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第1章 準備は万端に
一緒にいるということ
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「ティアラ様、毎度申し上げておりますがそれは、メイドの仕事ですからお1人で済まされてしまっては、職務をまっとうできません」
「ごめんなさいね、分かってはいるのだけどついね?」
お父様が世話をされることに慣れていないだろうからと、仰られていたのを思い出しながらわたくしは、アリアに言い訳をしていた。
そもそも、わたくしからすれば着替えなんてよほど複雑なデザインでもない限り1人で着れるのである。
手伝ってもらうまでならまだ分かるけれど、全て任せるというのはどうも落ち着かない。
あれから1ヶ月は経っているのだけど、たぶん今後慣れることはないと思う。
「それで、今日のご予定はどのようにいたしましょうか」
「いつも通り魔法の練習、ウィリアムは仕事が忙しくて今日は来れないと言っていたし、その後は近衛騎士達のところに行きますわ」
本来なら予定の管理はメイドの仕事らしいのだけど、わたくしがいつも自分で決めてしまうので、諦めてもらっている。
「では、今日もご指導のほどお願いたします」
「そうね、アリアは飲み込みが早いから、そろそろ攻撃魔法に挑戦してもらおうかしら」
アリアに魔法を教えているのは、練習相手になってもらうためというのもあるのだけれど。
それ以上に、万一反乱が起きるようなことになれば、アリアは真っ先に狙われる。
逃げてもらうためにも、自分の身は守れるようになってほしいのだ。
「わたくしの作る障壁を的にして、壊すぐらいのつもりで攻撃してちょうだい」
「では、思い切り行かせてもらいます」
それから、ひたすらにわたくしの障壁に色んな魔法で攻撃してもらった。
結果、わたくしの障壁はアリアの魔法をほとんど防いだ。
貼り直した回数は2回。
アリアは思い切りがいいようで、攻撃系の魔法の威力が凄い。
逆にわたくしは、加減は得意だけど威力を上げるのは苦手。
代わりにわたくしは、守るという方向での魔法は得意。
逆にアリアは、攻撃は最大の防御といった感じなので苦手。
お互いに練習相手としては向いてると思う。
「今日はここまでにして、近衛騎士達のところに行きましょうか、根を詰め過ぎると疲れるだけだもの」
「はい。しかし、ティアラ様の障壁魔法はすごいですね、なかなか壊せません」
「わたくしからしたら、アリアの魔法の方が凄いわ。わたくしには、あれほど強力な魔法は使えないもの」
そんな風に、お互いの魔法について語りながらわたくし達は、近衛騎士達が修練に使っている場所に向かった。
「ティアラ様? どうされました、また貧民街に視察でしょうか?」
「さすがに、ウィリアムに何も言わずに行ったら怒られるから行かないわ」
ちょっと街に行くだけで、勉強の時間が説教の時間になったもの。
「では、どのようなご要件でこちらに?」
「騎士の皆様の修練を見せてくださらない? できれば剣の振り方も教えて欲しいのだけど」
ものすごく不思議そうな顔をされたけれど、今回の目的なのだから仕方ない。
「修練を見たいというのはまだ分かりますが、剣を振られるのですか?」
この国では、騎士は人気である。
男女問わず騎士の修練を見れるとあれば、見たいと思う者が多いであろう。
だからこその問である。
「ええ、基礎体力を鍛えておきたいのだけど、わたくしが城を走り回っていたら、何事かと思われるわ。ここなら、バレないでしょう?」
「なるほど、しかしティアラ様がそのような事を仰るとは、正直意外でした」
今まで、ただのわがまま姫だったものね。
「では、ティアラ様は危険ですので、そちらでご覧下さい」
「分かったわ。ところで、ノーマンはやらないの?」
近衛騎士隊長ノーマン。貧民街に行った時に、護衛としてきてくれた1人である。
もう1人は、ブレイクと言うらしい。
「私は、指導がメインです、まずは全員の動きを確認しなくてはなりません」
「そうなのね、ところでアリア、なんでそんな遠くにいるのよ。近くにきなさいな」
なぜか、距離をあけるアリアを呼び戻した。
