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第1章 ニューヨーク
フィフスアヴェニューの五つ星ホテル 2
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社長専属のプレゼンテーション・コーチから、ルイス氏とリサは一週間みっちり指導を受けた。もちろん多忙な彼は他の仕事をこなしながら、合間を縫っての練習だ。リサだって、スピーチにかかりきりというわけにはいかなかった。実習に役立つと判断された業務には、彼女も連れまわされたのは言うまでもない。
当日コンファレンス会場に向かう黒いリムジンが、オフィスビルを滑りだす。抑えきれない緊張感に包まれ、落ち着かせようと目を閉じたら、リサの全身を何かが駆け巡っていった。
日差しが……、高い位置で結んだダークブラウンの髪に、降り注いでくる。
車の窓から見える人波の足音……。重厚なドラム音のように、彼女を鼓舞している。
――ときめきを感じるのは、豪華な舞踏室でパフォーマンスするから?
フィフス・アヴェニューの五つ星ホテルまで、社長とリムジンに乗っているから?
それとも……。
ドキドキしたのは、きっとこのマンハッタンの鼓動を感じたせい……。
高層ビルの谷間を歩く人びとのリズム、ニューヨーク州ニューヨーク市、New York, New Yorkのハートビート。
向かいのシートに座っているリサの上司は、まさにこの街を牛耳る君主のようにきらめいていた。
真っ白な手袋がまぶしいザ・ピエールのボーイは、階段を数段上がった先にあるコティリヨン・ルームの入り口までリサたちを案内し、重々しい両開きの扉を開けた。ガチャリと低い音……。その向こうには、VIPで溢れる会議室が広がっていた。
◇ ◇ ◇
「グッジョブ!」
ジェレミー・ルイス氏の労いの言葉は、最高の微笑みをともなうささやきだった。
ほんの少し耳に息を感じたけれど、深い意味はない……と思う。まだ会議中だったから、二人がプレゼンテーションを終えて席に戻ってきた時に小声でそう告げられたのは、ごく自然な行動に過ぎない。
やがてコンファレンスが終了し、参加者たちが顔見知りと軽く言葉を交わしてコティリヨンから去り始めた頃、ひととおり挨拶を終えたルイス氏もリサを振り向く。
「少し緊張してたけど、とても良かったよ、リサ。お礼にラウンジバーで何か飲み物でもごちそうしたいんだけど、いいかな?」
「ぇ……と?」
いいかと聞かれても、上司は目の前にいるこの人だ。他の業務を兼任しているわけではなく、リサは社長だけの指導で実習にあたっていた。互いのスケジュールは承知しているはずだから、今は彼女の都合でなく個人的な意思を尋ねられている……ということになる。
ボストンからニューヨークに来たばかりの彼女は、まだ好奇心に満ちあふれた普通の「女の子」だった。
「……でも、アニエスがお待ちかねかも……」
ルイス氏の秘書ミセス・アニエス・アントワーヌは、会議が終わった後二人ともまっすぐオフィスに帰ってくると思っているだろう。
「彼女には私から伝えておくよ。今日の会議について、君に教えておきたいことも何点かあるし」
――それなら、たぶん実習生の本来の役割にそっていると言える?
それに職場のボスが飲み物を奢ってくれるのは、日本に限らずアメリカでもよく見られる光景だ。日本人の父とアメリカ人の母を持つ彼女は、そう考えた。きっとこの人は、働き始めて間もない学生を打ち解けさせようとして誘っているだけなのだと。
「……はい」
リサはゆっくりまつげをふせた後、もう一度上司を見上げてそう答える。自分の声なのに、思いがけないほど艶を帯びて響いた気がして、とまどいが隠せない。
――い、今のが、扇情的に映らなければいいけど……。
けれど清楚……に見えたのかどうかは、知ることはできなかった。ルイス・エンタープライズの社長は、こういう時に限って決して感情を面に表さない人だったから。
◇ ◇ ◇
結局飲み物だけでなく、レストランで早めの夕食をふるまってくれた後、ルイス氏はリサを伴って再びコティリヨン・ルームに向かった。
扉は開け放たれている。
もう片づけはすっかり終わって誰もいない部屋は静まり返り、白いグランドピアノはいつもの位置に戻されていた。彼はボール・ルームに足を踏み入れ、ついてくるのをためらっていたリサにも入るよう促す。
「大丈夫だよ。ここは今日いっぱいリザーブされているから」
頷いた彼女は、夕暮れのオレンジ色に染まる広間の中央まで進んだ。その長い腕に導かれ窓際に近づいた眼下には、さながら宮殿の庭のごとく、九月のセントラルパークの木立が広がっていた。
ふと彼の視線に捕らえられた気がして、抗うように目をそらし、部屋の中央を振り向く。ポニーテールのカールした毛先が、きらめいてふわりと揺れた。
映画の舞台となった大理石の床は、様ざまな色をした石のタイルで、円形のモザイク模様が施されている。さっきのコンファレンスのテーブルはすべて撤去され、シャンデリアはピアノに光の粒を反射させて、今にもタンゴが聞こえてきそうだった。
「でもあの映画の上映された頃は、君はまだ生まれてなかったんじゃないかな?」
ボール・ルームの美しさに目を奪われていたリサの、心理を読んだような言葉で我に返った。
「ええ、でもダンスシーン以外も、とても心に響く場面のたくさんある作品だったと思います」
「ああ、流行を追うタイプのストーリーではないし、良いものは何年たってもおもしろいからね」
かくいうジェレミー自身も、当時はようやく少年にさしかかろうという頃だった。十七歳になったら、ウィーンのオーパンバルでデビュタントとして踊るオーディションに参加しなくてはならないため、あまり気乗りのしないダンスのレッスンに通わされることになった。
幼い頃は、雨でサッカー・スクールの休みになる日だけダンス教室に顔を出す程度でよかったが、進級したらもっと頻繁にレッスンに行くように言われて憂鬱になりかけていた時期だ。
何しろ通常のワルツと違い、オーパンバルのデビュー・ワルツだけは反時計回りに踊らねばならない。左回りのステップは、普通の右回りよりも複雑なのだ。
けれどそれらもすべて、アル・パチーノの素晴らしいダンスシーンを観たおかげで、ずいぶん触発されたのを覚えている。ワルツの後でタンゴまで習う気になったのも、もちろん彼の人の影響だ。
オーストリアの元貴族でさえ全員がデビュタントに選ばれるわけではないのだから、たとえ富豪であっても書類審査を通らない場合がある。ジェレミーがデビューできたのは、十九の時だ。年齢制限の二十四歳までに選出されなかった上流階級の若者たちのことを考えたら、幸運なのかもしれない。
「タンゴを踊ってみる?」
「ダンスも、インターンシップの一環だとおっしゃるのですか?」
ルイス氏の誘いは、きっとリサをからかっているだけなのに違いないと思ってい
た。
「そうだよ。知らなかった?」
当日コンファレンス会場に向かう黒いリムジンが、オフィスビルを滑りだす。抑えきれない緊張感に包まれ、落ち着かせようと目を閉じたら、リサの全身を何かが駆け巡っていった。
日差しが……、高い位置で結んだダークブラウンの髪に、降り注いでくる。
車の窓から見える人波の足音……。重厚なドラム音のように、彼女を鼓舞している。
――ときめきを感じるのは、豪華な舞踏室でパフォーマンスするから?
フィフス・アヴェニューの五つ星ホテルまで、社長とリムジンに乗っているから?
それとも……。
ドキドキしたのは、きっとこのマンハッタンの鼓動を感じたせい……。
高層ビルの谷間を歩く人びとのリズム、ニューヨーク州ニューヨーク市、New York, New Yorkのハートビート。
向かいのシートに座っているリサの上司は、まさにこの街を牛耳る君主のようにきらめいていた。
真っ白な手袋がまぶしいザ・ピエールのボーイは、階段を数段上がった先にあるコティリヨン・ルームの入り口までリサたちを案内し、重々しい両開きの扉を開けた。ガチャリと低い音……。その向こうには、VIPで溢れる会議室が広がっていた。
◇ ◇ ◇
「グッジョブ!」
ジェレミー・ルイス氏の労いの言葉は、最高の微笑みをともなうささやきだった。
ほんの少し耳に息を感じたけれど、深い意味はない……と思う。まだ会議中だったから、二人がプレゼンテーションを終えて席に戻ってきた時に小声でそう告げられたのは、ごく自然な行動に過ぎない。
やがてコンファレンスが終了し、参加者たちが顔見知りと軽く言葉を交わしてコティリヨンから去り始めた頃、ひととおり挨拶を終えたルイス氏もリサを振り向く。
「少し緊張してたけど、とても良かったよ、リサ。お礼にラウンジバーで何か飲み物でもごちそうしたいんだけど、いいかな?」
「ぇ……と?」
いいかと聞かれても、上司は目の前にいるこの人だ。他の業務を兼任しているわけではなく、リサは社長だけの指導で実習にあたっていた。互いのスケジュールは承知しているはずだから、今は彼女の都合でなく個人的な意思を尋ねられている……ということになる。
ボストンからニューヨークに来たばかりの彼女は、まだ好奇心に満ちあふれた普通の「女の子」だった。
「……でも、アニエスがお待ちかねかも……」
ルイス氏の秘書ミセス・アニエス・アントワーヌは、会議が終わった後二人ともまっすぐオフィスに帰ってくると思っているだろう。
「彼女には私から伝えておくよ。今日の会議について、君に教えておきたいことも何点かあるし」
――それなら、たぶん実習生の本来の役割にそっていると言える?
それに職場のボスが飲み物を奢ってくれるのは、日本に限らずアメリカでもよく見られる光景だ。日本人の父とアメリカ人の母を持つ彼女は、そう考えた。きっとこの人は、働き始めて間もない学生を打ち解けさせようとして誘っているだけなのだと。
「……はい」
リサはゆっくりまつげをふせた後、もう一度上司を見上げてそう答える。自分の声なのに、思いがけないほど艶を帯びて響いた気がして、とまどいが隠せない。
――い、今のが、扇情的に映らなければいいけど……。
けれど清楚……に見えたのかどうかは、知ることはできなかった。ルイス・エンタープライズの社長は、こういう時に限って決して感情を面に表さない人だったから。
◇ ◇ ◇
結局飲み物だけでなく、レストランで早めの夕食をふるまってくれた後、ルイス氏はリサを伴って再びコティリヨン・ルームに向かった。
扉は開け放たれている。
もう片づけはすっかり終わって誰もいない部屋は静まり返り、白いグランドピアノはいつもの位置に戻されていた。彼はボール・ルームに足を踏み入れ、ついてくるのをためらっていたリサにも入るよう促す。
「大丈夫だよ。ここは今日いっぱいリザーブされているから」
頷いた彼女は、夕暮れのオレンジ色に染まる広間の中央まで進んだ。その長い腕に導かれ窓際に近づいた眼下には、さながら宮殿の庭のごとく、九月のセントラルパークの木立が広がっていた。
ふと彼の視線に捕らえられた気がして、抗うように目をそらし、部屋の中央を振り向く。ポニーテールのカールした毛先が、きらめいてふわりと揺れた。
映画の舞台となった大理石の床は、様ざまな色をした石のタイルで、円形のモザイク模様が施されている。さっきのコンファレンスのテーブルはすべて撤去され、シャンデリアはピアノに光の粒を反射させて、今にもタンゴが聞こえてきそうだった。
「でもあの映画の上映された頃は、君はまだ生まれてなかったんじゃないかな?」
ボール・ルームの美しさに目を奪われていたリサの、心理を読んだような言葉で我に返った。
「ええ、でもダンスシーン以外も、とても心に響く場面のたくさんある作品だったと思います」
「ああ、流行を追うタイプのストーリーではないし、良いものは何年たってもおもしろいからね」
かくいうジェレミー自身も、当時はようやく少年にさしかかろうという頃だった。十七歳になったら、ウィーンのオーパンバルでデビュタントとして踊るオーディションに参加しなくてはならないため、あまり気乗りのしないダンスのレッスンに通わされることになった。
幼い頃は、雨でサッカー・スクールの休みになる日だけダンス教室に顔を出す程度でよかったが、進級したらもっと頻繁にレッスンに行くように言われて憂鬱になりかけていた時期だ。
何しろ通常のワルツと違い、オーパンバルのデビュー・ワルツだけは反時計回りに踊らねばならない。左回りのステップは、普通の右回りよりも複雑なのだ。
けれどそれらもすべて、アル・パチーノの素晴らしいダンスシーンを観たおかげで、ずいぶん触発されたのを覚えている。ワルツの後でタンゴまで習う気になったのも、もちろん彼の人の影響だ。
オーストリアの元貴族でさえ全員がデビュタントに選ばれるわけではないのだから、たとえ富豪であっても書類審査を通らない場合がある。ジェレミーがデビューできたのは、十九の時だ。年齢制限の二十四歳までに選出されなかった上流階級の若者たちのことを考えたら、幸運なのかもしれない。
「タンゴを踊ってみる?」
「ダンスも、インターンシップの一環だとおっしゃるのですか?」
ルイス氏の誘いは、きっとリサをからかっているだけなのに違いないと思ってい
た。
「そうだよ。知らなかった?」
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ありがとうございます😊
2024.07.05
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