二次創作小説

らい

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ゆうひ

特別じゃなくていいのです

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「最後は一人の方がいいのかもね」

そう彼女は言った。
もうすぐそれはこの世から消えてしまう。
辛いけれど、最後は好きなところで最後を迎えて欲しいから。彼女は一人がいいと思っていた。


でも、それは違う。
それは特別を嫌います。
どんなときもそばにいるのが貴女の勤めなのです。だから可哀想などと考えずに、一人の方がいいなど言わないでください。
だから貴方は最後まで私を撫でておくべきなのです。


それは彼女の膝の上で丸くなった。
ここから離れないと言うように。
こここそが私の最後の場所であるというように。

「そっか・・・ここがいいのか」

彼女は泣き出しそうになるのを抑えて、それをゆっくり震えた手で、いつものように撫でる。ずっと前からそうしてきたように。

「今日も・・・お前は可愛いな・・・」

震える声、震える手。
私は貴女を安心させることは出来ないけど。
でも貴女に後悔させない事はできるのです。
また貴女に私は拾って貰いたいですね。
絶対に言わないし、分かってると思うから。

拾ってもらって楽しかったと言うように、一声鳴いた黒の塊は、彼女の手を囲むように近づいた後、それ以上動くことは無かった。


静かに誰にも聞こえない声で彼女は泣いた。
数滴の雫が彼女から黒い塊に落ちた。
綺麗な毛並みに少し、水の跡ができた。
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