21 / 39
暗闇に蠢く
20、機械人形
しおりを挟む
轟音が鳴る。それも速いテンポで。元ライトの街大通りのど真ん中で、まず見えたのは黒い煙をあげ、シャットダウンされたかのように動きを止める機械兵であった。それは一体、また一体と壊されていく、機械兵が出てくる黒い煙が晴れる・・・。そこにはりくとらいの姿があった。
パチパチパチ・・・・・
拍手が聞こえる。しかしおかしい。一人が拍手をしている音なのに二人が拍手をしているように聞こえるのは・・・・。
「流石のコンビだね二人とも。でも君たちには体力という限界がある。」
「そうそう。でもこちらの人形には疲れも疲労もない。」
簡単な事だ、二人が同時に同じ速度で同じように拍手をすればいいだけである。しかしそれは理論上の上である。普通にやれば狂いがある。それが全くない。この二人は何かがおかしい。そうらいは直感で悟った。
「あれあれあれ?怖がってる?」
「あれあれあれ?怖いの?」
りくは彼女らを知っている。見知っている。当たり前だ。彼女達の一人ははギルドで働いており看板娘の朝倉みなみ。もう一人は稀代の画家と呼ばれ、世界からも注目を集めていた双子の朝倉梓。その二人が立ちはだかっているのである。彼女らは一時期、茶ふぃ達と共に戦っていた時期がある。彼女らはその強さから通り名がつけられるようになって言った。「朝倉みなみ」二つ名『機械仕掛』。「朝倉梓」二つ名『人形使い』。彼女達は冒険者を辞めた今でもギルドのために働いていた・・・・はずだった。りくとらいの目の前にいるのは、立ち塞がっているのはその人形使いの二人なのである。
「この二人相性が抜群に良いな・・・正直消耗戦で普通に負けそうだなコレ・・・」
弱音を吐くのはりくである。しかしそれをらいが笑って制する。
「いやいやいや、全部壊せば勝ちなんだろ?やれるさ!俺達だぞ?またみんなで明日の街を見るために!」
みんな。それはりくが死んだ時のらいの中で一生閉まっていようと思っていた言葉。もう全ては帰ってこない。目の前にある、まだつかみ取れる可能性をもがき続ける彼はりくが生きている。それだけで戦える。
「そうだな。お前はそういつやつだったな。やろうぜ。この2人を正気に戻さなきゃ!」
「やるからには「全力で」」
らいが叫ぶ。
「コード入力『GG』起きてart.ぼっくす!」
いつの間につけたのか、らいの篭手から緑が出てくる。
「やぁ、らいくん。久しぶりだね。今日の命令は?」
「融合」
「了解!」
その呼ばれた彼がらいを包み込む。緑の光が消えた時、その中心には、ゴーグルを着け、緑のコート、そして背中に一太刀の刀を背負い、そこに顕現した。次に叫ぶのはりくである。彼は久々にそれを呼ぶ。
「お前は夜。夜を駆ける黒き神々のひとつ。顕現せよ、そして俺に力を貸せ!『夜刀ノ王』!」
横に突き出した右手には黒塗りの刀をが握られる。その刀は主人に会えて嬉しいのか、抜かれた刀は妖しい、黒き光を放っていた。
「やるよ?私達も本気!」
「そうだね!みなみ頑張る!」
先に言葉を綴るのは梓。それはさながら歌の様だった。
「我の意に従いて、我の駒となれ。それは我の敵を殲滅するために。あぁ永遠に。永遠に刻みつけてくれ。」
梓の周りに色とりどり、されど暗い色が回る。その中から機械兵が這いずって出てくる。それは何体も何十体も、それは数え切れないほどに膨れ上がる。
「私もやっちゃうよー!」
みなみがそう自分を鼓舞する。
「機械人形の能力を30%解放。解放コードは磁気。私の為に戦って!起きて!私の戦士!」
梓によって作られた機械兵をみなみが操り、壊れた機械兵は梓が操る。それが彼女達がギルドで最強とまで、知らしめた戦い方である。しかしそれは相手が対多数が弱い場合のみに限られる。しかし、いるのだ。対多数が強い奴らは。そう彼らのように。
「地割振動!」
刀を突き刺したりくが叫ぶ。すると刀を刺したところから彼が向いている機械兵の方向の地面に振動と地割れが起こる。地割れに落ちていった機械兵を見送ると地割れは元の地面に戻らなければと言うように、元の形へと戻った。いきなり味方が少なくなり、動揺が出た二人に追い打ちをかけるように、らいが攻める。攻める。一撃で、一撃で、一撃でひとつを行動不能にしている。お前らは俺達には勝てないと自分達の力を誇示するように。お前らはもう限界であると、認めさせるように。しかし、彼女達は引かない。満身創痍でも彼女達は戦う。そして、らいは見てしまった。そして合点がいった。なぜここまで自分達と戦うのか、それは二人がつけている、ベルトにつけられたカルーアローズの花びらが二人の状況を物語っていた・・・
