救う希望となる存在だからな。」
ナオト「ありがとう。最初、タケルと仲良く出来るかは不安だったけど。大分安心してきた。とりあえず、みんなで力を合わせて、仏界を救おうぜ。」
タケル「ああ。これからも頑張っていこうぜ。俺たち仲間なんだから。」
ナオト「そうだな。頑張ろう。」
二人で仲良くするナオトとタケルの様子を眺め、ほっこりするサヤ。
サヤ「ふふっ。これまでギスギスしていた二人が仲良くなって良かったわ。これで、彼らの絆で仏界を救う事が出来るわ。」
これまで、価値観が合わずに衝突しあっていたナオトとタケルは、すっかり兄弟のように打ち解けていた。果たして、彼らは、その友情を大切にし、仏界を救うことができるのか?
ーーーつづく
次回予告
タケルの加入に伴い、ゴウはアミーダ3機での出撃を提案する。新たに生まれ変わった司隊。果たして、彼らの勝負の行方は。
次回、「新生司隊」
例えば、休み時間…
女子生徒「きゃっ!」
ナオト「あっ、大丈夫?」
女子生徒「ありがとう。あなたは釈迦如来の孫の人?本当に優しいわ。」
ナオト「まあ、どうってことないよ。君も、よく気をつけて歩こうね。」
女子生徒「うんっ!ありがとう!」
塾で転んだ女子生徒を助けていると…
タケル「おい待てナオトぉーーーーっ!」
ナオト、女子生徒「えっ?」
タケル「その子はな!俺と結婚するんだよ!軽々しく手を出すな!!ボケがあああ!!」
タケルは、ナオトが女子生徒を助ける事に対しても、かなりの嫉妬心が強かった。
タケル「さあっ、君。こんなのは忘れて俺と…」
バシッ!!
タケルをひっぱたく女子生徒。
女子生徒「もう!何なの!あんた!!いいところだったのに!!乱入してこないで!!」
タケル「ええ~~~~~~!!」
女好きの困ったタケル。どうやら、ナオトとの折り合いも悪そうだ。
ーーー昼休み。ナオトはレンとコウとともに、昼食をとっていた。
レン「さて~。飯や。飯。」
コウ「いただくぞ~。…ところでさ、ナオト。タケルとはどうなんだ?」
ナオト「う~ん、あいつはちょっと神として未熟だよな。勝気で大食いで、女好きで、付き合っていけるかどうか、分からないな。」
レン「まあ、そうやなぁ。」
コウ「でも、これからは、アミーダのパイロットとして、やっていくしかないんだろう?司隊で、羅刹団との闘いを共にしていく仲間なんだから。」
ナオト「ま、まあ。いつかは、あいつと折り合いを付けたいと思うよ。僕的にはね。」
ーーー授業が終わり、下校時間。ナオトは、レンやコウとともに帰っていく。
レン「せや、じゃあなナオト~。」
コウ「また明日~。」
ナオト「レン、コウ!じゃあね~!」
ーーーサヤのマンションへ帰っていくナオト。
ナオト「ただいま~。…うわあっ!!」
ある事に驚くナオト。なんと、その部屋には、ナオトをライバル視するタケルがいたのだ。部屋の中で、お菓子をばりばり食べるタケル。
タケル「ばりばり、ばりばり。」
そこへ、サヤがやってくる。
サヤ「ああごめんごめん、言うの忘れてた。これからね、タケルもこの家に住む事になったのよ。悪いけど、仲良くしてあげて。」
ナオト「…。」
折り合いの悪いタケルと一緒に住む事になったナオトは、目が点となる。
ナオト「(何でよりによってこいつと…。冗談じゃない。)」
ーーーそして、夕食の時間。
ナオト、タケル「いただきまーす。」
タケル「ガツガツ、ガツガツ。おかわり!!」
サヤ「はいはい。」
タケルは、案の定大食いだ。ゆっくり食べるナオトに対して、タケルは言う。
タケル「どうしたお前。これしか食わんのか?へっぽこだなぁ。」
ナオト「う、うるさいわ!てかお前味わって食えよ。お前も神だろ?神なら神の常識を持て。」
タケル「何ぃ?でけえ口叩くなよ。食わない奴に文句言われる筋合いなんてねえよ。」
ナオト「何だよ。」
タケル「何だよ。」
ナオト、タケル「うう~~~~。」
サヤ「ほらほらほら。2人とも食事中に喧嘩しない。神様ならば、それくらいの常識を持ちなさい。」
食事中に口論するナオトとタケルを鎮めるサヤ。
ーーー更に、夜、就寝時間に関しても…。
ナオト「ん…んん…」
タケル「ばりばり、ばりばり。」
隣室で夜遅くに、タケルはばりばりとお菓子を貪り食っていた。その音に気づくナオト。そして、ナオトは…。
ガバッ
ナオト「うるさいっつーの!深夜くらい黙れっつーの!何時だと思ってんだお前はー!」
タケル「何だお前!文句あんのかーーーー!?」
ナオト「夜は寝るって常識だろ!!!むしゃむしゃうるせえんだお前は!!!」
タケル「なんだとこの野郎!!!」
深夜にぎゃあぎゃあ騒ぐナオトとタケル。それを聞いていたサヤは…
スッ、バコッ!バコッ!
