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第2章 学院の中でも準備です
付け焼き刃の行方
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かくして、2人の試合が始まった。
魔法を使って至近にいるかのような視点で観戦する。
と言っても試合らしい試合にはならないだろう。
ジョシュア様はかなりの使い手だ、そもそもウォークライは相手より強くないと効きが悪い。
あれだけの人数に不意打ちとは言え、成立させるのはかなりの力があるという証である。
ただ勝てないわけじゃない。
むしろわたくしの見立て通りなら、一撃でリアム様が勝つはずだ。
なにせ、強すぎると言っていいほど差があるのだ。当然、ジョシュア様は油断するだろう。
なにせ、今まで基本中の基本の心構えすら出来ていなかったリアム様が相手なのだ、間違いなく力を誇示するために、後手から圧倒しようとするだろう。
それは致命的な悪手となる。
そして、わたくしの想像通りリアム様の剣はジョシュア様に届いた。
身構えていれば、油断などしていなければ、普段通りにしていれば、そんな程度の積み重ねが今回の結果をもたらす。
ただの振り下ろし。
されど、重い一撃。
軽い気持ちで受ければ当然の帰結。
ジョシュア様は受け止められずそのまま叩き切られることとなった。
ちなみに、この剣術大会で使用される剣は刃引きがしてあり、スパッと切れたりはしていない。
とは言え、鈍器としては充分な威力があるので、骨ぐらいは折れたことだろう。
痛いだろうが回復魔法ですぐに治る、油断大敵の意味を痛感したことだろう。
「リアム様、勝っちゃいましたね」
「予想通りね、ジョシュア様が油断しきっていたから」
さて、一番気になっていた試合は見れたので後は観察に力を入れよう。
同年代の剣術のレベルをこの目に焼き付けるのだ。
と勢い込んでいたのだが、さほど参考になる試合はなかった。
なぜなら、瞬殺されているか、散々見てきた騎士達の修練程度の試合しかないのだ。
もう少し、新しい発見があるかと思っていたので、肩透かしにあった気分である。
そんな中で、見応えがあった試合と言えばヒューズの試合だ。
ヒューズは相手が悪かった。
優勝候補であり、圧倒的な強さを持つ、まさに天才と言うべき相手と初戦で当たってしまったのだ。
あれでは、勝てなくても仕方ない。
現に、彼以外まともに試合になった相手がいないのだ。
ヒューズの強さが分かるというものだ。
彼の場合、天才とは程遠いが故に強い。
リアム様が目指すべき道を突き進んでいるのがヒューズなのである。
どこまでも必死に食らいついてきた本気の剣。
才能の壁に挑み続ける剣。
わたくしがこの大会で見たかった剣。
もっと見ていたかったが、敗者復活のようなものはない。
後はパッとしない試合を見るしかないのだ。
「ヒューズ以外まともな試合になりませんわね」
「あれは、ヒューズに合わせてあげていたからではないんですか?」
そう見えてもおかしくはないわね。
ヒューズ以外は、返しの一撃のみで倒しているのだから。
「違うわよ、ヒューズが自身の有利になるように試合を運んだのよ。残念ながら押し切られてしまったけれどね」
「ヒューズって強かったんですね」
わたくしの言うことなら信用しているような気がしてきたわね。
「ええ、出場者の中でもトップクラスよ、対戦順が違っていればその実力の高さがよく分かったはずね」
「いつも、ヒューズは自分は大したことないとしか言わなかったので」
それはそうだろう、彼に突出した才能はない。
あくまで誰よりも努力し続けているから強いのだ。
天才には遠く及ばない。
無論、天才と言えど努力を怠っていれば、強くなることはできないが。
「ソフィアが望むならわたくしからだけでなく、ヒューズにも剣を教わるといいわ、間違いなく教えるのも上手いから」
どうしたらいいのかを考え続け努力しているはずだ、人に教えるのもうまいはずである。
「私は、お姉様から教わることが出来れば他に望みません」
「では、わたくしからの指示です。ヒューズからも教わりなさい」
「はい、大会が終わり次第すぐにでもヒューズに教えをこいますね!」
懐いてくれているのだろうけれど、危険な気がしてきたわ。
でも、可愛いから良しとしましょう。
そこからの試合は特に見応えもないので、正直記憶に留めていない。
強いて言うなら、リアム様が一矢報いてはいたということぐらいであろうか。
視界を飛ばすことすらしていないので、良く見えていなかったけれど。
付け焼き刃は確かな力を見せた。
だから今は、閉会式前にヒューズに突撃しようとしているソフィアを止めましょうか。
「まだやめておきなさいな」
「はい、お姉様!」
