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第2章 学院の中でも準備です
Shall we dance?
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社交ダンスまであと1日となった。
それまでは、借りてきた本をひたすらに読んだり、アリアとソフィアと一緒に魔法や剣の練習といった日課をこなしたりしていた。
「ちょっと、散歩してくるわね。アリアはここにいてちょうだい」
「かしこまりました、お気をつけて」
実を言うと、単独で行動すること自体は、初めてではない。
そもそも、本来は世話役を連れ立って歩き回ることが少ないのが普通である。
「根を詰め過ぎたかしらね、解放感がすごいわ。ちょうどよく、アリアも休めるでしょう」
なんて独り言を言ってしまう程度には、疲れていたのだと思う。
特にあてもなく、フラフラと歩き回っていると、妙なところにでくわしてしまった。
呪われているのかしら、わたくし。
「お前は、まだそんな女々しいことをしていたのか、そんなだからお前は何も出来ないんだよ、まあ、お前ごときにはそれがお似合いだろうがな」
どうも一人の女性と2人の男性が揉め事を起こしているようだけど。
聞こえてきた言葉だけでは、いまいち判断がつかない。
もう少し、近づいてみようかしら。
魔法も使って、言葉を拾った結果。
どうも、馬鹿にされている方が、馬鹿にしている方のダンスの相手だとは知らなかったとはいえ、アピールしたところ、運悪く見つかってしまい、罵倒されているところのようである。
可愛そうだし、助け舟ぐらいは出してあげよう。
盗み聞きしてしまったし……
その前に誰なのかしらとか思ったら、エルド王国の第2王子様だわ。
やらかすところだったわね。
「リアム様、わたくしの返事も聞かずに他の方に声をかけるから、そんなことになるのですよ?」
「あ、え?」
ボロが出る前に早く終わらせませんと。
「確かに、わたくしも返事を待たせてしまい、不安にさせてしまったことは申し訳なく思っておりますが、もう少し待っていただくか、催促して欲しかったですわ」
「こんなやつの誘いを受けるのか? お嬢ちゃん」
むっ、歳上であるのは分かりますが、お嬢ちゃんと呼ばれる筋合いはありませんわね。
「ええ、そのつもりですわ。ジョシュア様」
とは言え、エルド王国の第1王子に礼を失するようなことはできませんけれど。
それにしても、兄弟で揉めるなんて何をやっているんでしょうね。
「良かったな弟よ、お前程度でも踊ってくれるらしいぞ」
「それでは、リアム様。改めまして、明日はよろしくお願いしますわね」
想定外な所で想定外にダンスの相手が決まってしまったわ。
アリアとソフィアになんと説明するべきかしら。
下手に誤魔化すのも良くないでしょうけど……
それまでは、借りてきた本をひたすらに読んだり、アリアとソフィアと一緒に魔法や剣の練習といった日課をこなしたりしていた。
「ちょっと、散歩してくるわね。アリアはここにいてちょうだい」
「かしこまりました、お気をつけて」
実を言うと、単独で行動すること自体は、初めてではない。
そもそも、本来は世話役を連れ立って歩き回ることが少ないのが普通である。
「根を詰め過ぎたかしらね、解放感がすごいわ。ちょうどよく、アリアも休めるでしょう」
なんて独り言を言ってしまう程度には、疲れていたのだと思う。
特にあてもなく、フラフラと歩き回っていると、妙なところにでくわしてしまった。
呪われているのかしら、わたくし。
「お前は、まだそんな女々しいことをしていたのか、そんなだからお前は何も出来ないんだよ、まあ、お前ごときにはそれがお似合いだろうがな」
どうも一人の女性と2人の男性が揉め事を起こしているようだけど。
聞こえてきた言葉だけでは、いまいち判断がつかない。
もう少し、近づいてみようかしら。
魔法も使って、言葉を拾った結果。
どうも、馬鹿にされている方が、馬鹿にしている方のダンスの相手だとは知らなかったとはいえ、アピールしたところ、運悪く見つかってしまい、罵倒されているところのようである。
可愛そうだし、助け舟ぐらいは出してあげよう。
盗み聞きしてしまったし……
その前に誰なのかしらとか思ったら、エルド王国の第2王子様だわ。
やらかすところだったわね。
「リアム様、わたくしの返事も聞かずに他の方に声をかけるから、そんなことになるのですよ?」
「あ、え?」
ボロが出る前に早く終わらせませんと。
「確かに、わたくしも返事を待たせてしまい、不安にさせてしまったことは申し訳なく思っておりますが、もう少し待っていただくか、催促して欲しかったですわ」
「こんなやつの誘いを受けるのか? お嬢ちゃん」
むっ、歳上であるのは分かりますが、お嬢ちゃんと呼ばれる筋合いはありませんわね。
「ええ、そのつもりですわ。ジョシュア様」
とは言え、エルド王国の第1王子に礼を失するようなことはできませんけれど。
それにしても、兄弟で揉めるなんて何をやっているんでしょうね。
「良かったな弟よ、お前程度でも踊ってくれるらしいぞ」
「それでは、リアム様。改めまして、明日はよろしくお願いしますわね」
想定外な所で想定外にダンスの相手が決まってしまったわ。
アリアとソフィアになんと説明するべきかしら。
下手に誤魔化すのも良くないでしょうけど……
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