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明るみを帯びて
30、覚悟
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信長の放った居合は大きな紫の波動を呼んだ。そしてそれを見ているものがいた。
「やはりあいつは・・・」
「どうかしたの?紫蘭ちゃん?アレがなにかわかるの・・・?」
二人は空を浮いている。片方は何もせずに、もう一人は翼を生やして、紫の波動を見つめていた。浮いている片方は魔王蛇蝎紫蘭、翼を生やした方こそ、この街のシスターであった。そして魔王は淡々と答える。
「あいつは私が拾った。この大陸で、だ。だが、本当は何かがあると思った。私が拾ったのは本当にらいが5歳にも満たないような時だ。ここシー大陸は元々人間しか居ない。獣人は移り住んできたんだ。そして移った獣人達はほとんどが男性、または冒険者だった。獣人と人間が結婚して子供を産んだところで人間しか生まれない。だからこそだ。なぜ5歳にも満たない彼がこの大陸に居たのか・・・?それが疑問だった。だから拾った。そしてその疑問が今、わかった気がする。」
「私にはさっぱり分からないよ・・・」
「だろうねぇ・・・。でも恐らくあいつはこの大陸には居ては行けない存在だ。」
「なんなの・・・?らいくんはなんなの?」
「んー・・・・まこちは、この大陸以外にどれだけ大陸があるのか知ってる?」
「えっと、タイト大陸、シー大陸、リュアス大陸、オーロ大陸、あと、プログ大陸の五大陸だよね?」
「そう。その五大陸の、T、O、PでTOP。そして、シーはCではなく、Sそして紫蘭のS。R、それは恐らくらいのR・・・!」
「まさ・・・か・・・らいくんは・・・」
「うん。多分あいつは隣の大陸、リュアス大陸の魔王の子供だ。リュアス大陸は元々獣人の国。推測だけど恐らくね・・・。」
「らいくん・・・・」
二人の目線の先には、傲慢を真っ二つにして、余波で後ろの建物すら真っ二つにしてしまった、らいの姿であった。刀を振り切った手は彼の手であるのに、酷く、大きく見えた。
「皆さん・・・行きましょう・・・あいつはまだ倒れてない・・・。まだ本命が残っている・・・!」
本好が叫ぶ。後ろの八人も立ち上がる。全員が見据えた先には、先程のらいの攻撃により壊れた家から見えた、癒雨稚空の姿があった。全員が稚空へと走る。まだあいつは生きている。茶ふぃさん達はどこへ消えたのだろうか・・・?大丈夫だろうか?シスター達は来れただろうか?エトさんは上手くやれているだろうか?それほどまでに相手は強いのだろうか?疑問でいっぱいだ。そして、本好達がたどり着いたそこには倒れている茶ふぃ、アフロ、蕃茄夏希を筆頭にした南からの別働隊の姿だった。
「皆さんが負けたのか・・・こいつ一人に・・・?アフロさん!何があったんですか!?」
すぐ近くに倒れていたアフロに本好が声をかける。しかし答えることはなかった。しかし、その代わりに答えた者が居た。
「苦戦なんてしてないさ、一瞬で負けたんだよ・・・そこに倒れている人達はね・・・」
その声は稚空でも、アフロでも無かった。その声の主は、本好たちのいる少し後ろの屋根の上からだった。暗い緑の髪色、そしてラフな格好をした、森海だった。
「海くん・・・久しぶりだね・・・」
「久しぶりだね、ママ。」
森海は元々魔王城の幹部、まだらいが入ったばかりの事、四将星が五将星と呼ばれていた頃の話。その筆頭が森海だった。その時、彼はとても優秀な指揮官だった。判断力、行動力はもちろん、個人の能力もトップクラスの人物だった。それを本人も分かっていた。自分は凄いのだと、自分はこの魔王軍の指揮官で五将星の筆頭なのだと。自分は特別なのだと、そう思っていた。しかし、それはすぐに崩れ去る。魔王が拾ってきたらい(当時5歳)に森海は打ち負かされたのである。それは慢心だった。自分には勝てないだろうと、こんな子供に負けるはずがないと、しかしらいは強かった。しかしらいが勝ったのは最初の一回だけである。それ以降はずっと森海の勝ちであった。しかし森海は分かっていた。これから数年後、彼は自分を超えるだろうと、自分は特別などでは無かったのだと。そう思っていた。それからはずっと、妖怪の名過と一緒に暮らしていた。軍を抜けたら、彼女と一緒に暮らすと決めていたから。今回、そんな幸せは崩れかけた。だから彼は自分で良いのならと、力を貸した。そして、見た。やはり自分の勘は間違ってはいなかったと。あのらいはやはり特別というのもおこがましい、なにかであるということ。それを確かめるために今彼はここにいる。
