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第2章 学院の中でも準備です
覇者の一喝
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剣術大会の日だけは、夜更かし組が迷い込みそうだと、休みにしてもらうようにお願いをして1週間。
もはや何回串刺しになったか分からないほど、貫かれた。
痛みが快感になってくるとかいう話をどこかで聞いたことがあるが、ありえないと思う。
もしそうなったのなら、最初からそういう人だっただけだと思う。
なんせ、何度貫かれようと、痛いだけなのだから。
もちろん、ただやられ続けたわけではない。
回避にオーバードライブを使えるように、改良した。
それでも、追いつかないのである。
攻撃を誘導できるようになれと言われたけれど、まだ取得には至っていない。
どうも、わたくしは相手の行動に合わせてから動くという受け身の姿勢が良くないそうだ。
どんなに早く反応できても、受け身では既に詰みの状態にされても後手で動くことになり、どうしようもないという事だろう。
先手を取れるようにならねば、ずっと串刺しにされる。
ただそれは、おいおいやっていくとしよう。
なにせ今日は剣術大会。
リアム様が出場することは、確認した。
であるならば、見届けよう。
あれだけわたくしに言われての出場だ、少しは変わったことだろうから。
それと、ソフィアがお弁当を作ることになった相手、ヒューズの腕前も気になる。
同年代の剣術がどのようなレベルなのか見ておきたい。
「お姉様、お待たせして申し訳ありません」
「そんなに待ってないわよ、会場に向かいましょう」
ソフィアと合流して会場に向かう。
会場周りは、出店のようなものもあり、盛り上がっているようだ。
「お祭りのような盛り上がりね」
「お姉様は、こういったものは嫌いですか?」
「嫌いも何も、初めてなのよ。お祭りの時も基本的に魔法の練習とかにあててしまっていたから、行ったことがなくて」
それに、仮にも姫が祭りのような人混みに紛れてしまう危険があるようなところを、うろつくのは許可が降りないだろう。
ましてや、お祭りなのに近衛騎士を大量に連れ歩くのもよろしくない。
なので、魔法の練習にあてていたのだ。
もちろん、必要性が高かったのもあるが。
「そうだったんですね。あっ、お姉様組み合わせが発表されてるみたいですよ」
「見に行きましょうか、試合順を把握しておきたいわ」
リアム様が、誰と当たるのかとても気になる。
できれば、ジョシュア様と当たって欲しい。
格上と当たる方が、無心で挑める。
リアム様がちゃんと、自分の剣を手に入れていれば、それがたとえ付け焼き刃でも戦える。
そんなことを考えていたからなんてことはないだろうが、リアム様の相手はジョシュア様であり、試合順は1番目だった。
「なかなか面白い組み合わせになったわね」
「リアム様がボコボコにされるのを楽しむのですね!」
リアム様が嫌われすぎている気がするわ。
さすがに可哀想に思えてくる。
とは言え、今までの行動の結果なのだから自業自得でもあるだろう。
「組み合わせもわかったことだし、観客席に行きましょうか」
「特等席をおさえましょうね、お姉様」
別にどこでもいいとは言えないわね。
観客席に座ってしばらくすると、開会式となった。
「いよいよ始まりますね」
「そうね、楽しみだわ」
魔力が緩やかに流れていくのを感じて、フィルターのように魔力だけの壁を貼る。
予想通りなら、これで簡単に流せる。
わたくしがフィルターを貼って程なくしたあと、雄叫びが会場に響き渡った。
「気合を入れるにしても少しうるさいですね、お姉様」
「あれは、ウォークライという技術よ、魔法とは呼べないけど、魔力を声に乗せることで、この叫びを聞いた相手を萎縮させる効果があるのよ」
わたくしは、この程度なら防ぐまでもないけれどソフィアはそうはいかない、距離があるとはいえ直接聞いていれば影響は小さくなかっただろう。
わたくしからすれば、串刺しにされる時の恐怖の方がはるかに上なのだ。
この程度の威圧で怯んでいたら話にならない。
「卑怯ではないのでしょうけど、釈然としませんね」