あまりにもうるさいナオトとタケルに対し、げんこつをかました。
サヤ「うるさいわよ!あんた達!何時だと思ってんの!それにここはマンションよ!近所迷惑でしょ!静かに寝なさい!!ふんっ!!」
夜に騒いでいたことを注意し、立ち去るサヤ。ナオトとタケルは、たんこぶを拵え、その場で倒れ込んだ。
ーーーその間、羅刹城では、厭魔が、新たなパイロット、タケルが加わったことを知っては、嘆いていた。
厭魔「奴が稲荷タケルか。実に嘆かわしい。また、邪魔者が増えたらしいな。我々も、新たな巨大妖怪群を開発していくしかないな。」
そして、魔子は、自室で、こっそり入手したタケルの写真を見て、悦に浸っていた。
魔子「あ~ん。タケルく~ん。実にかっこいいわ~。私のダーリンになってほしいわ~。」
どうやら、魔子はタケルに惚れてしまったらしいのだ。そこへ、二人の羅刹兵がやってくる。
羅刹兵1「魔子様。仕事にお戻りください。厭魔様がお待ちでございます。」
魔子「何よ。もう。いい所だったのに。」
羅刹兵2「もう。いつまで司隊のパイロットを見て悦に浸ってたんですか。」
魔子「分かった分かった。仕事に戻るわ。」
厭魔のもとへ戻る魔子。
厭魔「全く。遅いぞ魔子。一体何をしていたんだ。」
魔子「ごめんなさい♡厭魔様。少し休憩が長引き過ぎました♡」
厭魔「まあ、言わずとも分かるぞ。貴様は、司隊の新たなパイロットを見て悦に浸っていたんだな。それに奴は敵なのだぞ。あんな穢らわしいものに恋心を抱くな。」
魔子「すみません♡厭魔様~♡でもかっこよくて。」
厭魔「全く。なんて奴だ。いいか?我々羅刹団にとって司隊は敵なのだぞ。それに、貴様。時間が無い。早く部下たちに巨大妖怪群を開発するように指示しろ。いいな?」
魔子「はいっ。厭魔様っ。」
ーーー司隊本部。ハクシがユイを助手に、新たに搬入されてきたアミーダ参ノ型ダーキニーの整備を行っていた。
ハクシ「うむ。これが最新型のアミーダ参ノ型ダーキニーか。壊れたら困るから、隅から隅まで、見ないとな。」
ユイ「須佐之主任。先にシステムチェック、よろしいですか?」
ハクシ「そうだな。では、阿弥陀ノ座を見ていこう。」
スパナを用意し、操縦席たる阿弥陀ノ座を見るハクシとユイ。
ハクシ「異常は無さそうだ。でも、この辺は、ゆっくりみて行かないとならないな。」
ユイ「これは、最新型ですからね。入念に見ていかなければなりませんね。」
ハクシ「すまんが、ユイ。ちょっとドライバーを取ってきてくれないか?計器の中を見たい。」
ユイ「分かりました。」
ーーーその一方で、司隊に正式入隊したばかりのタケルは、ゴウと対話していた。
ゴウ「君がタケルだな。どうだ?司隊では上手くやっていけそうか?」
タケル「全然問題無いですよ。ましてや俺が居なければ、司隊は成り立ちません。」
ゴウ「そうか。君のような威勢のいいパイロットには期待するよ。それに、前回の初戦、ご苦労だった。君の勝利に、私は感謝するよ。今後は、司隊の仲間として、ナオトとカノンとともに頑張ってくれ。」
タケル「はい。」
ゴウ「さて、君は任務開始まで、待機していてくれないか?巨大妖怪群が現れ次第、君を呼ぶ。」
ーーーゴウとの対話を終えたタケル。そして、タケルは案の定、女性隊員を独占し、話している。
タケル「司隊の隊員の皆さん。俺がいるからには、もう司隊は安心ですよ。」
女性隊員1「あの、稲荷さん。これからは、仏さんや月泉さんと共に戦闘を共にしていく事になりますが、大丈夫ですか?」
