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第十一話 激怒
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ライタルの必死の活躍もあって、ダラス国が勝った。それは近隣諸国の王たちにとって信じられないことだった。もちろん、インガ国のロズエルも同じだった。
「巨人たちを送りこんで貰ったのにダラス国に負けたというのは、どういうことなんだ!」
玉座深くに腰をおろしていたロズエルは怒りにふるえ思わず腰を浮かしていた。戦いの総指揮を命じられていたナムラ将軍は、大きく頭をさげた。
「申し訳ございません。なにせ、むこうは、ミブライ王、みずからが出陣しておりましたので」
「ミブライに兵を動かして戦ができる器量があるはずがなかろう。まるで、私が城から出て行かなかったのが悪いみたいな言い方だな」
「いえ、そう言う意味ではございません。それだけ、向こうは必死に戦っていたということでございます」
「じゃ、こっちは必至でなかったと言いたいのか。ならば、戦わないでいた者たちの名をあげよ。そいつらに罰をあたえなければならない」
「そんなことは、おやめくだされ。隊の指揮をさげるばかりでござりますぞ」
「巨人たちは、多額の金を積んで、ベルソ国から借り入れたんだぞ」
「やはり、ギルドの特別パーティが思ったよりも力があったということだと思います」
「そうか、噂では聞いていたか。ギルドの特別パーティの力は魔の力を上回るというのか! ならば、次の戦の時には、われわれがギルドの特別パーティを雇うことにしよう」
「いや、それは、できないかと」
「何故じゃ?」
「それは、特別パーティを率いてるのが、ライタル王子だからですよ」
「ライタルがギルドにいただと!」
「間違いございません。前の王に仕えておりました時から、ライタル王子の顔は私も何度も見て、よく覚えておりますので」
「ナムラよ。この場で、おめおめとそんなことが言えるな。一刻も早く、ライタルを捕らえるように言い続けてきたのだぞ。これまで何をしていたんだ!」
ロズエルは怒りに震え出していた。
ロズエルはライタルを子供のうちに殺してしまおうと思って、居場所を探させてきたのだが、それができないできてしまった。それができなかったために子ライオンは獅子に変わっていたというのだ。
「この責任はどうするつもりだ!」
怒りに燃えたロズエルは刀置きにおいていた剣を抜いて手に持っていた。
「王よ。お怒りにならんでくだされ。ライタルについている者たちはごまかすのがうまかっただけのことですから」
だが、その言い訳は、ロズエルの怒りを押さえることができなかった。いや、かえって怒りに火をつけたのだ。ロズエルは剣をふりおろし、ナムラの首は飛んで床の上をころがっていた。ナムラの配下である兵士たちは顔を青ざめさせている。ロズエルは彼らの方に顔を向けた。
「無能な者は死んで当然だぞ。早く遺体をかたづけろ!」
「はは、すぐにかたづけます」と、副将軍のイマトは声をあげ、側にいた兵士たちに指示を与える。すると、兵士たちはナムラを王の間から運び出していった。
「このままでは、ベルソ国から死んだ巨人たちの賠償金を払えと言ってくるぞ。まずは、役立たずで負けてしまったことを話してベルソ国に非があることを指摘しておかねばならん。戦に金がかからないようにするには、われわれが魔族を使える国になればいい」
「しかし、私たちはトロの神にお仕えをしております」と、思わずイマトは声をあげた。
「だから、それをやめて魔神を仰ぐことを考えなけれならない」と言って、ロズエルはイマトを睨みつけた。
「わしはベルソ国に行ってくる。わしが戻ってくるまでによごれた絨毯をとりかえておけ!」
「はあ、そのようにいたします」
イマトは大きく頭をさげると、ロズエルは赤いマントをなびかせながら、大股で歩き出し、王の間から出て行った。
「巨人たちを送りこんで貰ったのにダラス国に負けたというのは、どういうことなんだ!」
玉座深くに腰をおろしていたロズエルは怒りにふるえ思わず腰を浮かしていた。戦いの総指揮を命じられていたナムラ将軍は、大きく頭をさげた。
「申し訳ございません。なにせ、むこうは、ミブライ王、みずからが出陣しておりましたので」
「ミブライに兵を動かして戦ができる器量があるはずがなかろう。まるで、私が城から出て行かなかったのが悪いみたいな言い方だな」
「いえ、そう言う意味ではございません。それだけ、向こうは必死に戦っていたということでございます」
「じゃ、こっちは必至でなかったと言いたいのか。ならば、戦わないでいた者たちの名をあげよ。そいつらに罰をあたえなければならない」
「そんなことは、おやめくだされ。隊の指揮をさげるばかりでござりますぞ」
「巨人たちは、多額の金を積んで、ベルソ国から借り入れたんだぞ」
「やはり、ギルドの特別パーティが思ったよりも力があったということだと思います」
「そうか、噂では聞いていたか。ギルドの特別パーティの力は魔の力を上回るというのか! ならば、次の戦の時には、われわれがギルドの特別パーティを雇うことにしよう」
「いや、それは、できないかと」
「何故じゃ?」
「それは、特別パーティを率いてるのが、ライタル王子だからですよ」
「ライタルがギルドにいただと!」
「間違いございません。前の王に仕えておりました時から、ライタル王子の顔は私も何度も見て、よく覚えておりますので」
「ナムラよ。この場で、おめおめとそんなことが言えるな。一刻も早く、ライタルを捕らえるように言い続けてきたのだぞ。これまで何をしていたんだ!」
ロズエルは怒りに震え出していた。
ロズエルはライタルを子供のうちに殺してしまおうと思って、居場所を探させてきたのだが、それができないできてしまった。それができなかったために子ライオンは獅子に変わっていたというのだ。
「この責任はどうするつもりだ!」
怒りに燃えたロズエルは刀置きにおいていた剣を抜いて手に持っていた。
「王よ。お怒りにならんでくだされ。ライタルについている者たちはごまかすのがうまかっただけのことですから」
だが、その言い訳は、ロズエルの怒りを押さえることができなかった。いや、かえって怒りに火をつけたのだ。ロズエルは剣をふりおろし、ナムラの首は飛んで床の上をころがっていた。ナムラの配下である兵士たちは顔を青ざめさせている。ロズエルは彼らの方に顔を向けた。
「無能な者は死んで当然だぞ。早く遺体をかたづけろ!」
「はは、すぐにかたづけます」と、副将軍のイマトは声をあげ、側にいた兵士たちに指示を与える。すると、兵士たちはナムラを王の間から運び出していった。
「このままでは、ベルソ国から死んだ巨人たちの賠償金を払えと言ってくるぞ。まずは、役立たずで負けてしまったことを話してベルソ国に非があることを指摘しておかねばならん。戦に金がかからないようにするには、われわれが魔族を使える国になればいい」
「しかし、私たちはトロの神にお仕えをしております」と、思わずイマトは声をあげた。
「だから、それをやめて魔神を仰ぐことを考えなけれならない」と言って、ロズエルはイマトを睨みつけた。
「わしはベルソ国に行ってくる。わしが戻ってくるまでによごれた絨毯をとりかえておけ!」
「はあ、そのようにいたします」
イマトは大きく頭をさげると、ロズエルは赤いマントをなびかせながら、大股で歩き出し、王の間から出て行った。
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