IRIAMクエスト

らい

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暗闇に蠢く

19、最強で最凶の二人

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「ちょっ・・・狐谷!これは無理無理!一旦引こう!」

「やむを得ないな・・・。小狼しゃおらん!撤退するよ!」

前線を張っていた二人が撤退する。それは事実上ライト側の負けを意味していた。
ライトの街は・・・白き街ライトは黒き街、黒き街ダークへと街は変質してしまった。その黒き街の一角で一人、一人が笑う。それは静かな黒き街に低く、広く響き渡った・・・。それは彼の配下にとっては勝利の嗤いであった。

「いでよ、!我の街を守り給え!」


召喚された二つの神は融合するのではなく、東と西に移動して行った。ひとつは蒼き龍、龍王である青龍は近づく敵を自分の目の前まで引き寄せ、その牙と爪をもって切り刻む。
もうひとつは白き虎こと白虎、目の前に立つ獲物を前足で引き寄せ、その牙をもって噛み砕く。その二体を街の守護に彼は出し惜しみなく使っている。なぜ神である二体を守護に回せるのか、それは彼がそれくらいでしか扱えないからである。彼も二神を手に入れてから日が浅い。彼にもまだまだ未熟な部分はあるということである。そして、二つの神が守護に回った時、その姿は魔王城からでもその姿を捉えることができていた。

「あれは・・・四神の二体か・・・。またやばいものを召喚したなぁ・・・。」

そう口にするのは魔王こと蛇蝎紫蘭である。周りのりく、シスター、にはわかっていない様だったが、それでも彼女には存在なのである。

「とりあえずねぐが先に行っているはずだ。まこちはなすちゃの森でなすちゃと海くん呼んできて!りく!行くよ!」

「「了解!」」

そう短く話すとシスターは妖怪の森へと、りくと魔王は街へと走る。そして、りくと魔王の二人は見た。がただの二人によって壊滅させられていたことを。

「ねぐ、さくまっち・・・。二人でこれだけを相手にしたの?」

「「あーまんま~」」

二人は口を揃えて魔王を呼ぶ。二人は屍の上で座り、体力を回復している途中であった。

「とりあえず状況を確認すると、エトちと、セイラちゃんがなすちゃのとこに向かってると?で、一人で戦っているさくまっちを見たねぐが応戦してこれだけボッコボコにしたと、すごいねぇ・・・。」

「すごいよなぁ・・・」

「でしょー」

「とりあえず状況的にはそんな感じです。」

三者三様の反応である。上からりく、ねぐせ、さくまである。魔王側に損害は無し、相手は数千のの軍勢が消えた。ということだけが現時点で分かることである。

「とりあえず街に行ってみるしかないよねぇ・・・まだうちのらいとパッパ、冷音を見てないからね。おそらくまだ街にいる。」

「ここにいるよ。」

突然声が聞こえる。すると三人の目の前の空間が揺らめく。そこから、澪、本好、冷音の三人が出てくる。

「良かった・・・無事だったんだね!」

そう三人に言葉をかけるのはねぐせである。
しかし、三人はあまり喜んでいるわけではなさそうであった。

「いや、無事・・・と言うわけでも無いですよねぐせさん。俺達を逃がすためにらいさんが数万の敵軍に一人で突っ込んで行きました。いくららいさんでもあの数を相手にするのは・・・。」

「いや相手は数万ならあいつは勝てるよ?あいつの能力は二つあってね。一つは『創造ノ天ツクリシモノ』と『個人奮闘ヒトリキリ』って能力があってね、その『個人奮闘ヒトリキリ』って能力は一人で大軍と戦う時、又は相方と自分だけで大軍と戦う時、能力が数倍に膨れ上がる。対多数ならおそらく私より強い。それがうちの息子のらいなのさ。だからもし怖いというのなら、りく、行ってあげな。」

「分かったよ。まぁ驚くだろうけどな・・・。」

「え、りくさん!?蘇り・・・?」

「いや、刀をベースに復元しただけだから両腕は元に戻らなかった・・・。とりあえず身体を手に入れた感じかな。」

「なるほど。」

「じゃ先に行くよ。澪さん、送れない?」

「行けるよ。らいくんの上に出すけど良い?」

「それでいいですよ。じゃ行ってきます。」

再び揺らめく空間へと突っ込んで行くりく。
りくが目を開けると大軍のど真ん中で大軍を相手取る相方バカを見つける。

「あのバカはほんとに・・・」

そういうと後ろかららいを刺そうとするを切り刻むとらいへと話しかける。

「よう、相方。戻ってきたぜ!」

「おお、戻ってきたんか鍛冶師。ちょっと背縮んだ?」

「そこは言わない約束だろっ!」

喋りながらを相手取る二人はこの世界では最強のタッグである。そして彼らには二人だけにしか出来ない技がある。

「久々にやらない?」

「お前合わせれるのかよ?」

「やろうぜ。」

「了解。10カウントくれ」

りくが刀をらいが小太刀を握る。二つともりくが打った刀である。この2つにはある能力があるそれが彼らにしか出来ない技である。
二人が背を合わせ、二人の刀を地面に突き刺す。

「「灰桜吹雪マワルハイザクラ!」」

刀から灰色の煙が出たかと思うとそれが二人の上へと上がり、それが散る。すると竜巻のように回る。灰色の竜巻が大軍を襲う。それこそが二人の、二人だけの技である。彼らの目の前にいたはずのはその技が空に上りきったあと、忽然と消えた。それを見届けた二人はそれが普通であると、当然であるという風にそこで笑いあった。
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