タケル「そもそも俺は、ナオトよりパイロットとしての性能が優れてますからね。俺のパイロットとしての腕前は、誰にも劣りませんよ。」
女性隊員2「ははは…。」
タケル「それに、女性隊員のみなさん。いつか俺とお茶しませんか?」
タケルが、女性隊員と話し込んでいる様子を眺めているユイ、アキト、シンイチ。
シンイチ「あいつが新しいパイロットの稲荷タケルか?」
アキト「相当女好きみたいだな。」
ユイ「まあ、とりあえずは、仏さんたちの仲間として、付き合って行くべき者です。仏界を救う存在としてですね。」
シンイチ「噂じゃ、ナオトとは仲悪いみたいだぜ。上手くやっていけるか分からねえな。」
アキト「まっ、何より折り合い付けるのが大事だろ。」
ユイ「そうですね。さあ、仕事を開始しましょうか。」
ーーーその間。神仏郷では、異例の雪が降っていた。その現象に、住人たちは…。
住人「いやあ、まさかこの時期に雪が降るなんて。」
住人「寒い…。寒すぎる…!へっくしょん!」
凍えるような寒さだった。そして、家にいたカノンも…。
カノン「くぅ~。寒い…。寒いわ…。仏くんたち、大丈夫かな?へっくしょん!」
カノンは、あまりの寒さで、炬燵に入り込み、みかんを食べていた。
その寒さや、雪の発端となっていたのは…。
そう。白い和服に身を包み、白い長髪の女性の姿をした巨大妖怪群第6号、ユキノヒメだった。ユキノヒメは、口から冷気を吐き出しながら、神仏郷を凍てつかせていく。
ーーー司隊本部。隊員たちが、巨大妖怪群出現に伴い、アミーダの出撃準備を急いだ。
シンイチ「神仏郷に巨大妖怪群出現!」
アキト「目標は、巨大妖怪群第6号、ユキノヒメと識別!被害規模は甚大!」
ユイ「現在、神仏政府より、アミーダの出撃要請が出されました!発射準備を開始します!」
ーーー出撃準備のとき。ナオトとタケルが、ゴウとサヤのもとに呼ばれる。
ゴウ「ナオト。タケル。今回は、君たちが出る番だ。二人で力を合わせ、巨大妖怪群を倒すのだ。」
サヤ「1番大切なのは、何よりも協調性よ。チームワークを大切にね。」
ナオト、タケル「御意。」
ゴウ「では、これより、ブッダリア及びダーキニーを配備する。パイロットスーツに着替えてくれたまえ。」
そして、ナオトとタケルはパイロットスーツに着替え、それぞれの機体に搭乗した。しかし、2人は…。
ナオト「(何でよりによってあいつと…)」
タケル「(あいつとやっていけるか分からん。)」
かなりギスギスしている模様だ。
ユイ「阿弥陀ノ座、挿入!」
シンイチ「パイロットとアミーダの適合率、問題なし!」
アキト「了解!射出口展開!発射準備!」
ウィーーーーーーン。
アミーダ初ノ型ブッダリア、及びダーキニーの発射準備を開始する。そして、発射準備が完了すると、ゴウの掛け声とともに、司隊本部を飛び立つ。
ゴウ「アミーダ、出陣!!」
ナオト、タケル「阿弥陀仏っ!!」
ブッダリアとダーキニーが、ユキノヒメと対峙する。そこで、タケルは言う。
タケル「いいかお前。絶対に足だけは引っ張るんじゃねえぞ。分かってるよな?」
ナオト「お前、そんな言い方ねえだろ。とにかく力合わせて倒すんだ。」
ユキノヒメが手を広げる。そこから、大量の雪を放ってきた。それを腕の盾でブロックしながら、攻め込んでいく2機。そして、攻防の機会を狙い定めながら、攻め込むが…。
ナオト「良し!今だ!」
タケル「おい待て!ナオト!」
ズダダダダダダッ!!
