転生したし死にたくないし

雪蟻

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第2章 学院の中でも準備です

そしてわたくしは……

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ソフィアはヒューズに付きっきりで剣術を教わることにしたとの事で、居残り組だということを知ったり、串刺しにされたり、串刺しにされたり、串刺しにされたりしてついに、夏休みであり、家に戻るその日を迎えた。
魔獣には、日に日に良くなっていってるので及第点だと言われたが、串刺しにならない日は1度もなかった……

「さあ、アリア久しぶりの実家ですわ。戻ったら要件次第だけれど、また色々と付き合ってもらうわよ」
「それは、学院の生活と何が違うのでしょう?」
正直、あまり変わらないと思う。

「ただ今戻りました、お父様」
「うむ、よく戻った。早速で悪いが、学院で何か変わったことは無かったか」
「いえ、特にそういったことはありませんでしたわ」
さすがに、魔獣と契約することになって毎日串刺しにされてますわ。
なんて言うわけにもいかない。
「そうか、ならば良い。学院でのことはこちらからは、確認のしようがなくてな、心配していたのだ」
「ご心配には及びませんわ、楽しく過ごさせてもらっておりますので」
決して串刺しになるのが楽しいわけではない。
ないったらない。

お父様への報告を済ませ、アリアと一緒に久しぶりとなる、騎士の修練に参加したりなど学院では出来なかったことを重点的にこなしていった。

「ねぇ、アリア。何か感じないかしら?」
「漠然とし過ぎていて何に対してなのか分かりかねますが」
「明らかにおかしい点があるのだけれど」
いつの間にか、魔力が濃くなっているのだ。
大掛かりな魔法を使おうとしている証。
お父様からは、何も聞かされていない以上さほど問題は無いのだろうが気味が悪いので軽く散らしておくことにする。
「私には何も感じません」
「そう、ならいいわ。別に危険というわけではないし、部屋に戻りましょう」
魔力が濃くありすぎて、いつもの範囲で探知の魔法は使えない。
気分が悪くなるのである。
なので、散らしている範囲内でだけ使うことにする。
「どうかされましたか?」
「大丈夫よ、少しばかり気になることがあったのだけれど、解決したわ」
狙われたのは、久しぶりね。
排除したし、後は騎士達の仕事でしょう。
情報は持ち帰らせなければいい。
遠距離への魔法の発動なんて、いい練習になった。
濃すぎる魔力は、この国を狙ってのものかもしれないので、警戒の意味も兼ねて散らす方向に力を入れる。
消し飛ばそうとすれば、動きが読めなくなりかねない。
今は様子見がいいだろう。
幸い、攻撃的な魔法の予兆はない。
散らしておけば、効果を弱めるぐらいにはなるだろう。
バレないように、慎重にやる必要がある。
散らしすぎると魔法に失敗してバレかねない。
魔法は成功するが、効果が弱いというレベルに調整しなくてはならない。
もう少し、わたくしに技術があればインターセプトというものが使えるのだが、非常に扱いが難しいので、ここでは控える。
それに、こんなに大胆に魔法の準備をしているのだ、各々対策を練るだろう。
この程度でいいはずだ。

「それではティアラ様、また明日ですね」
「ええ、また明日からも色々と付き合ってもらいますわ」

翌朝、アリアと共に修練に向かおうとしていたわたくしはお父様に呼ばれ、ある事を告げられた。
「ティアラ、お前を国外追放とし王位継承権を剥奪する」
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