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第2章 中世 フランス
聖地巡礼 1
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「え、聖地巡礼……ですか?」
――いつもポーカーフェイスのギヨームさまが、こんなにも驚かれている。
どうやらとんでもないお願いをしてしまったのだろうと、シャルロットは推察した。とはいえいったん口からこぼれてしまった言葉は、もう取り戻せない。一度切り出した要望は最後まで伝えなければ、彼だって判断に困ってしまうだろう。
「はい、ぜひともモン=サン=ミシェルに、参拝させてください。ロワール河畔の城を発った時から、聖地に赴くのもノルマンディーを訪ねる目的のひとつだと、わたくしは心に決めていたのです。お供え物も持参いたしました。それに昨夜また……」
「……昨夜?」
「ええ、大天使の夢を見たのです。大天使ミカエルさまが司教に予言を与える……、いえあれはどちらかと言えば、むしろ命令しているような夢……」
「『また』って……それは、まさか三回目?」
「いえ、二度目ですが、何か?」
シャルロットの口調はのどかだった。ギヨームは、彼女がまだ何も知らないのだと安堵の吐息を漏らす。そしてひと言「わかりました」とだけ答え、父の執務室へ向かった。
◇ ◇ ◇
その公太子が、思案顔の父ノルマンディー公の前では、シャルロットの味方へと姿を変えた。
「王女は誠に敬虔なカトリック信者だと、ルイ王からもうかがっております」
「……しかし」
「とにかく聖ミカエルが、シャルロットさまの夢に三度姿を見せるようなことだけは避けたほうが……」
「うむ、それはまったくもって然り! 神にかけても」
許可しないわけにはいかぬとわかってはいるのだが、エドワール二世は眉間にしわを寄せてますます考え込む。立派なひげに覆われて顔の表情は隠されているが、それでも返答をどう続けたらいいか困っているのは間違いなかった。
「大天使の夢をもう一回見たら、いったい何が起こるっていうのかしら……ね?」
シャルロットが小声で隣のリシャールに問いかけると、彼は肩をすくめた後、中指で自分の額をトンと突いてみせた。
――や、やめなさいよ。わたくしを脅すつもり?
そんなやりとりなどまったく目に入っていない公太子は、落ちついた声音で熱心に父の説得を続ける。
「どうか、シャルロットさまに、聖地巡礼をお許しください。私も一緒に参りますゆえ」
「ぅ……むむ、お役目としては当然のこと.……」
「と、とんでもございません。危険きわまりない!」
公爵をさえぎるように、反射的に侍従長の口からついて出た叫びに、シャルロットは衝撃を受けた。
――え? あの、どうして……。危ないって、何が?
エドワール二世より年長の侍従長は、混乱している王女に向き直る。
「恐れながら、シャルロット殿下もご存知のように、モン=サン=ミシェルは、ノルマンディーの湾に浮かぶ小さな島です」
「ええ」
「干潮の際、水が引いた後に現れるたった一本の道だけで陸とつながっておりまして……、ですが満潮になると、またたく間に道に波が押し寄せ、海に囲まれた孤島と化してしまうのです」
「はい、そのように伺っております」
「ところが……よろしいですか。そんな一日二回しか通行手段の現れない不自由な場所にありながらですね。あのあたりはヨーロッパで最も干満の水面高の差異が激しい地域で、大潮の時にはその差がなんと15メートルにも及びまして……」
老いた真剣な表情は、心なしか青ざめてすら見える。
「島に向かって一気に水が満ちてくる勢いは、よその海岸など比べ物にならないほどの速さ。いかにも四方から、馬が群れをなして駆け寄ってくるかのごとく! その速度のせいでこの細い参道を通っている時に運悪く潮に流され、溺れて亡くなった巡礼者は今までに数知れず……」