タケルは制止するが、ナオトはそれを振り切り、ブッダリア単機でユキノヒメに攻め入っていく。しかし、次の瞬間、ブッダリアとダーキニーは、ユキノヒメに冷気をかけられてしまう。
ナオト、タケル「うわあああああっ。」
カチコチ…カチコチ…。
ユキノヒメの冷気をくらい、ブッダリアとダーキニーは、カチコチに凍ってしまう。
司隊隊員たち「あ~あ。」
ハクシ「なんてこった。」
サヤ「やっぱり相性合わないから、難しいわね。」
カチコチに凍ったブッダリアとダーキニー。その中で、ナオトとタケルは口論した。
タケル「全く、何考えてんだお前は!そこで攻め込むとかお前は馬鹿か?」
ナオト「だって。すぐに攻め込めると思ったんだもん。」
タケル「そもそも俺一人でも勝てたのに!何でこいつと!」
ナオト「悪かったな!」
サヤ「漣隊長。どういたしましょう?」
ゴウ「仕方ないな。彼らには協調性を高めるために特訓してもらわなければ。」
ーーー翌日。ナオトとタケルは、ゴウの指示のもと、極寒の中で協調性を深める鍛錬を行うこととなった。
ゴウ「よく来てくれた。これより、協調性を高めるための訓練を開始する。まずは、この中で、二人三脚だ。」
最初の訓練は、雪の中での二人三脚だ。ナオトとタケルは、二人で肩を組みながら、二人三脚した。
タケル「行くぞ。ちゃんと合わせろよ。」
ナオト「分かってる。」
ナオト、タケル「1、2…1、2…1、2…」
二人三脚をするナオトとタケル。しかし、息が合わずに転んでしまう。それでも2人は立ち上がり、何度転んでも、立ち上がっては走り続け、ついにはゴールにたどり着く。
二人の協調性を深める鍛錬は、それだけでは終わらなかった。極寒の中、滝行をしたり、木登りをしたり、本部敷地内の外周を走ったり、川を泳いだり、飯を平らげたりなど、様々な鍛錬を行うのであった。
こうして、極寒の中の厳しい鍛錬の末、ナオトとタケルは、ユキノヒメへの第2戦へと足を踏み入れていくのであった。
ーーー来たるユキノヒメとの第2戦。ブッダリアとダーキニーが出撃した。極寒の中の鍛錬で仕入れた実力を発揮する時が来た。
タケル「よし。気を抜くなよ。ナオト。」
ナオト「分かってる。」
ユキノヒメの先制攻撃。口から冷気を吐きかけてくる。それをヒョイヒョイと交わしていくブッダリアとダーキニー。二人の息はかなり合っている模様だ。そして、背後に回り込み、ブッダリアとダーキニーは、ユキノヒメの冷気を交わしながら、攻めかかった。
タケル「よし!今がチャンスだ!ついてこいよ!!!」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
ブッダリアとダーキニーは、2機で連携し、ユキノヒメを殴りつけた。2機の可憐なパンチやキックにより、ユキノヒメは抵抗出来ない。そして、ブッダリアとダーキニーは、ひたすらユキノヒメを殴りつけると、2機でそのまま、山へ叩きつけた。
抵抗出来なくなったユキノヒメに対し、ダーキニーは手のひらから火の玉を投げつけた。火の玉がユキノヒメに直撃し、和服がちりちりに焼かれ、ユキノヒメは丸裸に。恥ずかしがりながら、局部を隠すユキノヒメ。
タケル「今だ!ナオト!」
ナオト「おう!」
ナオト、タケル「でやあああーーーーーーっ!」
ブッダリアとダーキニーは、連携しながら、赤と青の光線を放った。よって、ユキノヒメは、消滅した。
タケル「よし!やったな!ナオト!」
ナオト「おう!あの極寒の鍛錬を行った甲斐があったな!」
タケル「お前もやれば出来るじゃないか!見直したぜ!」
ナオト「まあお前のおかげだ!タケル!」
タケル「うん!ブッダリア、及びダーキニー、任務完了!これより帰還します!」
任務を終えたブッダリアとダーキニーは、司隊本部へ帰っていく。
ーーーそして、ナオトはサヤのマンションに帰った。ナオトは、夕暮れの街を眺めながら、黄昏れる。
ナオト「本当に、勝ったんだ。僕。」
そこへ、タケルが飲み物を持ってやってくる。
タケル「ほら。お前の分も買ってきた。飲めよ。ナオト。」
ナオト「ありがとう。タケル。」
ナオトのコップにジュースを注ぐタケル。
タケル「乾杯しようぜ。乾杯。」
ナオト、タケル「乾杯。」
街を眺めながらジュースを飲む二人。
タケル「お前も本当によく頑張ったよ。お前は、いずれ、仏界を救う希望となる存在だからな。」
ナオト「ありがとう。最初、タケルと仲良く出来るかは不安だったけど。大分安心してきた。とりあえず、みんなで力を合わせて、仏界を救おうぜ。」
タケル「ああ。これからも頑張っていこうぜ。俺たち仲間なんだから。」
ナオト「そうだな。頑張ろう。」
二人で仲良くするナオトとタケルの様子を眺め、ほっこりするサヤ。
サヤ「ふふっ。これまでギスギスしていた二人が仲良くなって良かったわ。これで、彼らの絆で仏界を救う事が出来るわ。」
これまで、価値観が合わずに衝突しあっていたナオトとタケルは、すっかり兄弟のように打ち解けていた。果たして、彼らは、その友情を大切にし、仏界を救うことができるのか?
ーーーつづく
次回予告
タケルの加入に伴い、ゴウはアミーダ3機での出撃を提案する。新たに生まれ変わった司隊。果たして、彼らの勝負の行方は。
次回、「新生司隊」
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