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明るみを帯びて
27、七つの大罪
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キィン・・・・
金属と金属がぶつかる音がする。本好達が見たのは、間違いなく普通じゃない黒の姿だった。成人男性くらいの筋肉量と170cm程の背丈しか無いはずの黒、しかし、今りくとらいが戦っている黒は、女性に近かったり、背丈がとても高かったり、筋肉質で大柄だったり、間違いなく普通じゃない黒がいた。
「らいさんりくさん!避けて!」
「「!」」
同時に左右へと避けるりくとらい。左右に飛んだ瞬間、蒼い光を纏った矢が大柄な男に迫る。そして、命中した。しかしそこまでダメージを与えたとは言えないような感じであった。
「あれはなんなんです?普通の黒と全然違う・・・・。」
「俺達にもわからない。普通に黒を倒していたんだが、あと数千ってなったところで奴らが出てきた。そしてあいつらは自分のことを、『暴食』『色欲』『強欲』『憤怒』『傲慢』『嫉妬』と名乗った。これは七つの大罪の罪の事だ。しかし一人足りない。『怠惰』が居ない。ここまで出てきていて、『怠惰』がいないのはおかしい。それとも他のところにいるのか・・・・?」
それを行くと本好の顔色がみるみる真っ青になっていく。
「らいさん、それは出てくるわけないですよ。」
「それななぜ・・・?」
「俺の能力に『怠惰人』があるからね。出てくる訳ないよね・・・」
それを聞いた黒達は一斉にこちらに走る。八人+二人は少し移動をして、一旦情報を擦り合わせることにした。
「まず、あの黒達は自分でなぜあのような姿になったのかわかっている。傲慢と名乗っていたやつがそれはもう高々に教えてくれたよ。仲間の黒を喰ったんだとよ。」
「なるほど・・・いやでも、黒自体色々な欲の集まりのはず!ならば純正な七つの大罪は居ない!絶対他の欲も混じっているはずだ」
「とりあえず相手は六人、こちらは十人だ。俺とりくは一人ずつで一体一、あとは二人一組で相手をしよう。
傲慢が一番強いだろう、俺が行く。りくは嫉妬で、冷音姉と本好さんが暴食、狐谷さんと小狼さんが色欲、ねぐ姉とさくまさんが強欲、憤怒をセイラさんと澪姉ちゃんが相手というわけで大丈夫?」
全員が頷く。そしていざ戦おうとする時、本好が声をかける。
「らいさん、今らいさんは三本の獲物を持っている。意味がわかるね?」
「はい。黒剣の方は出来れば使いたくないですけど、そんなこと言ってられないですよね・・・・。」
現在らいは、腰のところに小太刀と長刀を、そして背中に大太刀を背負って戦っている。
小太刀と長刀はりくの打った刀なので問題なく使えている。しかし、問題なのが背中に背負っている大太刀、『嵐死神刀』。信長の刀である。嵐死神刀はその名の通り、死神の名前のある刀である。何が起こるか未だわかっていない。使えるのか、使えないのか、未だ謎である。しかし、戦場でそんなことは言ってられない。もし、それを抜く時があるのなら、それはそれほどまでに追い込まれた時なのかもしれない。
「いや、らいさん。今回の戦いで、それを使って倒してください。」
「なっ・・・何を言い出すんですか本好さん!これを抜いたら何が起こるか・・・!」
「そうですね。分かりません。しかし最後の戦いで、もし抜いた時使い物にならなかったら意味が無い。今ならまだ試せる。」
「なるほど。やりましょう。」
それは二人のみで行われた短い会話。他のみんなはもう戦いに出ている。全員で一人ずつおびき出し、各個撃破しなければならない。急がなければ全員やられてしまう可能性もある。らいは意を決したようにその大太刀を抜いた。その時大太刀から声が聞こえた。ぱっと振り向いた時、そこは住宅地ではなく、白に輝く床と空、そしてその世界に一人、なにかがいた。