「すみません、緊張してしまいまして」
「今後は、他国の王子にも会うことになるのよ? 今からその調子じゃ倒れるわ。今のうちに慣れておきなさいな」
学院に通い始めれば、それこそ近衛騎士に緊張しているようでは、話にならなくなる。
「それでは、始め!」
騎士達の修練、基本的には試合として行われる。
魔法で視点を今いる場所ではなく、至近距離まで近づける。
こういった細かいことも魔法の練習にもなるし、なにより相対しないと感じれない気迫を実感出来る。
「ティアラ様、怖くはありませんか?」
「怖いわよ? でも、自分を守ってくれる人達を怖がってるままでは、ダメでしょう?」
もし襲われた時に恐怖で動けなくなるなんてことになれば、逃げることも出来なくなる。
それでは守ってもらう意味が無い。
「お強いのですね」
「そうかしら? 本当に強いのなら、怖がらないのではなくて?」
何やら苦笑されてしまったけれど、見ることに集中する。
間近で剣が振るわれてるのと同じような、強烈な臨場感。
もし反乱が起きれば、これよりも恐ろしいものを目のあたりにする。
いざと言う時、何も出来ないとならないためにも、この空気に慣れなくてはいけない。
「それでは、ティアラ様。剣を振る練習をしましょうか」
程よく時間が経ったようで、ノーマンに促され基礎練習として剣の扱いを教わることにする。
「ティアラ様、剣を力ずくで振っても体を壊すだけです。まずは、正しく振ることを意識してください、速さは二の次で構いません」
「思っていたより難しいわね」
その後も指摘されては、その都度直してを繰り返しながらひたすらに振り続けた。
「このあたりにしておきましょう。だいぶ良くなっておりますので、あとはサボらずにやり続けることですね」
「1日くらいは休息――」
「ダメです」
意外と厳しいわね。
もちろん、サボる気は無いけれど。
手は抜いてしまいたいわ、きついんだもの……
「私がサボらないようにしっかり監視しますので安心してください」
「アリア? あなたも付き合いなさい。命令よ」
「い、嫌ですよ、私はメイドですからお世話するのが」
「あら? わたくしわがままなのよ、諦めなさい」
呆然としているアリアを連れて部屋へと戻るのであった。
1人だけ楽なんてさせないわよ。
せっかく一緒に過ごすんだもの、ねぇ?
「ごめんなさいね、分かってはいるのだけどついね?」
お父様が世話をされることに慣れていないだろうからと、仰られていたのを思い出しながらわたくしは、アリアに言い訳をしていた。
そもそも、わたくしからすれば着替えなんてよほど複雑なデザインでもない限り1人で着れるのである。
手伝ってもらうまでならまだ分かるけれど、全て任せるというのはどうも落ち着かない。
あれから1ヶ月は経っているのだけど、たぶん今後慣れることはないと思う。
「それで、今日のご予定はどのようにいたしましょうか」
「いつも通り魔法の練習、ウィリアムは仕事が忙しくて今日は来れないと言っていたし、その後は近衛騎士達のところに行きますわ」
本来なら予定の管理はメイドの仕事らしいのだけど、わたくしがいつも自分で決めてしまうので、諦めてもらっている。
「では、今日もご指導のほどお願いたします」
「そうね、アリアは飲み込みが早いから、そろそろ攻撃魔法に挑戦してもらおうかしら」
アリアに魔法を教えているのは、練習相手になってもらうためというのもあるのだけれど。
それ以上に、万一反乱が起きるようなことになれば、アリアは真っ先に狙われる。
逃げてもらうためにも、自分の身は守れるようになってほしいのだ。
「わたくしの作る障壁を的にして、壊すぐらいのつもりで攻撃してちょうだい」
「では、思い切り行かせてもらいます」
それから、ひたすらにわたくしの障壁に色んな魔法で攻撃してもらった。
結果、わたくしの障壁はアリアの魔法をほとんど防いだ。
貼り直した回数は2回。
アリアは思い切りがいいようで、攻撃系の魔法の威力が凄い。
逆にわたくしは、加減は得意だけど威力を上げるのは苦手。
代わりにわたくしは、守るという方向での魔法は得意。
逆にアリアは、攻撃は最大の防御といった感じなので苦手。
お互いに練習相手としては向いてると思う。
「今日はここまでにして、近衛騎士達のところに行きましょうか、根を詰め過ぎると疲れるだけだもの」