「ぅウぉっホンっ!」
エドワール二世が大きく咳払いをしたので、はっと我に返った彼は、ようやく口を閉じた。
「よかろう、ギヨーム。国王陛下からお預かりしている、大切な王女殿下を護衛するためだ。同行を許可する」
公爵が承認したとたん、侍従長の体が悲痛な叫び声をあげ崩れ落ちていく。
どうしてこういう反応なのか解せぬシャルロットだが、自分のこめかみを指差すリシャールを睨みつけた。
――ちょっ……、バカなの? 将来わたくしと一緒にあなたもカーン城に住まうことになったら、どう見てもこの方の身分のほうが上でしょう? 重要なお役目を仰せつかっていらっしゃるんだから、頭がおかしくなんかないわよ。
――すみません、今後は慎みます。ぁ! でももしかしたら、宮廷道化師も担われている方なのかもですね。
――え? それは……ないでしょ。
侍従長は、ついに覚悟を決めた様子でこう告げた。
「ううぅっ……わかりましたギヨームさま。お立場上いたしかたありません。ただし、巡礼の前に遺書は残しておかれますように」
――あら、やはりそうなのかしら。
◇ ◇ ◇
ところが後ほどお茶の時間になっても、サロンに公太子の姿は見えなかったあたりから、どうやら事態が深刻化し始めたのだ。
侍女たちがテーブルに、風味の良いノルマン・バターのたっぷり効いたサブレを置いたころ、遅れてきたギヨームが席に着く。
「何とか書き上げました。父上」
彼がノルマンディー公に手渡した羊皮紙……。
――ぅん? 何の書簡?
……それは遺言書だった。口に含む直前でなかったら、シャルロットとリシャールは、今ごろ盛大に紅茶にむせかえっていたところだ。
「ギヨームさま! で、ではさっきのは、冗談ではなかったのですね?」
「ええ、真面目ですよ。昔から『モン=サン=ミシェルの巡礼に行く者は、遺言書をしたためてから参れ』という言い伝えがあるくらい、命がけの修行でした。でも……」
すぐさまシャルロットは、真剣な面持ちで願い出る。
「ギヨーム公太子殿下……、それほどまで危険な場所に、大切なお世継ぎのあなたをお連れするわけにはまいりません。わたくしには、護衛の兵たちもおります。どうかわたくしどもだけで……」
それを聞いたリシャールも、慌てて席を立ち跪いて頭を垂れた。
「とんでもありません。シャルロット殿下だけを行かせたりして、もしも何ごとかあったら……」
謝罪口調なのは、ノルマンディー公のほうだった。申し訳なさそうな茶会の雰囲気をとりなすため、ギヨームが口を添えた。
「私にまかせてください。責任を持ってあなたを守ります。それに……侍従長の言っていたのは昔の話で、最近では潮の満ち引きと月が……どうやら関係あるらしいことがわかってきているのですよ」
月と太陽と地球が一直線に並ぶ日が一か月に二度ある。満月と新月だ。その日は潮汐とよばれる干満の差が最も大きい、いわゆる大潮になる。
ヨーロッパの中では緯度も高く、海岸が岩石のこの地方では、大潮の最高値を記録する日は、一年でもたいてい春か秋だった。それはモン=サン=ミシェルへ繋がる唯一の道に劇的な大波が押し寄せてくる、最も危険な時期である。だが……。
「しかし半月の日には逆に、潮汐の差が小さくなるのだ。確かまもなく、半月だったかと……」
記録を調べたところ、三日後は上弦の月で、潮位の差が最小になる日だということが判明した。
「高波にさらわれぬためには、半月の日が最適でしょう。聖地巡りをするのであれば、早めに参るべきかと。予定を延ばすと、また満月が近づくにつれ波が高くなってしまいます」
◇ ◇ ◇
折りよく秋晴れに恵まれたその日、シャルロットとギヨームの一行は聖地へと旅立った。万一急に潮が満ちてきた時に逃げられるように、馬車を用いず全員馬で行くことになった。