「やぁらいくん?だっけ?私はカナイ。この大太刀に住む者だ。」
「刀に住むものだと?この太刀には意思が宿っているとでも?」
「そうだね、いや少しハズレ。全ての刀には意思が宿る。それはどんなに下手に打っても、意思は宿る。そして精密に打たれた刀はより強い意志を持つ。」
自分のことをカナイと呼んだ彼女は赤い髪に大太刀を背中に背負い、らいをずっと待っていたかのようにそこに居た。ずっとそこで待っていたかのように、そう錯覚させらるくらいの佇まいだった。
「で、そんな貴方が俺になんの御用で?俺は仲間が戦ってるんだ。急いで行かなければならない。」
「大丈夫。ここで起きていることは君の脳内での事。そして、ほぼ時間は止まっているものと考えていい。例えば、君が足を出して走るとする。一歩踏み出すのにこの場所だと一ヶ月程かかる時間軸だ。」
「つまりそこまで急がなくても良いと?」
「そういう事!それで、なぜ呼んだのかだったね。それは君にこのカナイさんが協力してあげよう!ってことなのだよ!」
「協力・・・?」
「この太刀にはまだ信長の残滓がある。
それを上手く取り込み自分のものにできたら、君は信長を召喚しなくても、劣化版信長くらいの力を出すことは出来る。と、言うわけではいコレ信長の残滓ね。」
「え、ちょ・・・ぐっ・・・」
らいの胸の辺りから入っていった信長の残滓はらいの身体を乗っ取ろうと蝕む。しかしそれをらいが停める。
(汝、なぜ我の力を望む?)
それは残滓からなのか、自分の篭手からなのかは分からなかったが、それにらいが答える。
「俺は仲間をもう無くしたくない!救えたはずの仲間も!相方さえも救えなかった!自分に力があるはずなのに!だから力を貸せ信長。お前の力は俺のものだ。」
ドクン・・・・
一拍の鼓動音。それを聞いたカナイは大きく笑う。そして、力を実感したのか、らいも大きく笑った。
金属と金属がぶつかる音がする。本好達が見たのは、間違いなく普通じゃない黒の姿だった。成人男性くらいの筋肉量と170cm程の背丈しか無いはずの黒、しかし、今りくとらいが戦っている黒は、女性に近かったり、背丈がとても高かったり、筋肉質で大柄だったり、間違いなく普通じゃない黒がいた。
「らいさんりくさん!避けて!」
「「!」」
同時に左右へと避けるりくとらい。左右に飛んだ瞬間、蒼い光を纏った矢が大柄な男に迫る。そして、命中した。しかしそこまでダメージを与えたとは言えないような感じであった。
「あれはなんなんです?普通の黒と全然違う・・・・。」
「俺達にもわからない。普通に黒を倒していたんだが、あと数千ってなったところで奴らが出てきた。そしてあいつらは自分のことを、『暴食』『色欲』『強欲』『憤怒』『傲慢』『嫉妬』と名乗った。これは七つの大罪の罪の事だ。しかし一人足りない。『怠惰』が居ない。ここまで出てきていて、『怠惰』がいないのはおかしい。それとも他のところにいるのか・・・・?」
それを行くと本好の顔色がみるみる真っ青になっていく。
「らいさん、それは出てくるわけないですよ。」
「それななぜ・・・?」
「俺の能力に『怠惰人』があるからね。出てくる訳ないよね・・・」
それを聞いた黒達は一斉にこちらに走る。八人+二人は少し移動をして、一旦情報を擦り合わせることにした。
「まず、あの黒達は自分でなぜあのような姿になったのかわかっている。傲慢と名乗っていたやつがそれはもう高々に教えてくれたよ。仲間の黒を喰ったんだとよ。」
「なるほど・・・いやでも、黒自体色々な欲の集まりのはず!ならば純正な七つの大罪は居ない!絶対他の欲も混じっているはずだ」
