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黒巫女召喚士と暴食の悪魔
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ベルゼブブは右手を掲げる。
『【ダークボール】』
「一気に弱そうな名前になったな」
だがベルゼブブの強さ的に小さな魔法以外は当たれば即死だろう。
避けるに越した事は無いが、膨らんで行く黒紫の球体を見ると怪しくなって来る。
【風壁】を使っても防げない、沢山重ねても焼け石に水だろう。
ならば、魔法をキャンセルさせれば良い。
発動時間まで時間はまだあるだろう。その間にベルゼブブの体を大きく動かす事が出来れば魔法は失敗判定になりキャンセルされる筈だ。
だが、相手はプレイヤーでは無くモンスターなのでプレイヤーと同じ理論が通用するかは分からない。
でも、あるかもしれないと思いながらもやらなくて負けるのは論外だ。
わたしの攻撃では大きく動かす事は出来ないだろう。弱点を全火力で攻撃するにしても意味が無い。
ベルゼブブの弱点は心臓を合わせると8つ、その1つの弱点で10割削れるとは思えない。
いずれ壊れるだろう。そしたらダメージもあまり入らない。
そして球体を放たれて終わりだ。
だから、ここは仲間で1番強いマナに任せる。
弱点に攻撃する必要は無い。相手の位置、出来ればその場から1メートルは離れた場所に飛ばしたい。
マナがわたしの事を仲間と思ってくれているかは疑問、皆にも言える事だが⋯⋯それでも私に関わる事だ。
やってくれるだろう。
「マナ!」
「ギャラー!」
虹色の光がマナを包み込む。遠くからでも分かる輝きを放ちながらベルゼブブに突進する。
「ハク!」
「コン!」
マナは地面スレスレを飛んでベルゼブブに攻撃する。
上空からの降下攻撃よりも横からの攻撃の方が飛ばせると判断したからだ。
そして地面スレスレなのでハクの魔法範囲内。
STRバフを掛けて貰い火力を上げる。
そしてベルゼブブに突進してベルゼブブは地面から足を離して少し離れた所で地面をスライドして止まる。
球体も霧散して黒紫の雪のように散らばる。
ダメージは無いので魔法キャンセルは成功したようだ。
わたしはベルゼブブに接近する。
『【コキュートス】』
「ッ!」
記憶では死霊の帝王が使っていた氷の魔法だ。
範囲が広くかなりのダメージも予測される。
全てを凍らせる勢いで川のように流れながら絶対零度の魔法はわたしに向かって来る。
マナがわたしの体を足で掴んで上空に飛ぶ、マナの背中にはハク達も居た。
地面は徐々に凍らされてスケートサーキットのようになって行く。
だが、そんな中でもベルゼブブは平然と歩いている。
『ふん、所詮はこの程度か』
一体どこをどう見て『この程度か』と言っているのか分からないが、癪に触った。
マナに足を離して貰いわたしは地面に着地する。
ツルツルしてバランスが取りにくい。
「妖火、展開」
最近では滅多に使われない妖術だが、これは火なので氷を溶かすには丁度良いだろう。
これはあくまで地面が凍っただけなので溶かすのは簡単だ。
もしも魔法で凍らされた地面も魔法と同じ零度があるなら話は変わるがな。
【妖火】の霊符もあちこちに撒いて解放して溶かして行く。
その間にベルゼブブはわたしに接近して来て踵落としを放つが横にステップして躱す。
そして鎌を両手に持って力一杯に横スイングで鎌を振るう。
ベルゼブブは鎌の進行方向に合わせて背中を見せる。
背中に弱点は無いが、わざわざ腕では無く背中で防いだ意味が分からない。
『【フルカウンター】』
「なっ!」
何かがぶつかった訳でも無いのに金属音のようにキィィンと響き鎌の先端から火花が飛び散りわたしの体を攻撃した方向と真逆の方向へと引っ張られる。
そしてそんな隙を待って居たかのようにベルゼブブは回し蹴りを放つ。
急いで鎌から手を離して屈む、屈んだのに合わせてベルゼブブは踵落としを放つ。
「【縮地】」
私はあまり使用しないが便利で使い易いスキルなので使って何とか躱すが、MPが1桁になった。
このゲームでは消費MPは基本2桁と言う少し高めの難易度設定なので霊符以外は使えない状態となった。
最大火力の【竜巻】が使えなく成るのは痛手だ。
