超ゲーム初心者の黒巫女召喚士〜動物嫌われ体質、VRにモフを求める〜

ネリムZ

文字の大きさ
56 / 101
化け物集団誕生の前触れ

56

しおりを挟む
 私は2人と別れてカルちゃんのレベル上げをする事にした。
 ある程度の成長の目処が立ったのでのんびり2層の世界を見ながら皆とのんびり成長しようかと思う。
 なのでメインパーティはハクちゃんクロちゃん、イサちゃんとネマちゃん、今回のメインであるカルちゃん。
 私の場合自分のレベルは上がらないがその経験値が黒巫女と召喚士に分配されるようだ。
 ほっとしたのは言うまでも無い。

 そして今回来たのは景色が良い所だ。
 崖になっておりここまで来るのしそこそこ歩いた。
 その際にモンスターと会ったがカルちゃんに1度攻撃をさせてハクちゃんのバフとクロちゃんのデバフを使ってネマちゃんの火力と私の妖術で倒す方法を取った。
 その結果防御よりも攻撃を優先させたのでイサちゃんの経験値がなかなか貯まらない事に陥った。
 イサちゃんと相談して最初に【挑発】を使って貰う事にした。

「風が心地いね~」

 崖から見える夕日もなかなかにマッチしている。
 リアルでは午後の8時くらいだろうか?既に晩御飯も食べているし夜限定のモンスターも居るようなので色々と探してみよう。

「告知?」

 運営からのメッセージメールが来て、皆で読む事にした。

「なになにイベント案内PVを明日の午前10時に公開⋯⋯か」

 これは家は荒れるな。前回と違ってプレイヤー全体に配布されるようだ。
 イベント参加の為にもレベルは出来るだけ上げておこう!
 なかなかに私も家族ファミリーに染まっているような気がする。

 さて、国の外だと普通に地図が使えて迷う事は無いので崖の下に行こうと思う。
 崖の下を見ると何も無いのだが桃ちゃんや柑ちゃんの昔の話でこう言う場面はアンデット系のモンスターが多いとの事。
 ま、私はアンデット系の特攻なんて無いのでこのゲームのアンデットを少し見てみたいってのが本音だ。

「だけど降りれない」

 崖から飛び降りたら落下ダメージで終わりだが、【風玉】で防ぐ事は可能だが、登る事が出来なくなる。
 形代も沢山は用意していない。なので、マナちゃんを呼びました。

「危険と判断したらすぐに応召するからね」
「か~」

 カラスのマナちゃんに崖の下に飛んで貰い【共有】で確認。

「特に何も無いな~」

 リアルな骸骨が落ちている程度だった。動いているゾンビとかは居ない。

「ん~死刑用に使われた所なのかな?それとも自殺した人達かな?」

 ごめんね、私は供養出来ないんだ。巫女だけど。
 ゲームには何かをモチーフみたいな感じにしているようだ。
 そして1つの世界に様々なシナリオを用意しているようだ。
 だが、簡単には見つからないようである。

「マナちゃんありがと。もういいよ」

 骸骨ばかりが広がっておりマナちゃんにこれ以上見せたくない。
 マナちゃんが戻って来て私の肩に乗る。

「責めて安らかに眠ってください」

 片膝を着いて両手を組んでただそう祈った。
 そして私は崖から伸びた手に引っ張られて崖下に落とされた。

「え、ちょま、うわああ!」

 皆も落ちてくる。そして私の腹にダイブして来るがイサちゃんネマちゃんマナちゃんハクちゃんクロちゃんだと私の体では全員を受け止められないよ!
 抵抗出来る訳もなく私は崖下に落ちた。

「何が起こって?」

 上を見ると第1回イベントで見た即死エリアのマークがあった。
 上からだと暗くて見えなかったがまさかの入れないシステムだったようだ。
 マナちゃんは気づいていたようでギリギリの飛行をしてくれていたようだ。

「でも、なんで?私生きてるよ?」

 現実的にもゲーム的にも。
 でも考えても仕方ないので私は進む事にした。

「どちらにしようかな神様の言う通り、死神さんは今日も魂を回収したけど成績で同僚に負けて煽られた⋯⋯右だね」

 分かんないしこれで。2択の場合これを使うのが多い。
 そして進む事で骸骨が増えて来て、更には体が綺麗に残っている物もあった。
 流石にリアルに近づけ過ぎな気がするよ。皆を応召しておく。

「竜巻を出して上に戻ろうかな?」

 でもあの即死エリアのマークに触れて即死なんて嫌だしな。
 骸骨に近づき頭等を確認した。

「落下している人は居ないんだね」

 落下して出来るような傷が骨に無いので落下死は無いと判断した。
 流石に怖いので気を紛らす為に鑑識官の真似事をした。
 と言うかこれ全部作り物でした。
 このゲームの感覚は色々とリアルなのでこの骨がプラスチックであり更にはこれは元々骨であり特に砕けた物やソレっぽい物は無かった。

「良かった~」

 何かに使われて孤独に骨になった人達じゃないって事だ。

「うん、皆呼べないや」

 骨は作り物⋯⋯じゃあ私をここに引き込んだのは誰なのだろうか?
 分からない危険性がある場合私は皆を召喚しない。
 誰も死なせたくない。履歴的に無くても私の心がそれを許さない。
 さて、本当にどうしようか?

「私、ここから出られないって嫌だよ?」

 竜巻脱出は最終手段にして私は走る事にした。
 私はお化けとか特に怖いとは思わない。だけど、異常に静かなこの空間は別だ。

「ん~プラスチックの作り物だと分かっても良い気はしないな」

 供養のやり方を師匠に聞こうかな?師匠は巫女でし知っているでしょ。多分。
 戦闘特化の巫女なんて私見た事⋯⋯師匠と自分か。

「私回復系の力欲しいな」

【破呪】は別である。あれは現段階では使えない。
 上位霊符が買えないのだ。職業専門店で買えた黒巫女の奴は性能の良い筆や形代だった。

 私は1度止まって壁に背中を着けてお婆さんから貰った古本を見る事にした。
 レベル10になったし何かあるかと知れない。

「ふむふむ、破呪に白紙に白紙に⋯⋯」

 ペラペラ捲っても白紙だったのでインベントリに入れて再び移動を始める。
 誰かを呼びたい。なんかここ凄く寂しさを感じてしまう。
 だけど自分の理念や信念を曲げる気は無いので頑張って歩く。

「これってもしかして逆だった?」

 壁に着いた。
 壁を押したり叩いたり妖術を放ったりして色々と調べて分かった事は文字だった。

「⋯⋯何語?」

 全く読めない文字が現れたよ。
 顔を横にしたり逆立ちして読もうとしたら出来なかったりと色々とやり方を変えて見てみるが分からん。

「どうやったら良いんだろ?」

 分からないので反対側に進む事にした。

「あ、念の為スクショしておこう」

 このゲームでは自分の視界をそのまま写真に収める事が出来る機能があり、自分のHPバーを消してそれを撮っておく。
 そして私は真反対の方向に走って行った。
【風足】も使って。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった

椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。 底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。 ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。 だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。 翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...