「午後には、目的の地サン・マロを踏むことができそうです」
「きっと、早朝に発ったおかげですね」
やがてサン・マロ湾に、それは姿を現わした。
――いつもポーカーフェイスのギヨームさまが、こんなにも驚かれている。
どうやらとんでもないお願いをしてしまったのだろうと、シャルロットは推察した。とはいえいったん口からこぼれてしまった言葉は、もう取り戻せない。一度切り出した要望は最後まで伝えなければ、彼だって判断に困ってしまうだろう。
「はい、ぜひともモン=サン=ミシェルに、参拝させてください。ロワール河畔の城を発った時から、聖地に赴くのもノルマンディーを訪ねる目的のひとつだと、わたくしは心に決めていたのです。お供え物も持参いたしました。それに昨夜また……」
「……昨夜?」
「ええ、大天使の夢を見たのです。大天使ミカエルさまが司教に予言を与える……、いえあれはどちらかと言えば、むしろ命令しているような夢……」
「『また』って……それは、まさか三回目?」
「いえ、二度目ですが、何か?」
シャルロットの口調はのどかだった。ギヨームは、彼女がまだ何も知らないのだと安堵の吐息を漏らす。そしてひと言「わかりました」とだけ答え、父の執務室へ向かった。
◇ ◇ ◇
その公太子が、思案顔の父ノルマンディー公の前では、シャルロットの味方へと姿を変えた。
「王女は誠に敬虔なカトリック信者だと、ルイ王からもうかがっております」
「……しかし」
「とにかく聖ミカエルが、シャルロットさまの夢に三度姿を見せるようなことだけは避けたほうが……」
「うむ、それはまったくもって然り! 神にかけても」
許可しないわけにはいかぬとわかってはいるのだが、エドワール二世は眉間にしわを寄せてますます考え込む。立派なひげに覆われて顔の表情は隠されているが、それでも返答をどう続けたらいいか困っているのは間違いなかった。
「大天使の夢をもう一回見たら、いったい何が起こるっていうのかしら……ね?」
シャルロットが小声で隣のリシャールに問いかけると、彼は肩をすくめた後、中指で自分の額をトンと突いてみせた。
――や、やめなさいよ。わたくしを脅すつもり?
そんなやりとりなどまったく目に入っていない公太子は、落ちついた声音で熱心に父の説得を続ける。
「どうか、シャルロットさまに、聖地巡礼をお許しください。私も一緒に参りますゆえ」
「ぅ……むむ、お役目としては当然のこと.……」
「と、とんでもございません。危険きわまりない!」
公爵をさえぎるように、反射的に侍従長の口からついて出た叫びに、シャルロットは衝撃を受けた。
――え? あの、どうして……。危ないって、何が?
エドワール二世より年長の侍従長は、混乱している王女に向き直る。
「恐れながら、シャルロット殿下もご存知のように、モン=サン=ミシェルは、ノルマンディーの湾に浮かぶ小さな島です」
「ええ」
「干潮の際、水が引いた後に現れるたった一本の道だけで陸とつながっておりまして……、ですが満潮になると、またたく間に道に波が押し寄せ、海に囲まれた孤島と化してしまうのです」
「はい、そのように伺っております」
「ところが……よろしいですか。そんな一日二回しか通行手段の現れない不自由な場所にありながらですね。あのあたりはヨーロッパで最も干満の水面高の差異が激しい地域で、大潮の時にはその差がなんと15メートルにも及びまして……」
老いた真剣な表情は、心なしか青ざめてすら見える。
「島に向かって一気に水が満ちてくる勢いは、よその海岸など比べ物にならないほどの速さ。いかにも四方から、馬が群れをなして駆け寄ってくるかのごとく! その速度のせいでこの細い参道を通っている時に運悪く潮に流され、溺れて亡くなった巡礼者は今までに数知れず……」
「ぅウぉっホンっ!」