「ええ、だから少しフェアな状態に戻してくるわ、ここで待っていてちょうだい。すぐに終わるから」
見たところ、さっきのウォークライを流せたのは3人程度、このままにしておくのは、この剣術大会の趣旨的に良くないだろう。
それに、肝心のリアム様は近い距離だったのもあり、まともに受けてしまったようだ、どう変わったのかを見たいわたくしとしては、早急に気合を入れていただきたいのだ。
「いつまでそうしているつもりですの!」
言葉に魔力を乗せて、響かせる。
ウォークライと違うのは目的、萎縮させるのではなく、士気を上げること。
魔力に指向性だけを与えることで、聞くものの心に作用する魔法もどき。
「なんのために、この大会に出ると決めたのです! この日のために自らの技を磨いてきたのでしょう、格上が相手では存分に戦えないなどと言うつもりですか」
この大会に臨む全員に、ついで程度で言葉を向ける。
正直、リアム様だけでいいのだけどあまり絞りすぎると、魔法とまでは言われないだろうが、贔屓したことになりかねない。
だから、叱責してるように見せる必要があり、範囲は広げておかねばならない。
これなら、意図せず魔力を込めてしまったように見えなくもないだろう。
「相手の方が強いと判断したなら、思い切りぶつかればいいではありませんか、それとも、絶対に勝てる相手にしか挑めない、卑怯な臆病者でしたか?」
萎縮していた他の面々も、次第に顔を上げていた。
そろそろ切り上げるべきだろう。
「今できる全てをぶつける事も出来ないのなら今すぐ棄権なさいませ、相手に失礼ですわ」
言いたいことは伝えたのでソフィアのところに戻る。
「今のは何をしたんですか? お姉様」
「覇者の一喝といって、士気を上げるために魔力に指向性だけを与えることで心に響かせる技術よ。悪用したら大変なことになるけれど、誰にでも効くわけじゃないから、さほど危険視もされていないわね」
強い意志があれば、この程度の精神操作は簡単に防ぐことが出来る。
今みたいに思わず耳を傾けてしまったりした時に、多少の影響を与える程度なのだ。
人の心を支配するほどの力はない。
時間をかければできるかもしれないけど。
「始まるわね、試合を見ましょう?」
「そうですね」
そうして、リアム様とジョシュア様の試合が始まった。
もはや何回串刺しになったか分からないほど、貫かれた。
痛みが快感になってくるとかいう話をどこかで聞いたことがあるが、ありえないと思う。
もしそうなったのなら、最初からそういう人だっただけだと思う。
なんせ、何度貫かれようと、痛いだけなのだから。
もちろん、ただやられ続けたわけではない。
回避にオーバードライブを使えるように、改良した。
それでも、追いつかないのである。
攻撃を誘導できるようになれと言われたけれど、まだ取得には至っていない。
どうも、わたくしは相手の行動に合わせてから動くという受け身の姿勢が良くないそうだ。
どんなに早く反応できても、受け身では既に詰みの状態にされても後手で動くことになり、どうしようもないという事だろう。
先手を取れるようにならねば、ずっと串刺しにされる。
ただそれは、おいおいやっていくとしよう。
なにせ今日は剣術大会。
リアム様が出場することは、確認した。
であるならば、見届けよう。
あれだけわたくしに言われての出場だ、少しは変わったことだろうから。
それと、ソフィアがお弁当を作ることになった相手、ヒューズの腕前も気になる。
同年代の剣術がどのようなレベルなのか見ておきたい。
「お姉様、お待たせして申し訳ありません」
「そんなに待ってないわよ、会場に向かいましょう」
ソフィアと合流して会場に向かう。
会場周りは、出店のようなものもあり、盛り上がっているようだ。
「お祭りのような盛り上がりね」
「お姉様は、こういったものは嫌いですか?」
「嫌いも何も、初めてなのよ。お祭りの時も基本的に魔法の練習とかにあててしまっていたから、行ったことがなくて」
それに、仮にも姫が祭りのような人混みに紛れてしまう危険があるようなところを、うろつくのは許可が降りないだろう。
ましてや、お祭りなのに近衛騎士を大量に連れ歩くのもよろしくない。
なので、魔法の練習にあてていたのだ。
もちろん、必要性が高かったのもあるが。
