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第2章 中世 フランス
婚約者を訪ねて 1
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「わたくしの防具をここへ」
命じるシャルロット王女の声は、わずか十五歳とは思えないほど落ち着いていた。
護衛のリシャールは床に片膝をつき頭を垂れた。右手を左胸の上に置く、王家へ忠誠を誓うポーズである。命令を受けた彼は立ち上がると武器庫へと急ぐ。
シャルロットの両親、国王夫妻はブルゴーニュ公国を訪問しており、ここ数日不在だった。
王女の部屋は今、ノルマンディーに向けての旅支度の最中で、慌ただしく人が出入りしている。
もともと主賓としてノルマンディー公から招待を受けているのはシャルロットだ。ゆえに――彼女一人で訪ねても問題はない。自分はブルゴーニュからの帰途にノルマンディーに向かうから、それまで公国に滞在して待っているように――と父である国王ルイは出かける前に言い残していった。
――またとないチャンスだわ! ミラノの職人に特注したブレスト・プレイトを、こっそり持って行くのに。
もちろんその理由は秘密だけれど、ノルマンディー公に奇襲をかける、などという物騒な目的では断じてない。
防具を持参する真意は、両親にも弟にも言いたくなかった。だから、さっきまでこの部屋にいた王太子、ポールが出て行ったのを見届けてから、ようやくリシャールにそれを運んでくるよう命じることができたのだ。ましてやこの後正面玄関での見送りに姿を見せるであろう宰相、ルグランには、絶対に悟られてはならない。
シャルロットはふと、壁にかかった絵に目を向ける。
――わたくしをお守り下さい、母上、父上。
小さな額に飾られているのは、父の元へ嫁いできた時に母が身につけていたウエディングドレスの素描だった。ドレスの意匠を決める際、メィトル・クチュリエが描いた最終図案だ。幼い頃王妃の衣装部屋を探険していた時これを見つけ、夢中になって眺めていた。おねだりしてみたら、いずれはあげるつもりだったのだからとすんなりもらえたのだ。
「あなたのお部屋に飾るのだったら、これも差し上げましょう」
そう言って母が選んでくれたのは、この絵が大切な宝物だったことがうかがえる、美しい額縁だった。
この絵を見ていると、心が落ち着く。肖像画よりも、両親を同時に思い浮かべることができるから。
これから訪ねて行くノルマンディーで初めて会う婚約者が、いったいどんな人なのか、出立が決まってから毎日のように頭をよぎる。けれどデッサンを眺めていると、不思議にその不安が和らいでいった。
――わたくしが心から愛している理想の男の人はただ一人だけ……、その方が選んでくださったのだから、もちろん素晴らしい人に決まっているわ。
でも今はそれよりも、もう一つのこと……、まだ誰にも話していない目的を遂行するほうに神経を注がなくては……。両親の愛情を心の支えにするのは、どちらかといえばそっちの問題解決のために必要なのだ。
「殿下」
着替えを手伝っていた侍女がマントを手にすると、もう一人の侍女は王女の金色の絹のように美しい髪――結いあげたその髪から下がる縦ロールをうなじの後ろですくい上げた。王家の紋章、フルール・ド・リュスの刺繍が入ったマントが、その華奢な肩を包む。手を離すと豊かなブロンドはふわりと波打って広がり、窓から差し込む日の光を浴びて輝いた。
まだ少女のはずなのに、どきりとさせられるほど艶やかに見える時がある美しい王女だった。
マントを結び終えた侍女が、お辞儀をして後方へ退く。
「リシャールが戻りました」
侍女ミレイユの声にシャルロットが振り返ると、ちょうど扉が開いたところだった。
「ブレスト・プレイトはちゃんと隠しておいてね」
近づいた彼に、小声でささやく。
自分付きの護衛リシャールは、まだ十八歳の若い騎士だ。その繊細な外見からは、彼がこの国で一番の剣の使い手であることは想像し難いのだが、それも国王がこの青年を護衛に選んだ目論見のひとつに挙げられる。