「やはりあいつは・・・」
「どうかしたの?紫蘭ちゃん?アレがなにかわかるの・・・?」
二人は空を浮いている。片方は何もせずに、もう一人は翼を生やして、紫の波動を見つめていた。浮いている片方は魔王蛇蝎紫蘭、翼を生やした方こそ、この街のシスターであった。そして魔王は淡々と答える。
「あいつは私が拾った。この大陸で、だ。だが、本当は何かがあると思った。私が拾ったのは本当にらいが5歳にも満たないような時だ。ここシー大陸は元々人間しか居ない。獣人は移り住んできたんだ。そして移った獣人達はほとんどが男性、または冒険者だった。獣人と人間が結婚して子供を産んだところで人間しか生まれない。だからこそだ。なぜ5歳にも満たない彼がこの大陸に居たのか・・・?それが疑問だった。だから拾った。そしてその疑問が今、わかった気がする。」
「私にはさっぱり分からないよ・・・」
「だろうねぇ・・・。でも恐らくあいつはこの大陸には居ては行けない存在だ。」
「なんなの・・・?らいくんはなんなの?」
「んー・・・・まこちは、この大陸以外にどれだけ大陸があるのか知ってる?」
「えっと、タイト大陸、シー大陸、リュアス大陸、オーロ大陸、あと、プログ大陸の五大陸だよね?」
「そう。その五大陸の、T、O、PでTOP。そして、シーはCではなく、Sそして紫蘭のS。R、それは恐らくらいのR・・・!」
「まさ・・・か・・・らいくんは・・・」
「うん。多分あいつは隣の大陸、リュアス大陸の魔王の子供だ。リュアス大陸は元々獣人の国。推測だけど恐らくね・・・。」
「らいくん・・・・」
二人の目線の先には、傲慢を真っ二つにして、余波で後ろの建物すら真っ二つにしてしまった、らいの姿であった。刀を振り切った手は彼の手であるのに、酷く、大きく見えた。
「皆さん・・・行きましょう・・・あいつはまだ倒れてない・・・。まだ本命が残っている・・・!」
本好が叫ぶ。後ろの八人も立ち上がる。全員が見据えた先には、先程のらいの攻撃により壊れた家から見えた、癒雨稚空の姿があった。全員が稚空へと走る。まだあいつは生きている。茶ふぃさん達はどこへ消えたのだろうか・・・?大丈夫だろうか?シスター達は来れただろうか?エトさんは上手くやれているだろうか?それほどまでに相手は強いのだろうか?疑問でいっぱいだ。そして、本好達がたどり着いたそこには倒れている茶ふぃ、アフロ、蕃茄夏希を筆頭にした南からの別働隊の姿だった。
「皆さんが負けたのか・・・こいつ一人に・・・?アフロさん!何があったんですか!?」
すぐ近くに倒れていたアフロに本好が声をかける。しかし答えることはなかった。しかし、その代わりに答えた者が居た。
「苦戦なんてしてないさ、一瞬で負けたんだよ・・・そこに倒れている人達はね・・・」
その声は稚空でも、アフロでも無かった。その声の主は、本好たちのいる少し後ろの屋根の上からだった。暗い緑の髪色、そしてラフな格好をした、森海だった。
「海くん・・・久しぶりだね・・・」
「久しぶりだね、ママ。」
森海は元々魔王城の幹部、まだらいが入ったばかりの事、四将星が五将星と呼ばれていた頃の話。その筆頭が森海だった。その時、彼はとても優秀な指揮官だった。判断力、行動力はもちろん、個人の能力もトップクラスの人物だった。それを本人も分かっていた。自分は凄いのだと、自分はこの魔王軍の指揮官で五将星の筆頭なのだと。自分は特別なのだと、そう思っていた。しかし、それはすぐに崩れ去る。魔王が拾ってきたらい(当時5歳)に森海は打ち負かされたのである。それは慢心だった。自分には勝てないだろうと、こんな子供に負けるはずがないと、しかしらいは強かった。しかしらいが勝ったのは最初の一回だけである。それ以降はずっと森海の勝ちであった。しかし森海は分かっていた。これから数年後、彼は自分を超えるだろうと、自分は特別などでは無かったのだと。そう思っていた。それからはずっと、妖怪の名過と一緒に暮らしていた。軍を抜けたら、彼女と一緒に暮らすと決めていたから。今回、そんな幸せは崩れかけた。だから彼は自分で良いのならと、力を貸した。そして、見た。やはり自分の勘は間違ってはいなかったと。あのらいはやはり特別というのもおこがましい、なにかであるということ。それを確かめるために今彼はここにいる。
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