得るものはあまり多くはなかったが、剣術大会は無事に終わった。
魔法を使って至近にいるかのような視点で観戦する。
と言っても試合らしい試合にはならないだろう。
ジョシュア様はかなりの使い手だ、そもそもウォークライは相手より強くないと効きが悪い。
あれだけの人数に不意打ちとは言え、成立させるのはかなりの力があるという証である。
ただ勝てないわけじゃない。
むしろわたくしの見立て通りなら、一撃でリアム様が勝つはずだ。
なにせ、強すぎると言っていいほど差があるのだ。当然、ジョシュア様は油断するだろう。
なにせ、今まで基本中の基本の心構えすら出来ていなかったリアム様が相手なのだ、間違いなく力を誇示するために、後手から圧倒しようとするだろう。
それは致命的な悪手となる。
そして、わたくしの想像通りリアム様の剣はジョシュア様に届いた。
身構えていれば、油断などしていなければ、普段通りにしていれば、そんな程度の積み重ねが今回の結果をもたらす。
ただの振り下ろし。
されど、重い一撃。
軽い気持ちで受ければ当然の帰結。
ジョシュア様は受け止められずそのまま叩き切られることとなった。
ちなみに、この剣術大会で使用される剣は刃引きがしてあり、スパッと切れたりはしていない。
とは言え、鈍器としては充分な威力があるので、骨ぐらいは折れたことだろう。
痛いだろうが回復魔法ですぐに治る、油断大敵の意味を痛感したことだろう。
「リアム様、勝っちゃいましたね」
「予想通りね、ジョシュア様が油断しきっていたから」
さて、一番気になっていた試合は見れたので後は観察に力を入れよう。
同年代の剣術のレベルをこの目に焼き付けるのだ。
と勢い込んでいたのだが、さほど参考になる試合はなかった。
なぜなら、瞬殺されているか、散々見てきた騎士達の修練程度の試合しかないのだ。
もう少し、新しい発見があるかと思っていたので、肩透かしにあった気分である。
そんな中で、見応えがあった試合と言えばヒューズの試合だ。
ヒューズは相手が悪かった。
優勝候補であり、圧倒的な強さを持つ、まさに天才と言うべき相手と初戦で当たってしまったのだ。
あれでは、勝てなくても仕方ない。
現に、彼以外まともに試合になった相手がいないのだ。
ヒューズの強さが分かるというものだ。
彼の場合、天才とは程遠いが故に強い。
リアム様が目指すべき道を突き進んでいるのがヒューズなのである。
どこまでも必死に食らいついてきた本気の剣。
才能の壁に挑み続ける剣。
わたくしがこの大会で見たかった剣。
もっと見ていたかったが、敗者復活のようなものはない。
後はパッとしない試合を見るしかないのだ。
「ヒューズ以外まともな試合になりませんわね」
「あれは、ヒューズに合わせてあげていたからではないんですか?」
そう見えてもおかしくはないわね。
ヒューズ以外は、返しの一撃のみで倒しているのだから。
「違うわよ、ヒューズが自身の有利になるように試合を運んだのよ。残念ながら押し切られてしまったけれどね」
「ヒューズって強かったんですね」
わたくしの言うことなら信用しているような気がしてきたわね。
「ええ、出場者の中でもトップクラスよ、対戦順が違っていればその実力の高さがよく分かったはずね」
「いつも、ヒューズは自分は大したことないとしか言わなかったので」
それはそうだろう、彼に突出した才能はない。
あくまで誰よりも努力し続けているから強いのだ。
天才には遠く及ばない。
無論、天才と言えど努力を怠っていれば、強くなることはできないが。
「ソフィアが望むならわたくしからだけでなく、ヒューズにも剣を教わるといいわ、間違いなく教えるのも上手いから」
どうしたらいいのかを考え続け努力しているはずだ、人に教えるのもうまいはずである。
「私は、お姉様から教わることが出来れば他に望みません」
「では、わたくしからの指示です。ヒューズからも教わりなさい」
「はい、大会が終わり次第すぐにでもヒューズに教えをこいますね!」
懐いてくれているのだろうけれど、危険な気がしてきたわ。
でも、可愛いから良しとしましょう。
そこからの試合は特に見応えもないので、正直記憶に留めていない。
強いて言うなら、リアム様が一矢報いてはいたということぐらいであろうか。
視界を飛ばすことすらしていないので、良く見えていなかったけれど。
付け焼き刃は確かな力を見せた。
だから今は、閉会式前にヒューズに突撃しようとしているソフィアを止めましょうか。
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「はい、お姉様!」
得るものはあまり多くはなかったが、剣術大会は無事に終わった。
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