もしも敵に襲われた時に、シャルロットが紋章入りのマントを馬車の中でこっそり侍女と取り替えれば、身分を隠すことができるばかりか、一緒に逃げる騎士が華奢なリシャールなので、ますますもって彼女の高貴な身分を隠してくれるだろう。だから旅の行程では、必ず替え玉役の侍女ミレイユと、頑強な体つきの護衛が同じ馬車に乗ることに、王命で定められていた。とにかくこれはただの訪問旅行なのだから、騎士道など顧みず危機に瀕したらさっさと逃げろ――というのが国王ルイ・ド・ヴァロワのストラテジーだった。
住居棟二階の王女の部屋から見える、アラベスク模様を地面に描いたような幾何学式庭園は、穏やかに秋の花々を咲かせていた。
対してシャルロットの部屋からは見えないが、玄関棟の建物を挟んだ向こう側の前庭から臨む正面は堂々たる風格がある。そこには今、彼女を道中護衛する兵士たちが続々と集められていた。
宮殿の前に広がる芝生に集結されたのは、馬の準備をする七〇の騎兵と彼らの介添えを兼ねた歩兵だった。武器を手に刃こぼれを確認する兵士たちの、剣と鞘の触れあう鋭い金属音が、あたりに緊張をまき散らしている。 彼ら自身も、高揚する士気を感じているのだろう。開戦前夜にも似た空気が張り詰めている。
ロワール河畔に佇む多くの城は、そのほとんどが華麗な美しさだけでなく壮厳な重厚さも備えている。最古ではないがシノン、シャンボールと並んで宮廷の風雅さを誇るここアンボワーズ城は、政治的にも重要な地域であり、また現国王の居城であるため、文化の中枢をも担っていた。
帝政ローマ支配下のガロ・ロマン時代に、砦が築かれていたこの城は、軍事的に要となるロワール川を一望する場所に位置している。加えて「地下へと続く避難用の秘密の通路」なるものまでも設けられていた。おそらくそれが、ルイ王が居城として選んだ所以なのだろう。首都、パリにも近い。
兵器庫に国内でも屈指の軍備を備えた要塞だという噂は、ルイ王が政治戦略として広めておいた風評だ。だがそれを作り話だと勘違いした無法者がいたら、とんでもない目に合うに違いなかった。
武器庫に足を踏み入れることは許されている王女だが、シャルロットでさえ見せてもらえない部分が、倉庫の中にはあるのだから。
その一方でアンボワーズは、百年戦争(1337~1453年)が終わった頃から、城を砦ではなく王の住居として快適なものにしようとした城主が始めた改築によって、「戦う城」であると同時に「見せる城」でもあった。
尖塔を覆うスレートぶきの屋根は、雨に濡れるとより濃い青へと色を変える。その光を吸い込んだような濃い屋根の色は、アンボワーズ城に趣を添え、シャルロットの心をいつもゆかしくさせるのだ。
◇ ◇ ◇
王女が幼い頃、ロワール川の対岸から城を誇らしげに眺める父が、あれらの飾りは決して無駄ではないのだと教えてくれたことがあった。
「優雅な装飾は、敵兵によもや我が城がこれほど厳重な軍事力を備えているとは想像をつかせぬための、策略のひとつでもある」
まだ小さかったシャルロットは、時どき父の馬に同乗させてもらえた。
彼の長い腕に包まれていると、落ち着いたルイ王の心が伝わってくるだけでなく、二人の乗っている馬までも力を抜いてゆったりとしているのを感じられる。シャルロットの一番好きな時間だった。
国王の言葉が風に乗って、川の水面に映るアンボワーズの館の繊細な倒影を、レース模様のようにゆらりと弛ませた。あの瞬間のことは、とても大切な思い出だ。
あの頃はまだ三十代だった父だが、宰相ルグランは当時からいつも「すでにあの若さで臣下と民から厚く信頼され、陛下ご自身もまた彼らを信じ、委ねることがおできになる国王にあらせられます」と崇拝していた。
◇ ◇ ◇
――とにかくあの抜け目のないルグランが姿を現わす前に、支度を済ませなくては。
しかも王の留守をあずかる最高責任者の宰相が門の前で見送るのは避けられないことだから、自分が旅の荷物に鎧を紛れ込ませたことを感づかれないように、彼女はいつもより女らしい装いの淡い薔薇色のドレスを選んだのだ。普段の遠乗りなら、父やポールとお揃いの、フランス国軍の紅い上着にライディングトラウザースを身につけることの多いシャルロットが、あえて、である。