パチパチパチ・・・・・
拍手が聞こえる。しかしおかしい。一人が拍手をしている音なのに二人が拍手をしているように聞こえるのは・・・・。
「流石のコンビだね二人とも。でも君たちには体力という限界がある。」
「そうそう。でもこちらの人形には疲れも疲労もない。」
簡単な事だ、二人が同時に同じ速度で同じように拍手をすればいいだけである。しかしそれは理論上の上である。普通にやれば狂いがある。それが全くない。この二人は何かがおかしい。そうらいは直感で悟った。
「あれあれあれ?怖がってる?」
「あれあれあれ?怖いの?」
りくは彼女らを知っている。見知っている。当たり前だ。彼女達の一人ははギルドで働いており看板娘の朝倉みなみ。もう一人は稀代の画家と呼ばれ、世界からも注目を集めていた双子の朝倉梓。その二人が立ちはだかっているのである。彼女らは一時期、茶ふぃ達と共に戦っていた時期がある。彼女らはその強さから通り名がつけられるようになって言った。「朝倉みなみ」二つ名『機械仕掛』。「朝倉梓」二つ名『人形使い』。彼女達は冒険者を辞めた今でもギルドのために働いていた・・・・はずだった。りくとらいの目の前にいるのは、立ち塞がっているのはその人形使いの二人なのである。
「この二人相性が抜群に良いな・・・正直消耗戦で普通に負けそうだなコレ・・・」
弱音を吐くのはりくである。しかしそれをらいが笑って制する。
「いやいやいや、全部壊せば勝ちなんだろ?やれるさ!俺達だぞ?またみんなで明日の街を見るために!」
みんな。それはりくが死んだ時のらいの中で一生閉まっていようと思っていた言葉。もう全ては帰ってこない。目の前にある、まだつかみ取れる可能性をもがき続ける彼はりくが生きている。それだけで戦える。
「そうだな。お前はそういつやつだったな。やろうぜ。この2人を正気に戻さなきゃ!」
「やるからには「全力で」」
らいが叫ぶ。
「コード入力『GG』起きてart.ぼっくす!」
いつの間につけたのか、らいの篭手から緑が出てくる。
「やぁ、らいくん。久しぶりだね。今日の命令は?」
「融合」
「了解!」
その呼ばれた彼がらいを包み込む。緑の光が消えた時、その中心には、ゴーグルを着け、緑のコート、そして背中に一太刀の刀を背負い、そこに顕現した。次に叫ぶのはりくである。彼は久々にそれを呼ぶ。
「お前は夜。夜を駆ける黒き神々のひとつ。顕現せよ、そして俺に力を貸せ!『夜刀ノ王』!」
横に突き出した右手には黒塗りの刀をが握られる。その刀は主人に会えて嬉しいのか、抜かれた刀は妖しい、黒き光を放っていた。
「やるよ?私達も本気!」
「そうだね!みなみ頑張る!」
先に言葉を綴るのは梓。それはさながら歌の様だった。
「我の意に従いて、我の駒となれ。それは我の敵を殲滅するために。あぁ永遠に。永遠に刻みつけてくれ。」
梓の周りに色とりどり、されど暗い色が回る。その中から機械兵が這いずって出てくる。それは何体も何十体も、それは数え切れないほどに膨れ上がる。
「私もやっちゃうよー!」
みなみがそう自分を鼓舞する。
「機械人形の能力を30%解放。解放コードは磁気。私の為に戦って!起きて!私の戦士!」
梓によって作られた機械兵をみなみが操り、壊れた機械兵は梓が操る。それが彼女達がギルドで最強とまで、知らしめた戦い方である。しかしそれは相手が対多数が弱い場合のみに限られる。しかし、いるのだ。対多数が強い奴らは。そう彼らのように。
「地割振動!」
刀を突き刺したりくが叫ぶ。すると刀を刺したところから彼が向いている機械兵の方向の地面に振動と地割れが起こる。地割れに落ちていった機械兵を見送ると地割れは元の地面に戻らなければと言うように、元の形へと戻った。いきなり味方が少なくなり、動揺が出た二人に追い打ちをかけるように、らいが攻める。攻める。一撃で、一撃で、一撃でひとつを行動不能にしている。お前らは俺達には勝てないと自分達の力を誇示するように。お前らはもう限界であると、認めさせるように。しかし、彼女達は引かない。満身創痍でも彼女達は戦う。そして、らいは見てしまった。そして合点がいった。なぜここまで自分達と戦うのか、それは二人がつけている、ベルトにつけられたカルーアローズの花びらが二人の状況を物語っていた・・・
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる