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番外(単発)
有り得たかもしれない未来
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「お姉様、本当に良かったんですか?」
傍らに寄り添う、大切な人。
わたくしを姉と慕ってくれるソフィア。
そして、わたくしを──
わたくしは、魔導騎士を名乗る不届き者共を蹴散らしたあと、ソフィアの元を訪れた。
表面上の平和を維持するために、わたくしは表舞台から去ることを決めた。
それまでは良かったのだ。
そこから5年、また世界は争いを始めた。
魔獣を使って。
絶対遵守の命令権。
これを悪用し、たくさんの魔獣を使役し軍事利用し始めたのだ。
魔導兵器を作るより簡単で確実な方法。
これに対し立ち上がったのは、わたくしと同じように信頼を持って契約した者達。
今は、最後の決戦の日。
沢山いた仲間はもういない。
数の暴力とはそれだけ恐ろしいものだ。
「ねぇ、ソフィア。わたくし、もう考えるのが面倒になってしまったのだけど」
「私はお姉様の決断ならどこまでもついて行きますよ?」
決別の日は来たと言うことだろう。
「そう、ならもう迷わないわ」
その日、世界は脅威を知った。
痕跡すら残さず消えることの恐怖を知った。
「イレイズ。消え失せなさい」
それは、仲間を失い続けることでイメージできてしまった魔法。
視界に映る全ての敵を許さないという意志。
「わたくしはこの日を持って決別する。争いしかできない愚か者は恐怖なさい。わたくしはわたくしの思うまま要らないものを消し去る。消えたくないのなら誰かのために生きることを覚えることね」
生きている限り、世界の恐怖となる。
それが、わたくしの決断。
だった──
「お姉様、ダメですよ? 嘘は良くないです。お姉様は、優し過ぎていけません」
「ねぇ、ソフィア、わたくし、疲れましたのよ」
「では、もうしばらくお休みくださいませ」
ああ、わたくしの大切な人。
ねぇ、ソフィア。
今貴女の目には何が見えてる?
ねぇ、ソフィア。
そこにいるのは、わたくしではないのよ。
「優し過ぎたのは、貴女よ」
ねぇ、ソフィア。
どうして、そうまでしてわたくしと同じ時間を生きようとしたの?
「永遠の時を生きるには、貴女は優し過ぎるの」
ねぇ、ソフィア。
もう、眠っていいのよ?
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。お姉様」
「愛してたわ。そして、さようなら」
「お別れは済みましたか?」
「ええ、長く待たせてごめんなさい。もう大丈夫よ」
「もう私たちだけですね」
「ソフィアが優し過ぎたから、2人きりにはなかなかならなかったけれどね」
「では、終わらせましょうか」
「やあ、お二人さん。まさかこんな結末になるとはね、驚いたよ」
「出てくると思ってました」
そして、私たちはこの世界を去った。
──────────────
続きません。
もし世界がもう少し馬鹿ならこうなるんじゃないかなと思いましてやってしまいました。
途中から着地点がわからなくなった結果。
あっ、転生させた人(?)忘れてたと思いまして回収してもらいました。
ありがとう便利屋さん(おい)
傍らに寄り添う、大切な人。
わたくしを姉と慕ってくれるソフィア。
そして、わたくしを──
わたくしは、魔導騎士を名乗る不届き者共を蹴散らしたあと、ソフィアの元を訪れた。
表面上の平和を維持するために、わたくしは表舞台から去ることを決めた。
それまでは良かったのだ。
そこから5年、また世界は争いを始めた。
魔獣を使って。
絶対遵守の命令権。
これを悪用し、たくさんの魔獣を使役し軍事利用し始めたのだ。
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「ねぇ、ソフィア。わたくし、もう考えるのが面倒になってしまったのだけど」
「私はお姉様の決断ならどこまでもついて行きますよ?」
決別の日は来たと言うことだろう。
「そう、ならもう迷わないわ」
その日、世界は脅威を知った。
痕跡すら残さず消えることの恐怖を知った。
「イレイズ。消え失せなさい」
それは、仲間を失い続けることでイメージできてしまった魔法。
視界に映る全ての敵を許さないという意志。
「わたくしはこの日を持って決別する。争いしかできない愚か者は恐怖なさい。わたくしはわたくしの思うまま要らないものを消し去る。消えたくないのなら誰かのために生きることを覚えることね」
生きている限り、世界の恐怖となる。
それが、わたくしの決断。
だった──
「お姉様、ダメですよ? 嘘は良くないです。お姉様は、優し過ぎていけません」
「ねぇ、ソフィア、わたくし、疲れましたのよ」
「では、もうしばらくお休みくださいませ」
ああ、わたくしの大切な人。
ねぇ、ソフィア。
今貴女の目には何が見えてる?
ねぇ、ソフィア。
そこにいるのは、わたくしではないのよ。
「優し過ぎたのは、貴女よ」
ねぇ、ソフィア。
どうして、そうまでしてわたくしと同じ時間を生きようとしたの?
「永遠の時を生きるには、貴女は優し過ぎるの」
ねぇ、ソフィア。
もう、眠っていいのよ?
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。お姉様」
「愛してたわ。そして、さようなら」
「お別れは済みましたか?」
「ええ、長く待たせてごめんなさい。もう大丈夫よ」
「もう私たちだけですね」
「ソフィアが優し過ぎたから、2人きりにはなかなかならなかったけれどね」
「では、終わらせましょうか」
「やあ、お二人さん。まさかこんな結末になるとはね、驚いたよ」
「出てくると思ってました」
そして、私たちはこの世界を去った。
──────────────
続きません。
もし世界がもう少し馬鹿ならこうなるんじゃないかなと思いましてやってしまいました。
途中から着地点がわからなくなった結果。
あっ、転生させた人(?)忘れてたと思いまして回収してもらいました。
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