「シャルロットさま、すべて準備が整いましてございます」
「そのようね」
護衛隊長の報告を受け、王女の馬車から彼女のところまで絨毯が敷かれた時、城の中から王太子と宰相が出てきた。
命じるシャルロット王女の声は、わずか十五歳とは思えないほど落ち着いていた。
護衛のリシャールは床に片膝をつき頭を垂れた。右手を左胸の上に置く、王家へ忠誠を誓うポーズである。命令を受けた彼は立ち上がると武器庫へと急ぐ。
シャルロットの両親、国王夫妻はブルゴーニュ公国を訪問しており、ここ数日不在だった。
王女の部屋は今、ノルマンディーに向けての旅支度の最中で、慌ただしく人が出入りしている。
もともと主賓としてノルマンディー公から招待を受けているのはシャルロットだ。ゆえに――彼女一人で訪ねても問題はない。自分はブルゴーニュからの帰途にノルマンディーに向かうから、それまで公国に滞在して待っているように――と父である国王ルイは出かける前に言い残していった。
――またとないチャンスだわ! ミラノの職人に特注したブレスト・プレイトを、こっそり持って行くのに。
もちろんその理由は秘密だけれど、ノルマンディー公に奇襲をかける、などという物騒な目的では断じてない。
防具を持参する真意は、両親にも弟にも言いたくなかった。だから、さっきまでこの部屋にいた王太子、ポールが出て行ったのを見届けてから、ようやくリシャールにそれを運んでくるよう命じることができたのだ。ましてやこの後正面玄関での見送りに姿を見せるであろう宰相、ルグランには、絶対に悟られてはならない。
シャルロットはふと、壁にかかった絵に目を向ける。
――わたくしをお守り下さい、母上、父上。
小さな額に飾られているのは、父の元へ嫁いできた時に母が身につけていたウエディングドレスの素描だった。ドレスの意匠を決める際、メィトル・クチュリエが描いた最終図案だ。幼い頃王妃の衣装部屋を探険していた時これを見つけ、夢中になって眺めていた。おねだりしてみたら、いずれはあげるつもりだったのだからとすんなりもらえたのだ。
「あなたのお部屋に飾るのだったら、これも差し上げましょう」
そう言って母が選んでくれたのは、この絵が大切な宝物だったことがうかがえる、美しい額縁だった。
この絵を見ていると、心が落ち着く。肖像画よりも、両親を同時に思い浮かべることができるから。
これから訪ねて行くノルマンディーで初めて会う婚約者が、いったいどんな人なのか、出立が決まってから毎日のように頭をよぎる。けれどデッサンを眺めていると、不思議にその不安が和らいでいった。
――わたくしが心から愛している理想の男の人はただ一人だけ……、その方が選んでくださったのだから、もちろん素晴らしい人に決まっているわ。
でも今はそれよりも、もう一つのこと……、まだ誰にも話していない目的を遂行するほうに神経を注がなくては……。両親の愛情を心の支えにするのは、どちらかといえばそっちの問題解決のために必要なのだ。
「殿下」
着替えを手伝っていた侍女がマントを手にすると、もう一人の侍女は王女の金色の絹のように美しい髪――結いあげたその髪から下がる縦ロールをうなじの後ろですくい上げた。王家の紋章、フルール・ド・リュスの刺繍が入ったマントが、その華奢な肩を包む。手を離すと豊かなブロンドはふわりと波打って広がり、窓から差し込む日の光を浴びて輝いた。
まだ少女のはずなのに、どきりとさせられるほど艶やかに見える時がある美しい王女だった。
マントを結び終えた侍女が、お辞儀をして後方へ退く。
「リシャールが戻りました」
侍女ミレイユの声にシャルロットが振り返ると、ちょうど扉が開いたところだった。
「ブレスト・プレイトはちゃんと隠しておいてね」
近づいた彼に、小声でささやく。
自分付きの護衛リシャールは、まだ十八歳の若い騎士だ。その繊細な外見からは、彼がこの国で一番の剣の使い手であることは想像し難いのだが、それも国王がこの青年を護衛に選んだ目論見のひとつに挙げられる。