MP回復ポーションもインベントリに存在するので使う事も吝かでは無い。
霊符の数に疑問を持たない私ならポーションの数が変わっても何とかなるだろう。
だが、ポーションは取り出して蓋を開けて飲むと言う作業がある。
その点で大きな隙が生まれる。
マナの上で飲む手もあるが魔法を放たれてマナが躱すとなるとその動作で飲むのに手こずる可能性がある。
そう考えると自然回復を待つしかない。
スキルもあるのでMPの回復速度は通常よりかは速くなっていると思う。
『最後のチャンスだ。我の眷属にならぬか?』
「断ると言った。答えは変わらない」
『そうか、我は出て来たばかりだから眷属が居なくてな⋯⋯まぁこちらの事情は良いか。眷属に成らぬと言うのなら、もう我も容赦はせんぞ』
ベルゼブブは一瞬でわたしに接近して来て拳を突き出す。
鎌の鉄心を使って受け流してダメージを完璧にカット、左拳は屈んで躱し、回し蹴りを跳躍して躱す。
ベルゼブブを蹴ってバク転をして後方に着地してバックステップで距離を取る。
『脆弱なお前では強靭な我には勝てない』
「それはお前の考えだ。わたしには関係ない」
ベルゼブブは再び接近して来て連続で拳を振るう。その速度も速い。
さっきまでのがどれだけ手を抜いて居たのかが分かる位には速い連撃がわたしに放たれている。
鎌の鉄心で受け流しダメージをカットしたり、屈んで躱したり、空中で体を横に倒して捻って躱したりを繰り返す。
そしてベルゼブブの背後から迫るマナに対してベルゼブブは回し蹴りを放ちマナは躱す事は叶わずに顔面を蹴られて吹き飛ぶ。
「この野郎っ!」
『鳥風情が、調子に乗りおって』
ベルゼブブは片足だけで連続で攻撃して来る。
わたしはそれを躱すだけで手一杯だった。
『【ダークスナイ】』
わたしは霊符で【風足】を使って大きくバックステップして後ろに下がる。
そしてベルゼブブの右手から放たれた黒紫の弾丸はわたしの居た場所に当たって消滅⋯⋯するのでは無く地面スレスレで止まり向きをわたしの方に向けて再び飛んで来る。
追尾式《ホーミング》機能が付いた弾丸の魔法のようだ。
横に跳んで躱すが再び急停止して向きを変えて飛んで来る。
イノシシのように直線的な攻撃なので躱すのは容易だった。
マナの方も立ち上がり、飛び立ち再生している所だろう。
もしもあれでマナの頭が吹き飛ぶと考えたら、自分が不甲斐ない。
『【ダークボール】』
「一気に弱そうな名前になったな」
だがベルゼブブの強さ的に小さな魔法以外は当たれば即死だろう。
避けるに越した事は無いが、膨らんで行く黒紫の球体を見ると怪しくなって来る。
【風壁】を使っても防げない、沢山重ねても焼け石に水だろう。
ならば、魔法をキャンセルさせれば良い。
発動時間まで時間はまだあるだろう。その間にベルゼブブの体を大きく動かす事が出来れば魔法は失敗判定になりキャンセルされる筈だ。
だが、相手はプレイヤーでは無くモンスターなのでプレイヤーと同じ理論が通用するかは分からない。
でも、あるかもしれないと思いながらもやらなくて負けるのは論外だ。
わたしの攻撃では大きく動かす事は出来ないだろう。弱点を全火力で攻撃するにしても意味が無い。
ベルゼブブの弱点は心臓を合わせると8つ、その1つの弱点で10割削れるとは思えない。
いずれ壊れるだろう。そしたらダメージもあまり入らない。
そして球体を放たれて終わりだ。
だから、ここは仲間で1番強いマナに任せる。
弱点に攻撃する必要は無い。相手の位置、出来ればその場から1メートルは離れた場所に飛ばしたい。
マナがわたしの事を仲間と思ってくれているかは疑問、皆にも言える事だが⋯⋯それでも私に関わる事だ。
やってくれるだろう。
「マナ!」
「ギャラー!」
虹色の光がマナを包み込む。遠くからでも分かる輝きを放ちながらベルゼブブに突進する。
「ハク!」
「コン!」
マナは地面スレスレを飛んでベルゼブブに攻撃する。
上空からの降下攻撃よりも横からの攻撃の方が飛ばせると判断したからだ。
そして地面スレスレなのでハクの魔法範囲内。
STRバフを掛けて貰い火力を上げる。
そしてベルゼブブに突進してベルゼブブは地面から足を離して少し離れた所で地面をスライドして止まる。
球体も霧散して黒紫の雪のように散らばる。
ダメージは無いので魔法キャンセルは成功したようだ。
