IRIAMクエスト

らい

文字の大きさ
22 / 39
暗闇に蠢く

21、動かない証拠

しおりを挟む
「なるほど・・・・道理でなんか甘い香りがずっとこの周りからするわけだよ・・・・」

「どういうこと?らい」

「どうにもこの二人は行ったのさ・・・・あのホスト店にさ」

「あの店に行ったの!?なんか変な噂流れてるから行かない方が良いって話だったのに・・・・。」

らいが前にお茶会に魔王達を連れて行った帰りに嗅いだ甘い甘い香り。それは催眠作用のある『カルーアローズ』の香りである。この「カルーアローズ」の花の蜜を一滴でも飲んでしまうと催眠作用が出てしまう。そして「カルーアローズ」のである、『エレメンタルローズ』を持つの意に従ってしまう。それはとても強く、親であるエレメンタルローズを持っている人間を探し出し、倒さなければ催眠を解くことは出来ない。そのため、普通ならエレメンタルローズを持つ人間はバレないようにするのだが、今回に至っては見つけ出す事はしなくても良かった。

「親は十中八九あの店の店長、いや、今はこの街の王だろうね。あいつの胸ポケットから出ている薄いピンク、しかし中に行けば行くほど濃い色に変わっていく『カルーアローズ』とは逆の色をしている花。それが親玉だ。」

カルーアローズ。それは採取禁止規定に登録され、危険植物の例として一番高い植物。それがカルーアローズである。群生地は開けており、日光のよく当たる所。しかし、必ずと言っていいほどそれがカルーアローズなのである。そしてそのカルーアローズはある花を守るようにある花の周りに咲いている。その守られながら咲いている花こそがエレメンタルローズである。そしてそのエレメンタルローズを探し出し、自分の物にした人間にカルーアローズは従う。そんな植物なのである。

「なるほど・・・ねぇ・・・じゃあここで拘束するか、気絶させろと?」

「いや一定の時間だけ元に戻すことができるのもあるにはある・・・。」

「でもそれなんかあるんだろ?なら気絶させた方が楽だろ。」

「まぁそれはそうなんだが・・・」

りくとらいは相手二人を気絶or拘束しようと動く。それを阻止するように相手が動く。その攻防はどれだけの時間が過ぎただろうか。暗かった空は明るみを帯びて、太陽が少し顔を出していていた。

「くっ・・・そろそろこちらが限界だ・・・。これは無理か・・・?」

「諦めるな!」

それはどこから聞こえただろう。そう声を聞いた瞬間二人は街の外に飛ばされていた。

「「澪さん・・・・!」」

そこには褐色の狼、澪が立っていた。そして自分達は助けられたのだということを次に理解した。

「やはり少数での突破かなぁこれ・・・」

「少数精鋭での突破が良さそうだよなぁ・・・」

街に乗り込んでいた二人は口を揃えてそう言った。他にも気づいた点などを二人が話し出す。それを聞いていたのはさくま、ねぐせ、魔王、シスター、澪である。町外れの野原にてライトの街を奪還するために会議が行われていた。

「そういえば本好さんと冷音姉は?」

らいがそう問う。それに応えたのは魔王である。

「あの二人なら今は妖怪の森にいる、なすちゃ、海くん、エトち、セイラちゃんを呼びに言ってる。もうすぐ戻ると思うよ。」

「ならいいや。」

そのまま作戦会議が行われて行った。

「やはり、こちらも軍勢を・・・」

「やはり少数精鋭と援護に徹するべき!」

そう議論がされ、時間が過ぎる。しかし結局まとまらない。そしてライト奪還側の頭脳とも呼べる人物が現着した。

「遅くなりました・・・呼んできました!なすさんと森海さん。」

本好である。彼女は戦局を見るのが得意である。そのためこういう戦争の時は彼女が必要なのである。

「少数精鋭で行きましょう。エトさんが街にある監視カメラのハッキングに成功したら三班に分けて街に突撃する。その三班を援護しながら敵の大将を取る。これしかないでしょう。」

本好は情報をある程度聞いたすぐにそう言った。まずエトが街の監視カメラをハッキングする。そしてハッキングしたら警報に引っかからないように、歩き、家の中などを通り移動。大通り手前から三班に分かれ移動を始める。1つ目の班はらい、りく、澪の3人この三人が相手に突撃する班である。2つ目の班は、本好、冷音姉、森海、名過の3人と1匹。大通りを通り、周りの注目を集める役目の班なのである。3人目は魔王、シスター、さくま、セイラの4人。どちらかと言うと遊撃に近い位置である。その3班が突撃する手筈となっていた。

彼らは準備を始める。 全力に今回で街を取り返すと信じるように。必ずまたあの街を歩くために━━━━━━━━
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...