もしも敵に襲われた時に、シャルロットが紋章入りのマントを馬車の中でこっそり侍女と取り替えれば、身分を隠すことができるばかりか、一緒に逃げる騎士が華奢なリシャールなので、ますますもって彼女の高貴な身分を隠してくれるだろう。だから旅の行程では、必ず替え玉役の侍女ミレイユと、頑強な体つきの護衛が同じ馬車に乗ることに、王命で定められていた。とにかくこれはただの訪問旅行なのだから、騎士道など顧みず危機に瀕したらさっさと逃げろ――というのが国王ルイ・ド・ヴァロワのストラテジーだった。
住居棟二階の王女の部屋から見える、アラベスク模様を地面に描いたような幾何学式庭園は、穏やかに秋の花々を咲かせていた。
対してシャルロットの部屋からは見えないが、玄関棟の建物を挟んだ向こう側の前庭から臨む正面は堂々たる風格がある。そこには今、彼女を道中護衛する兵士たちが続々と集められていた。
宮殿の前に広がる芝生に集結されたのは、馬の準備をする七〇の騎兵と彼らの介添えを兼ねた歩兵だった。武器を手に刃こぼれを確認する兵士たちの、剣と鞘の触れあう鋭い金属音が、あたりに緊張をまき散らしている。 彼ら自身も、高揚する士気を感じているのだろう。開戦前夜にも似た空気が張り詰めている。
ロワール河畔に佇む多くの城は、そのほとんどが華麗な美しさだけでなく壮厳な重厚さも備えている。最古ではないがシノン、シャンボールと並んで宮廷の風雅さを誇るここアンボワーズ城は、政治的にも重要な地域であり、また現国王の居城であるため、文化の中枢をも担っていた。
帝政ローマ支配下のガロ・ロマン時代に、砦が築かれていたこの城は、軍事的に要となるロワール川を一望する場所に位置している。加えて「地下へと続く避難用の秘密の通路」なるものまでも設けられていた。おそらくそれが、ルイ王が居城として選んだ所以なのだろう。首都、パリにも近い。
兵器庫に国内でも屈指の軍備を備えた要塞だという噂は、ルイ王が政治戦略として広めておいた風評だ。だがそれを作り話だと勘違いした無法者がいたら、とんでもない目に合うに違いなかった。
武器庫に足を踏み入れることは許されている王女だが、シャルロットでさえ見せてもらえない部分が、倉庫の中にはあるのだから。
その一方でアンボワーズは、百年戦争(1337~1453年)が終わった頃から、城を砦ではなく王の住居として快適なものにしようとした城主が始めた改築によって、「戦う城」であると同時に「見せる城」でもあった。
尖塔を覆うスレートぶきの屋根は、雨に濡れるとより濃い青へと色を変える。その光を吸い込んだような濃い屋根の色は、アンボワーズ城に趣を添え、シャルロットの心をいつもゆかしくさせるのだ。
◇ ◇ ◇
王女が幼い頃、ロワール川の対岸から城を誇らしげに眺める父が、あれらの飾りは決して無駄ではないのだと教えてくれたことがあった。
「優雅な装飾は、敵兵によもや我が城がこれほど厳重な軍事力を備えているとは想像をつかせぬための、策略のひとつでもある」
まだ小さかったシャルロットは、時どき父の馬に同乗させてもらえた。
彼の長い腕に包まれていると、落ち着いたルイ王の心が伝わってくるだけでなく、二人の乗っている馬までも力を抜いてゆったりとしているのを感じられる。シャルロットの一番好きな時間だった。
国王の言葉が風に乗って、川の水面に映るアンボワーズの館の繊細な倒影を、レース模様のようにゆらりと弛ませた。あの瞬間のことは、とても大切な思い出だ。
あの頃はまだ三十代だった父だが、宰相ルグランは当時からいつも「すでにあの若さで臣下と民から厚く信頼され、陛下ご自身もまた彼らを信じ、委ねることがおできになる国王にあらせられます」と崇拝していた。
◇ ◇ ◇
――とにかくあの抜け目のないルグランが姿を現わす前に、支度を済ませなくては。
しかも王の留守をあずかる最高責任者の宰相が門の前で見送るのは避けられないことだから、自分が旅の荷物に鎧を紛れ込ませたことを感づかれないように、彼女はいつもより女らしい装いの淡い薔薇色のドレスを選んだのだ。普段の遠乗りなら、父やポールとお揃いの、フランス国軍の紅い上着にライディングトラウザースを身につけることの多いシャルロットが、あえて、である。
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