摩天楼の君主(His Majesty of Manhattan)

H・カザーン

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第3章 ニューヨーク

ニューヨーク、土曜の夜の過ごし方 1

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 翌週末の午後、ミッドタウンのガレット・デ・ロワの店でツイードの服に着替えたリサは、カメラを手にしたジャン=ピエールと二人だけで店を出た。

 撮影のために選ばれた衣装は、手の込んだ布の織り方とおしゃれなシルエットを見れば、ラングロワ氏のデザインだということがすぐにわかる、膝丈のドレスだ。
 一言で言えばワンピースなのだが、やはり特別なオーラを放っていて、「通りを歩いている女性の中で一番おしゃれな服」を身にまとった彼女に、道行く人びとは誰もが視線を投げかけた。
 店にいたメイクアップ・アーティストが彼女に化粧を施し、普段おろしている長い髪を結い上げてくれた。大人っぽく見えるリサは、ポニーテールにすることはあっても、こんな風にシニヨンに結い上げることはあまりなかったのだけれど、キュートな雰囲気にまとめ上げてくれたし、加えてドレスの裾も歩くたびに膝のあたりで揺れるのが彼女の若さをかえって強調しているようだった。

 ◇ ◇ ◇

 タクシーを降りて向かった最初の撮影場所は、ミッドタウンをずっと南に下ったところにある、グラマシー・パークだ。
 グラマシー地区に足を踏み入れる――それは、異なる時間へと出かけることでもあった。
 けれど、まるで違う街を旅するという意味じゃない。なぜならマンハッタンにいる限り、遠くのランドマーク的な建物が否応なく目に入ってくるからだ。ここの北西にも、エンパイアステート・ビルが頭を覗かせている。高層ビルのない、こんな静かなヴィクトリアン・ゴシックの歴史地区にいても、摩天楼のシルエットは舞台背景として風景におさまっているのだ。

 その公園――じつは私園なのだが――から南の、アービング・プレイスと呼ばれる辺りは、とりわけクラシカルなレンガ造りの建築物が続く美しいエリアだ。マンハッタンで唯一の私的な庭園(パーク)は、ここの高級住宅街の住民によって所有され、秘密の園の中には鍵を持っている者だけが、足を踏み入れることを許されるのだった。

 ジャン=ピエールは、いきなり門を開け、リサを驚かせた。プライベートであるはずのグラマシー・パークの入口の門なのにだ。
「えっ何!? あなたって、この辺りに住んでるの?」
「……ん、……っていうか、グラマシー・ホテルに長期滞在してるだけだよ。ニューヨークを訪れるときは、いつもどっかのホテル住まい。僕のオフィスは一応パリだから」
 グラマシー・ホテルの客がこの私園を訪れるときは、通常ホテルの従業員が同伴して鍵を開けることになっているけれど、何度も滞在して顔見知りであるジャン=ピエールには内緒で貸してくれることもあった。
「鍵を貸してもらったこと、絶対秘密だよ。でないとあの人、ホテルを辞めさせられちゃうからね。ここのお高い管理費払ってる住民は、そういうとこすごい厳しいんだ。近所の小学生が鉄策を乗り越えて通り抜けした時なんか、警察まで呼んだんだから」
「……うん、さすがアメリカね」
「まぁその子、逮捕されたとかいうことはなかったらしいけど……。だから君も住民に招かれた人のふりしてて」

 車通りの多いパーク・アヴェニューからほんの数ブロックしか離れていないのに、信じられないくらいの静けさだ。季節はすっかり秋に彩られている。他の公園より樹木が多くて、人の少ない場所だった。見渡すと、向こうのベンチに、きちんとスーツを身につけステッキを小脇にかかえた老紳士が、ただ一人腰かけているだけだった。柵の外――パークを囲む通りには、赤茶色の煉瓦造りや、ベージュの石造りのアパートメントが並んでいる。エントランスに階段がついていたり、壁や窓枠にキャストアイアンのレース模様の縁取りがあったりと、それぞれが美しさを競っていた。

「リサ、ジャケットのポケットに手を入れて……。オーケーじゃあ次は、カメラのほうにバッグを見せてくれる?」
 ジャン=ピエールの指示通りに、動きながら公園の中を移動する。聞こえてくるのは、柔らかな鳥のさえずりだけ……。晩夏から秋へ、季節の変わり目は確かにこの場所にも訪れていた。
 木々の壁で通りとは隔てられた小道。隣り合った木々が枝を絡めながら緑から黄色へとうつろい行く色の下を歩いていると、足元の小石が歩くたびに鳥の声と軽快に遊び始める。
 通り抜けていった風に誘われるように向きを変えたリサは、ベンチの紳士と目があった。彼は美しい装丁の本をそっと閉じる。

 それら一連の動作を、カメラのモニター画面越しに見守りながら、ジャン=ピエールは微笑みを浮かべる。いつの間にかリサは紳士に声をかけられ、打ち解けて談笑していた。
 ジャン=ピエールの位置からは、彼らの話し声はかすかに聞こえても何を話しているのかまでは理解できなかった。
 彼女のきれいな歩き方の断片や、後れ毛をかきあげる仕草ぐらいは、なんとかカメラでとらえられるかもしれないが、あの笑い声は写真に収めることはできないのだ――と彼は思った。リサの笑い声は、グラスの中で氷がぶつかり合うように、涼しげで心地よい。せめてその雰囲気が、少しでもムッシュー・ラングロワに伝わればいいのだが……。

 リサは、ガレット・デ・ロワを創設した女性デザイナー、コレット・ルールー・デロワを思い出させるところがある。それは、今日リサと初めて挨拶を交わしたユベール・ラングロワも同意見だった。
 女性としての強さ、独創性……、そういうスピリットのようなものがコレットとリサの二人に共通しており、デザイナーたちに新たな発想を起こさせる。ミューズと言ってもいい、不思議な魅力を持っているのだ。

 読書を中断していた老紳士と話を終えて、リサはジャン=ピエールのところへ戻ってきた。
「ちょうどO・ヘンリーの『桃源郷の短期滞在客』を、読んでいらしたところなんですって」

 O・ヘンリーの生きていた頃から百年以上も変わらないグラマシーの佇まいは、その短編に描かれたロータス・ホテルさえも、ここから数ブロック西の活気溢れるブロードウェイに実在したのではないだろうかと信じさせてしまうような、そんな街だった。
 アーヴィング・プレイスと呼ばれるこのあたりは、今ほど地価が高騰しておらず、O・ヘンリーは自分の理想通りのグラマシーのアパルトマンに住んでいた。彼の物語に登場した店で毎日のように食事をとり、執筆のアイデアを得る。ここを南へ数ブロック下ったところに、彼の行きつけの「ピーツ・タバーン」もいまだに健在で、原稿を書いていたテーブルがそのまま残されている。

 避暑地の混雑を避けたかった富裕層が発見した秘境、ロータス・ホテルを舞台とした「桃源郷の短期滞在客」は、ある日謎めいた美女がチェックインする場面から始まる。実はデパートの売り子をしている女性の、一年間の貯金を全て使いきったバカンス計画が、レディに成りすますことだった。優雅な物腰を身につけていたので、滞在客もホテル側もハイソな女性だと信じて疑わなかった。物語は、新たな滞在客の青年紳士と彼女との話へと展開していくロマンスが描かれていた。

 短編が書かれたのは、ウォルドルフアストリアやプラザアテネなどのホテルが建設されたばかりの時代だった。まだウォルドルフアストリアが、エンパイアステート・ビル近辺にあった頃のことだ。五つ星ホテルが今よりもずっと飛び抜けて高級な存在で、一般人には、気軽に食事のみの利用なんてかなわなかった。星はもっとずっと雲の上にありし日々だった。

  ――人は誰しも、そういう環境に足を踏み入れると、胸が高まる。周囲から魅力的に見られたいというモチベーションが湧き上がってきたりもする。豪華なものだけに価値がある――なんて思っているわけじゃないけれど。
 ジェレミーと五つ星ホテルを訪れる時――このインターン教育を通じて、リサに上流階級の「人当たりの良さ」を学ばせようと思っていると彼に宣言されたことが頭に浮かぶ。しかもそれを最も重要視して教えるつもりだと言われたのは、まだ実習を始めて間もない頃だ。
「……なぜなら魅了する力を身につけることは、人の上に立つ者として非常に有効な素質だからだ」
 と締めくくられた。
 CEOの実習生は、大勢のエグゼクティブを相手に仕事をこなせる優雅さが必要だった。幼い頃から祖父母や両親に躾もきっちりされ、贅沢な雰囲気にも物怖じしない彼女だからこそ、ジェレミーに選ばれた――のかもしれない。
 彼は社会的地位の差をひけらかす人ではないが、二人の間にはどうしようもないほどに資産の壁が立ちはだかっている。
 たとえばリサには、ドバイに行くのに、シャワースパ付きのファーストクラス・プライベート・スイートの航空券は、ちょっと予算にかなわなかった。彼とキャサリンの飛行機を手配するようジェレミーは秘書のアニエスに頼んでいたが、それは気の遠くなるような額だった。航空券がホテルの宿泊費より高いのはめずらしくないが、夫妻の滞在するブルジュ・ハリファ二泊分の十倍以上の高額を、わずか十二時間の移動で使ってしまうのだ。五分間だけとはいえ、機内でシャワーまで浴びられるその豪華な設備は、まるで高度四万フィートの移動可能な高級ホテルだ。
 アニエスは言っていた、「必要の無いところに散在を惜しまないのが、真の贅沢というものらしいわ」と。
 そんな航空券を手配する理由は、大企業の経営者たる世間体を維持するためだった。ルイス・エンタープライズの社長夫妻がファーストクラス以外に乗っていたら、「もしや企業の経営状態がうまくいってないのでは」と疑われかねないのだ。
 そして自家用ジェット機を所有する夫妻が、今回それを使わないで民間機にしたもうひとつの理由……。それは世界各国から政治家を含むVIPが空港に専用機で乗りつけるとき、政治家を狙うテロリストに間違って他の飛行機が攻撃されないようにだった。