「はい。しかし、ティアラ様の障壁魔法はすごいですね、なかなか壊せません」
「わたくしからしたら、アリアの魔法の方が凄いわ。わたくしには、あれほど強力な魔法は使えないもの」
そんな風に、お互いの魔法について語りながらわたくし達は、近衛騎士達が修練に使っている場所に向かった。
「ティアラ様? どうされました、また貧民街に視察でしょうか?」
「さすがに、ウィリアムに何も言わずに行ったら怒られるから行かないわ」
ちょっと街に行くだけで、勉強の時間が説教の時間になったもの。
「では、どのようなご要件でこちらに?」
「騎士の皆様の修練を見せてくださらない? できれば剣の振り方も教えて欲しいのだけど」
ものすごく不思議そうな顔をされたけれど、今回の目的なのだから仕方ない。
「修練を見たいというのはまだ分かりますが、剣を振られるのですか?」
この国では、騎士は人気である。
男女問わず騎士の修練を見れるとあれば、見たいと思う者が多いであろう。
だからこその問である。
「ええ、基礎体力を鍛えておきたいのだけど、わたくしが城を走り回っていたら、何事かと思われるわ。ここなら、バレないでしょう?」
「なるほど、しかしティアラ様がそのような事を仰るとは、正直意外でした」
今まで、ただのわがまま姫だったものね。
「では、ティアラ様は危険ですので、そちらでご覧下さい」
「分かったわ。ところで、ノーマンはやらないの?」
近衛騎士隊長ノーマン。貧民街に行った時に、護衛としてきてくれた1人である。
もう1人は、ブレイクと言うらしい。
「私は、指導がメインです、まずは全員の動きを確認しなくてはなりません」
「そうなのね、ところでアリア、なんでそんな遠くにいるのよ。近くにきなさいな」
なぜか、距離をあけるアリアを呼び戻した。
「すみません、緊張してしまいまして」
「今後は、他国の王子にも会うことになるのよ? 今からその調子じゃ倒れるわ。今のうちに慣れておきなさいな」
学院に通い始めれば、それこそ近衛騎士に緊張しているようでは、話にならなくなる。
「それでは、始め!」
騎士達の修練、基本的には試合として行われる。
魔法で視点を今いる場所ではなく、至近距離まで近づける。
こういった細かいことも魔法の練習にもなるし、なにより相対しないと感じれない気迫を実感出来る。
「ティアラ様、怖くはありませんか?」
「怖いわよ? でも、自分を守ってくれる人達を怖がってるままでは、ダメでしょう?」
もし襲われた時に恐怖で動けなくなるなんてことになれば、逃げることも出来なくなる。
それでは守ってもらう意味が無い。
「お強いのですね」
「そうかしら? 本当に強いのなら、怖がらないのではなくて?」
何やら苦笑されてしまったけれど、見ることに集中する。
間近で剣が振るわれてるのと同じような、強烈な臨場感。
もし反乱が起きれば、これよりも恐ろしいものを目のあたりにする。
いざと言う時、何も出来ないとならないためにも、この空気に慣れなくてはいけない。
「それでは、ティアラ様。剣を振る練習をしましょうか」
程よく時間が経ったようで、ノーマンに促され基礎練習として剣の扱いを教わることにする。
「ティアラ様、剣を力ずくで振っても体を壊すだけです。まずは、正しく振ることを意識してください、速さは二の次で構いません」
「思っていたより難しいわね」
その後も指摘されては、その都度直してを繰り返しながらひたすらに振り続けた。
「このあたりにしておきましょう。だいぶ良くなっておりますので、あとはサボらずにやり続けることですね」
「1日くらいは休息――」
「ダメです」
意外と厳しいわね。
もちろん、サボる気は無いけれど。
手は抜いてしまいたいわ、きついんだもの……
「私がサボらないようにしっかり監視しますので安心してください」
「アリア? あなたも付き合いなさい。命令よ」
「い、嫌ですよ、私はメイドですからお世話するのが」
「あら? わたくしわがままなのよ、諦めなさい」
呆然としているアリアを連れて部屋へと戻るのであった。
1人だけ楽なんてさせないわよ。
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