超ゲーム初心者の黒巫女召喚士〜動物嫌われ体質、VRにモフを求める〜

ネリムZ

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黒巫女召喚士誕生

黒巫女と初心者狩り

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 わたしは今度はリク⋯⋯もう名前も覚える必要なさそうなんで適当に騎士とでも言っておこう。
 騎士に向かって進むと見せかけて聖者モドキに再びかぶりつく。

「グッこ、このお!」
「おせえんだよ」

 わたしはお祓い棒を相手に押し付けるようにし、その反動で飛び退く。

《条件を満たしました。スキル:人喰らいを獲得しました》
《条件を満たしました。スキル:自己再生を獲得しました》

 自己再生はMPを消費する事で体の欠損部分の再生速度を速めてくれるようだ。
 人喰らいに関しては名前の通りである。

「お、お前!に、人間を喰って再生している?こ、こんな特性種族いたか?も、もしかしてゾンビ?」

 その時にグールかグーラが来ない所から人気が無いからそんな種族になる訳ないとでも思われているのだろうか?
 ま、良いや。
 もうすぐ足の再生が終わる。
 相手は混乱して襲ってこない。良いぞ。
 回復したら草履を履いて一気に攻めてやる。

「何してやがる!皆で連携して攻撃するぞ!」

 喰われて1番混乱しているであろう聖者が皆を奮い立たせる。

 が、遅い。

 自己再生を使ってさらに再生速度を上げて、そしてついに再生が終わった。
 草履を履いて数回軽く飛び跳ねて体の具合を確かめる。

「VRでも体の動かし方には違和感はないな。少し足腰が良いくらいか?これはステータスのお陰か?」
「なにを言って⋯⋯ぶっ」
「どうでも良いだろう」

 騎士の顔面を回し蹴りによって吹き飛ばす。

「チッ、私が殺る!す援護頼む!」
「「了解」」
「さすがはリアルの友達ってとこか?ま、良いけどよ」

 アサシンが攻めてきてその機動力を活かした双剣の短剣で攻撃してくる。
 お祓い棒で受け止め或いは受け流し刀身をお祓い棒で抑えて腹を蹴る。

「ぐふ」
「はは、スキルを手に入れて戦い方に補正があっても、それはあくまでスキルであり、リアルの強さでは無い」

 プレイヤースキルってヤツだってけ?

「舐めるなぁ!」
「何言ってんの?舐めてたのはお前らだろ?」
「グッ」

 アサシンを中に浮かせてお祓い棒を口に突っ込ませ、さらに浮かび上がらせる。
 そして、空に向かって投げて、飛んできた火の玉の魔法をバックステップを使って躱し、術式を構築。
 空から降ってきたアサシンの攻撃に合わせて妖火を放って攻撃をキャンセルさせる。

《一定の熟練度に達しました。スキル:妖術操作Lv1がLv2になりました》

 これによって妖火の動かすスピードが上昇した。

「な、なんだ?魔法か?」

 アサシンは回復を受けながらそんな事を呟く。
 魔法使いは発動時間の短い魔法は辞めて時間は掛かるが高威力の魔法を攻めて来るようだ。

「終わりだっ!」
「後ろから奇襲するなら黙ってやれよ。カスが!」
「グビッ!」

 背後に瞬時に回って回し蹴りを顔面に放ち、吹き飛ばす。
 その際に麻痺の札を鎧の隙間に入れて置いた。

「お、お前!召喚士の癖に、ど、どうしてそんなに強い!」
「わーい騎士に対人戦で強いって言われたー。答えーPSプレイヤースキルじゃ」

 わたしは騎士に近づいてその顔面を再び蹴り飛ばす。
 我を取り戻した聖者が遠距離から回復魔法を使って回復し、魔法使いは魔法を放ってくる。
 4本の土の塊の矢のような形の魔法を飛ばしてきた。
 アサシンは隙を伺うようにジリジリと攻めてくる。