「とりあえず相手は六人、こちらは十人だ。俺とりくは一人ずつで一体一、あとは二人一組で相手をしよう。
傲慢が一番強いだろう、俺が行く。りくは嫉妬で、冷音姉と本好さんが暴食、狐谷さんと小狼さんが色欲、ねぐ姉とさくまさんが強欲、憤怒をセイラさんと澪姉ちゃんが相手というわけで大丈夫?」
全員が頷く。そしていざ戦おうとする時、本好が声をかける。
「らいさん、今らいさんは三本の獲物を持っている。意味がわかるね?」
「はい。黒剣の方は出来れば使いたくないですけど、そんなこと言ってられないですよね・・・・。」
現在らいは、腰のところに小太刀と長刀を、そして背中に大太刀を背負って戦っている。
小太刀と長刀はりくの打った刀なので問題なく使えている。しかし、問題なのが背中に背負っている大太刀、『嵐死神刀』。信長の刀である。嵐死神刀はその名の通り、死神の名前のある刀である。何が起こるか未だわかっていない。使えるのか、使えないのか、未だ謎である。しかし、戦場でそんなことは言ってられない。もし、それを抜く時があるのなら、それはそれほどまでに追い込まれた時なのかもしれない。
「いや、らいさん。今回の戦いで、それを使って倒してください。」
「なっ・・・何を言い出すんですか本好さん!これを抜いたら何が起こるか・・・!」
「そうですね。分かりません。しかし最後の戦いで、もし抜いた時使い物にならなかったら意味が無い。今ならまだ試せる。」
「なるほど。やりましょう。」
それは二人のみで行われた短い会話。他のみんなはもう戦いに出ている。全員で一人ずつおびき出し、各個撃破しなければならない。急がなければ全員やられてしまう可能性もある。らいは意を決したようにその大太刀を抜いた。その時大太刀から声が聞こえた。ぱっと振り向いた時、そこは住宅地ではなく、白に輝く床と空、そしてその世界に一人、なにかがいた。
「やぁらいくん?だっけ?私はカナイ。この大太刀に住む者だ。」
「刀に住むものだと?この太刀には意思が宿っているとでも?」
「そうだね、いや少しハズレ。全ての刀には意思が宿る。それはどんなに下手に打っても、意思は宿る。そして精密に打たれた刀はより強い意志を持つ。」
自分のことをカナイと呼んだ彼女は赤い髪に大太刀を背中に背負い、らいをずっと待っていたかのようにそこに居た。ずっとそこで待っていたかのように、そう錯覚させらるくらいの佇まいだった。
「で、そんな貴方が俺になんの御用で?俺は仲間が戦ってるんだ。急いで行かなければならない。」
「大丈夫。ここで起きていることは君の脳内での事。そして、ほぼ時間は止まっているものと考えていい。例えば、君が足を出して走るとする。一歩踏み出すのにこの場所だと一ヶ月程かかる時間軸だ。」
「つまりそこまで急がなくても良いと?」
「そういう事!それで、なぜ呼んだのかだったね。それは君にこのカナイさんが協力してあげよう!ってことなのだよ!」
「協力・・・?」
「この太刀にはまだ信長の残滓がある。
それを上手く取り込み自分のものにできたら、君は信長を召喚しなくても、劣化版信長くらいの力を出すことは出来る。と、言うわけではいコレ信長の残滓ね。」
「え、ちょ・・・ぐっ・・・」
らいの胸の辺りから入っていった信長の残滓はらいの身体を乗っ取ろうと蝕む。しかしそれをらいが停める。
(汝、なぜ我の力を望む?)
それは残滓からなのか、自分の篭手からなのかは分からなかったが、それにらいが答える。
「俺は仲間をもう無くしたくない!救えたはずの仲間も!相方さえも救えなかった!自分に力があるはずなのに!だから力を貸せ信長。お前の力は俺のものだ。」
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