エドワール二世が大きく咳払いをしたので、はっと我に返った彼は、ようやく口を閉じた。
「よかろう、ギヨーム。国王陛下からお預かりしている、大切な王女殿下を護衛するためだ。同行を許可する」
公爵が承認したとたん、侍従長の体が悲痛な叫び声をあげ崩れ落ちていく。
どうしてこういう反応なのか解せぬシャルロットだが、自分のこめかみを指差すリシャールを睨みつけた。
――ちょっ……、バカなの? 将来わたくしと一緒にあなたもカーン城に住まうことになったら、どう見てもこの方の身分のほうが上でしょう? 重要なお役目を仰せつかっていらっしゃるんだから、頭がおかしくなんかないわよ。
――すみません、今後は慎みます。ぁ! でももしかしたら、宮廷道化師も担われている方なのかもですね。
――え? それは……ないでしょ。
侍従長は、ついに覚悟を決めた様子でこう告げた。
「ううぅっ……わかりましたギヨームさま。お立場上いたしかたありません。ただし、巡礼の前に遺書は残しておかれますように」
――あら、やはりそうなのかしら。
◇ ◇ ◇
ところが後ほどお茶の時間になっても、サロンに公太子の姿は見えなかったあたりから、どうやら事態が深刻化し始めたのだ。
侍女たちがテーブルに、風味の良いノルマン・バターのたっぷり効いたサブレを置いたころ、遅れてきたギヨームが席に着く。
「何とか書き上げました。父上」
彼がノルマンディー公に手渡した羊皮紙……。
――ぅん? 何の書簡?
……それは遺言書だった。口に含む直前でなかったら、シャルロットとリシャールは、今ごろ盛大に紅茶にむせかえっていたところだ。
「ギヨームさま! で、ではさっきのは、冗談ではなかったのですね?」
「ええ、真面目ですよ。昔から『モン=サン=ミシェルの巡礼に行く者は、遺言書をしたためてから参れ』という言い伝えがあるくらい、命がけの修行でした。でも……」
すぐさまシャルロットは、真剣な面持ちで願い出る。
「ギヨーム公太子殿下……、それほどまで危険な場所に、大切なお世継ぎのあなたをお連れするわけにはまいりません。わたくしには、護衛の兵たちもおります。どうかわたくしどもだけで……」
それを聞いたリシャールも、慌てて席を立ち跪いて頭を垂れた。
「とんでもありません。シャルロット殿下だけを行かせたりして、もしも何ごとかあったら……」
謝罪口調なのは、ノルマンディー公のほうだった。申し訳なさそうな茶会の雰囲気をとりなすため、ギヨームが口を添えた。
「私にまかせてください。責任を持ってあなたを守ります。それに……侍従長の言っていたのは昔の話で、最近では潮の満ち引きと月が……どうやら関係あるらしいことがわかってきているのですよ」
月と太陽と地球が一直線に並ぶ日が一か月に二度ある。満月と新月だ。その日は潮汐とよばれる干満の差が最も大きい、いわゆる大潮になる。
ヨーロッパの中では緯度も高く、海岸が岩石のこの地方では、大潮の最高値を記録する日は、一年でもたいてい春か秋だった。それはモン=サン=ミシェルへ繋がる唯一の道に劇的な大波が押し寄せてくる、最も危険な時期である。だが……。
「しかし半月の日には逆に、潮汐の差が小さくなるのだ。確かまもなく、半月だったかと……」
記録を調べたところ、三日後は上弦の月で、潮位の差が最小になる日だということが判明した。
「高波にさらわれぬためには、半月の日が最適でしょう。聖地巡りをするのであれば、早めに参るべきかと。予定を延ばすと、また満月が近づくにつれ波が高くなってしまいます」
◇ ◇ ◇
折りよく秋晴れに恵まれたその日、シャルロットとギヨームの一行は聖地へと旅立った。万一急に潮が満ちてきた時に逃げられるように、馬車を用いず全員馬で行くことになった。
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