わたしはベルゼブブに接近する。
『【コキュートス】』
「ッ!」
記憶では死霊の帝王が使っていた氷の魔法だ。
範囲が広くかなりのダメージも予測される。
全てを凍らせる勢いで川のように流れながら絶対零度の魔法はわたしに向かって来る。
マナがわたしの体を足で掴んで上空に飛ぶ、マナの背中にはハク達も居た。
地面は徐々に凍らされてスケートサーキットのようになって行く。
だが、そんな中でもベルゼブブは平然と歩いている。
『ふん、所詮はこの程度か』
一体どこをどう見て『この程度か』と言っているのか分からないが、癪に触った。
マナに足を離して貰いわたしは地面に着地する。
ツルツルしてバランスが取りにくい。
「妖火、展開」
最近では滅多に使われない妖術だが、これは火なので氷を溶かすには丁度良いだろう。
これはあくまで地面が凍っただけなので溶かすのは簡単だ。
もしも魔法で凍らされた地面も魔法と同じ零度があるなら話は変わるがな。
【妖火】の霊符もあちこちに撒いて解放して溶かして行く。
その間にベルゼブブはわたしに接近して来て踵落としを放つが横にステップして躱す。
そして鎌を両手に持って力一杯に横スイングで鎌を振るう。
ベルゼブブは鎌の進行方向に合わせて背中を見せる。
背中に弱点は無いが、わざわざ腕では無く背中で防いだ意味が分からない。
『【フルカウンター】』
「なっ!」
何かがぶつかった訳でも無いのに金属音のようにキィィンと響き鎌の先端から火花が飛び散りわたしの体を攻撃した方向と真逆の方向へと引っ張られる。
そしてそんな隙を待って居たかのようにベルゼブブは回し蹴りを放つ。
急いで鎌から手を離して屈む、屈んだのに合わせてベルゼブブは踵落としを放つ。
「【縮地】」
私はあまり使用しないが便利で使い易いスキルなので使って何とか躱すが、MPが1桁になった。
このゲームでは消費MPは基本2桁と言う少し高めの難易度設定なので霊符以外は使えない状態となった。
最大火力の【竜巻】が使えなく成るのは痛手だ。
MP回復ポーションもインベントリに存在するので使う事も吝かでは無い。
霊符の数に疑問を持たない私ならポーションの数が変わっても何とかなるだろう。
だが、ポーションは取り出して蓋を開けて飲むと言う作業がある。
その点で大きな隙が生まれる。
マナの上で飲む手もあるが魔法を放たれてマナが躱すとなるとその動作で飲むのに手こずる可能性がある。
そう考えると自然回復を待つしかない。
スキルもあるのでMPの回復速度は通常よりかは速くなっていると思う。
『最後のチャンスだ。我の眷属にならぬか?』
「断ると言った。答えは変わらない」
『そうか、我は出て来たばかりだから眷属が居なくてな⋯⋯まぁこちらの事情は良いか。眷属に成らぬと言うのなら、もう我も容赦はせんぞ』
ベルゼブブは一瞬でわたしに接近して来て拳を突き出す。
鎌の鉄心を使って受け流してダメージを完璧にカット、左拳は屈んで躱し、回し蹴りを跳躍して躱す。
ベルゼブブを蹴ってバク転をして後方に着地してバックステップで距離を取る。
『脆弱なお前では強靭な我には勝てない』
「それはお前の考えだ。わたしには関係ない」
ベルゼブブは再び接近して来て連続で拳を振るう。その速度も速い。
さっきまでのがどれだけ手を抜いて居たのかが分かる位には速い連撃がわたしに放たれている。
鎌の鉄心で受け流しダメージをカットしたり、屈んで躱したり、空中で体を横に倒して捻って躱したりを繰り返す。
そしてベルゼブブの背後から迫るマナに対してベルゼブブは回し蹴りを放ちマナは躱す事は叶わずに顔面を蹴られて吹き飛ぶ。
「この野郎っ!」
『鳥風情が、調子に乗りおって』
ベルゼブブは片足だけで連続で攻撃して来る。
わたしはそれを躱すだけで手一杯だった。
『【ダークスナイ】』
わたしは霊符で【風足】を使って大きくバックステップして後ろに下がる。
そしてベルゼブブの右手から放たれた黒紫の弾丸はわたしの居た場所に当たって消滅⋯⋯するのでは無く地面スレスレで止まり向きをわたしの方に向けて再び飛んで来る。
追尾式《ホーミング》機能が付いた弾丸の魔法のようだ。
横に跳んで躱すが再び急停止して向きを変えて飛んで来る。
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