「シャラくせぇ!」

 わたしは破壊されないお祓い棒のチート性能を活かす為にその矢を全てお祓い棒で受け止める。
 もしも破壊不可では無かったらこんな棒すぐに折れているだろう。

「な、なんで全て受け止めてんのよ!」
「なにか悪いかよ!」

 わたしは魔法使いに近付いてその腹に拳を放ち、拳を動かしている時に拳に術式を構築しており、そして妖火を展開する。

「熱い」

 ここはゲーム、痛みなどは極限までに弱まっている。
 ただダメージを受けたような痛みで無視できる程だ。
 熱さもそうだが、腹に火を受けた事は内容だな。
 わたしは再び魔法使いに攻撃を仕掛けようとしたが、

「下がれ!会わせろよ!」
「はい!」

 アサシンと騎士によって止められる。
 魔法使いは後ろに下がってそれに合わせるように騎士の剣とアサシンの双剣が左右に現れる。

「雑いんだよ」
「ナッ!ぐぶっ!」
「ギャハァ!」

 騎士の剣とアサシンの顎にお祓い棒を当てて、お祓い棒をグルンと回転させて、騎士は剣を強く握っていたらしく体のバランスを崩し、アサシンは顎にダメージを受けて空中に浮かんでいく。
 騎士の顔面を蹴り飛ばし、アサシンの足を掴んで地面に落とそうとしたが、今度は魔法によって妨害され、わたしは避難すると聖者の回復魔法によって騎士達のHPを回復させる。

「埒が明かないねぇ~」
「俺達のチームワークを舐めるなよ!」
「俺に回復は任せろ!MP回復ポーションもまだある!」
「ほぉ~そんなアイテムがあるのか?」

 それを知っている訳ねぇか。
 私だもんなぁ~。

「余所見とはいいご身分だな!本気で行くぞ!【ダブルスラッシュ】!」

 目の前から2本の剣が飛んでくる。
 2本の刃で斬るスキルのようだが、それを1本で出来ていい物かと考えてしまう。

「とった!」
「あ、ちょっと考えてた」

 わたしはお祓い棒を器用に扱って2本の刃をいなし、そして顔面を蹴り飛ばす。
 地面をバウンドしながら転がる騎士をゴミを、いやそれ未満の物体を見るような視線で見る。

「リク、あいつはリクにだけ顔面にしか攻撃していない。しかも蹴りだ!これしか出来ないかもしれない。そこがあいつの隙だ!あいつは俺達を自分以下の存在だと見ている」
「あ、ああ分かった。今度は決める」
「なんで相手が居る前で話すん?」

 とりあえず近づき顔面を蹴る。

《条件を満たしました。スキル:キックLv1を獲得しました》

「スキル?いる?」

 ま、良いか。私の役に立つかもしれないしね。
 そうか、それだ!

「こいつら実験台にしてスキル増やせば良いんだ!」
「な、何言って⋯⋯?」
「いや、気にすんな」

 わたしが今、この場で手に入れる事の出来るスキルをひたすら試して私の糧としよう。
 ちょっと良いだろう。私が強く成ればわたしの存在も薄く成るだろう。

「いや、それはゲーム内だけか?」

 私はなんやかんやで本能的な部分が強いしなぁ~無意識にトラウマを引き攣っているかもしれんし。

「【スラッシュ】【ウィンドカッター】」

 アサシンが中距離から短剣の高速連撃をして、なんかの芸かと思ったが風の刃が飛んで来た。
 が、それは魔法なので、お祓い棒の力技で叩き落とす。

「お?」
「あ、当たった!」

 足に切り傷が出来たが、自己再生を使って回復させる。

「そんな⋯⋯」
「まだ、諦めんな!俺達は4人居る!相手は1人だ!」

 うるせぇなぁ~そのわたしが悪役みたいな茶番は辞めて欲しいところだ。
 完全に正当防衛だろ?なぁ?
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