「そうだったんですね。あっ、お姉様組み合わせが発表されてるみたいですよ」
「見に行きましょうか、試合順を把握しておきたいわ」
リアム様が、誰と当たるのかとても気になる。
できれば、ジョシュア様と当たって欲しい。
格上と当たる方が、無心で挑める。
リアム様がちゃんと、自分の剣を手に入れていれば、それがたとえ付け焼き刃でも戦える。
そんなことを考えていたからなんてことはないだろうが、リアム様の相手はジョシュア様であり、試合順は1番目だった。
「なかなか面白い組み合わせになったわね」
「リアム様がボコボコにされるのを楽しむのですね!」
リアム様が嫌われすぎている気がするわ。
さすがに可哀想に思えてくる。
とは言え、今までの行動の結果なのだから自業自得でもあるだろう。
「組み合わせもわかったことだし、観客席に行きましょうか」
「特等席をおさえましょうね、お姉様」
別にどこでもいいとは言えないわね。
観客席に座ってしばらくすると、開会式となった。
「いよいよ始まりますね」
「そうね、楽しみだわ」
魔力が緩やかに流れていくのを感じて、フィルターのように魔力だけの壁を貼る。
予想通りなら、これで簡単に流せる。
わたくしがフィルターを貼って程なくしたあと、雄叫びが会場に響き渡った。
「気合を入れるにしても少しうるさいですね、お姉様」
「あれは、ウォークライという技術よ、魔法とは呼べないけど、魔力を声に乗せることで、この叫びを聞いた相手を萎縮させる効果があるのよ」
わたくしは、この程度なら防ぐまでもないけれどソフィアはそうはいかない、距離があるとはいえ直接聞いていれば影響は小さくなかっただろう。
わたくしからすれば、串刺しにされる時の恐怖の方がはるかに上なのだ。
この程度の威圧で怯んでいたら話にならない。
「卑怯ではないのでしょうけど、釈然としませんね」
「ええ、だから少しフェアな状態に戻してくるわ、ここで待っていてちょうだい。すぐに終わるから」
見たところ、さっきのウォークライを流せたのは3人程度、このままにしておくのは、この剣術大会の趣旨的に良くないだろう。
それに、肝心のリアム様は近い距離だったのもあり、まともに受けてしまったようだ、どう変わったのかを見たいわたくしとしては、早急に気合を入れていただきたいのだ。
「いつまでそうしているつもりですの!」
言葉に魔力を乗せて、響かせる。
ウォークライと違うのは目的、萎縮させるのではなく、士気を上げること。
魔力に指向性だけを与えることで、聞くものの心に作用する魔法もどき。
「なんのために、この大会に出ると決めたのです! この日のために自らの技を磨いてきたのでしょう、格上が相手では存分に戦えないなどと言うつもりですか」
この大会に臨む全員に、ついで程度で言葉を向ける。
正直、リアム様だけでいいのだけどあまり絞りすぎると、魔法とまでは言われないだろうが、贔屓したことになりかねない。
だから、叱責してるように見せる必要があり、範囲は広げておかねばならない。
これなら、意図せず魔力を込めてしまったように見えなくもないだろう。
「相手の方が強いと判断したなら、思い切りぶつかればいいではありませんか、それとも、絶対に勝てる相手にしか挑めない、卑怯な臆病者でしたか?」
萎縮していた他の面々も、次第に顔を上げていた。
そろそろ切り上げるべきだろう。
「今できる全てをぶつける事も出来ないのなら今すぐ棄権なさいませ、相手に失礼ですわ」
言いたいことは伝えたのでソフィアのところに戻る。
「今のは何をしたんですか? お姉様」
「覇者の一喝といって、士気を上げるために魔力に指向性だけを与えることで心に響かせる技術よ。悪用したら大変なことになるけれど、誰にでも効くわけじゃないから、さほど危険視もされていないわね」
強い意志があれば、この程度の精神操作は簡単に防ぐことが出来る。
今みたいに思わず耳を傾けてしまったりした時に、多少の影響を与える程度なのだ。
人の心を支配するほどの力はない。
時間をかければできるかもしれないけど。
「始まるわね、試合を見ましょう?」
「そうですね」
そうして、リアム様とジョシュア様の試合が始まった。
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