 ◇ ◇ ◇

 グラマシーでの撮影を終え、二人はさらに南へ下り、グリニッジ・ヴィレッジまで歩きながら移動した。
 かつて富裕層の厩さえも並んでいたアーヴィング・プレイスから、O・ヘンリーの「最後の一葉」の舞台となった貧しい芸術家の街まで、ゆっくり歩いても三十分とかからない。

 途中の道の脇に、NYPDのパトロールカーが一台止まっていた。
 白い車体に青いラインの車内では、休憩中なのか制服警官が二人デザートを食べている。
 スイカをくりぬいた器に盛られたフルーツを、スプーンでせっせと口に運んでいる黒人男性警官は、ふとリサを見つけると開いた窓から陽気に手をあげ挨拶してくる。彼女もにっこり微笑んで返した。

 やがてジャン=ピエールとリサは、次の目的地ワシントンスクエアに足を踏み入れた。そこでも何枚か写真を撮る。
 広場の北側、フィフスアヴェニューの起点には、パリの凱旋門にちなんだアーチが建っていた。この辺りはヨーロッパを模して作られた街だから、石畳もめずらしくない。
 噴水の前ではしゃぐ子供たち……、夕方のワシントンスクエア・パークは、静かな午後のグラマシーパークとはまるで違う表情をしていた。
 ただし現代のストリートパフォーマーは、とてもアメリカナイズドされた、ヒップホップ・ダンサーだったけれど……。
 確かに近辺にはバスケットボール・コートあり、アトリエやジャズバーも多し……、よく考えれば全くヨーロッパ風ではないのだ。

 そして、ヴィレッジのバーカウンターのあるバルが、この日ジャン=ピエールが夕食に選んだ店だった。客の数人は大画面テレビを見ながら話しているような気取らないバルだが、メニューの種類は多い。邪魔にならない程度の雑音は、自分を適当に無視してくれているようで、リサをなんとなく心地良くさせた。
「こういうところ、あまり来ないんじゃないかと思って」
 もちろんジェレミーは、いつも静かなレストランを好んだ。それはたぶん、支配人に厳格に守られているところじゃないと、タブロイド紙の記者に若いインターンと一緒にいる写真を撮られかねないからだ。
 こんな風にお酒を出す、女子会にぴったりな店なのに、リサは食事に来ることもそんなにない。誰もが互いに出会いを求めて訪れる街(ヴィレッジ)だから、女友達といれば必ず男性グループに声をかけられてしまう。

 ――わたしって、ジェレミー以外の男の人と関わることを、自然に避けてた……の? 付き合っているわけでもない人に遠慮してるなんて……。
 ううん……そういうわけじゃないけど、他の男性を交えたテーブルについていると、いつも彼と比べてしまう。

 何かにつけて彼のことを思い出してしまうから。だからニューヨークに住んでいるというのに、若者が夜を楽しむ場所に足を踏み入れる機会が、彼女には無かったのだ。

 注文を済ませると、ウェイターは「君のために」と、ポップコーンの入った小さなボウルをリサたちのテーブルに置いてくれた。店にきた客なら誰でも無料でつまめる共用のものから小分けしてくれただけ――と言えばそれだけなのだが、彼はそれをリサに捧げるように差し出した。

 ウェイターが気に入った客にだけサービスしてくれるらしく、先日ジャン=ピエールが一人でここを訪れた時には、そんな特別待遇はなかった。今この店にいる女性で、無料のポップコーンを振舞われているのはリサと、もう一人壁際の席にいる、ゴージャスな美人だけだ。だが彼はウェイターに嫉妬するどころか、むしろリサの魅力を認めてくれたお礼に微笑みかけたい気分だった。

「あのさ、さっきも通りで、警官が君に挨拶してたけど、マンハッタン中の男の人と知り合いなの?」
「まさか。今日初めて会った人たちばかりよ。ガレット・デ・ロワの、ドレスのおかげじゃない? 別にちょっと言葉を交わしたからって、その人たちがみんなわたしと関わりたいとか思ってるわけじゃないでしょう? 女の子のスマイルのおかげで仕事のモチベーションが上がるんだったら、それっていいことじゃないのかな。わたしだって、声をかけられれば嬉しくないわけがないし」
「ただの女の子よりも、『すごく可愛い』……っていう形容詞がつく女の子の笑顔だから、嬉しさもいっそう増すよね」
 もちろん今のウェイターへのリサのありがとうスマイルは、礼儀として当然の振る舞いに過ぎない。ジャン=ピエールの嫉妬心を煽るために、必要以上の魅力を振りまいているわけでは少しもなかった。ポップコーンがまだ熱々だったことに気づいた時、リサはさらに嬉しそうな顔をジャン=ピエールに向けてきた。彼女はただ、ジェレミーが教えてくれた「人を虜にするストラテジー」を実行しているだけなのだ。ちやほやされたいからと言うより、彼女の生真面目さが、常にインターンとして最善をつくしてしまうのにも近い。どちらかというと不器用さの表れなのだった。

 その時、急に店の中がざわつき始めた。
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