80 / 101
黒巫女召喚士と暴食の悪魔
80
しおりを挟む
ベルゼブブは右手を掲げる。
『【ダークボール】』
「一気に弱そうな名前になったな」
だがベルゼブブの強さ的に小さな魔法以外は当たれば即死だろう。
避けるに越した事は無いが、膨らんで行く黒紫の球体を見ると怪しくなって来る。
【風壁】を使っても防げない、沢山重ねても焼け石に水だろう。
ならば、魔法をキャンセルさせれば良い。
発動時間まで時間はまだあるだろう。その間にベルゼブブの体を大きく動かす事が出来れば魔法は失敗判定になりキャンセルされる筈だ。
だが、相手はプレイヤーでは無くモンスターなのでプレイヤーと同じ理論が通用するかは分からない。
でも、あるかもしれないと思いながらもやらなくて負けるのは論外だ。
わたしの攻撃では大きく動かす事は出来ないだろう。弱点を全火力で攻撃するにしても意味が無い。
ベルゼブブの弱点は心臓を合わせると8つ、その1つの弱点で10割削れるとは思えない。
いずれ壊れるだろう。そしたらダメージもあまり入らない。
そして球体を放たれて終わりだ。
だから、ここは仲間で1番強いマナに任せる。
弱点に攻撃する必要は無い。相手の位置、出来ればその場から1メートルは離れた場所に飛ばしたい。
マナがわたしの事を仲間と思ってくれているかは疑問、皆にも言える事だが⋯⋯それでも私に関わる事だ。
やってくれるだろう。
「マナ!」
「ギャラー!」
虹色の光がマナを包み込む。遠くからでも分かる輝きを放ちながらベルゼブブに突進する。
「ハク!」
「コン!」
マナは地面スレスレを飛んでベルゼブブに攻撃する。
上空からの降下攻撃よりも横からの攻撃の方が飛ばせると判断したからだ。
そして地面スレスレなのでハクの魔法範囲内。
STRバフを掛けて貰い火力を上げる。
そしてベルゼブブに突進してベルゼブブは地面から足を離して少し離れた所で地面をスライドして止まる。
球体も霧散して黒紫の雪のように散らばる。
ダメージは無いので魔法キャンセルは成功したようだ。
わたしはベルゼブブに接近する。
『【コキュートス】』
「ッ!」
記憶では死霊の帝王が使っていた氷の魔法だ。
範囲が広くかなりのダメージも予測される。
全てを凍らせる勢いで川のように流れながら絶対零度の魔法はわたしに向かって来る。
マナがわたしの体を足で掴んで上空に飛ぶ、マナの背中にはハク達も居た。
地面は徐々に凍らされてスケートサーキットのようになって行く。
だが、そんな中でもベルゼブブは平然と歩いている。
『ふん、所詮はこの程度か』
一体どこをどう見て『この程度か』と言っているのか分からないが、癪に触った。
マナに足を離して貰いわたしは地面に着地する。
ツルツルしてバランスが取りにくい。
「妖火、展開」
最近では滅多に使われない妖術だが、これは火なので氷を溶かすには丁度良いだろう。
これはあくまで地面が凍っただけなので溶かすのは簡単だ。
もしも魔法で凍らされた地面も魔法と同じ零度があるなら話は変わるがな。
【妖火】の霊符もあちこちに撒いて解放して溶かして行く。
その間にベルゼブブはわたしに接近して来て踵落としを放つが横にステップして躱す。
そして鎌を両手に持って力一杯に横スイングで鎌を振るう。
ベルゼブブは鎌の進行方向に合わせて背中を見せる。
背中に弱点は無いが、わざわざ腕では無く背中で防いだ意味が分からない。
『【フルカウンター】』
「なっ!」
何かがぶつかった訳でも無いのに金属音のようにキィィンと響き鎌の先端から火花が飛び散りわたしの体を攻撃した方向と真逆の方向へと引っ張られる。
そしてそんな隙を待って居たかのようにベルゼブブは回し蹴りを放つ。
急いで鎌から手を離して屈む、屈んだのに合わせてベルゼブブは踵落としを放つ。
「【縮地】」
私はあまり使用しないが便利で使い易いスキルなので使って何とか躱すが、MPが1桁になった。
このゲームでは消費MPは基本2桁と言う少し高めの難易度設定なので霊符以外は使えない状態となった。
最大火力の【竜巻】が使えなく成るのは痛手だ。
MP回復ポーションもインベントリに存在するので使う事も吝かでは無い。
霊符の数に疑問を持たない私ならポーションの数が変わっても何とかなるだろう。
だが、ポーションは取り出して蓋を開けて飲むと言う作業がある。
その点で大きな隙が生まれる。
マナの上で飲む手もあるが魔法を放たれてマナが躱すとなるとその動作で飲むのに手こずる可能性がある。
そう考えると自然回復を待つしかない。
スキルもあるのでMPの回復速度は通常よりかは速くなっていると思う。
『最後のチャンスだ。我の眷属にならぬか?』
「断ると言った。答えは変わらない」
『そうか、我は出て来たばかりだから眷属が居なくてな⋯⋯まぁこちらの事情は良いか。眷属に成らぬと言うのなら、もう我も容赦はせんぞ』
ベルゼブブは一瞬でわたしに接近して来て拳を突き出す。
鎌の鉄心を使って受け流してダメージを完璧にカット、左拳は屈んで躱し、回し蹴りを跳躍して躱す。
ベルゼブブを蹴ってバク転をして後方に着地してバックステップで距離を取る。
『脆弱なお前では強靭な我には勝てない』
「それはお前の考えだ。わたしには関係ない」
ベルゼブブは再び接近して来て連続で拳を振るう。その速度も速い。
さっきまでのがどれだけ手を抜いて居たのかが分かる位には速い連撃がわたしに放たれている。
鎌の鉄心で受け流しダメージをカットしたり、屈んで躱したり、空中で体を横に倒して捻って躱したりを繰り返す。
そしてベルゼブブの背後から迫るマナに対してベルゼブブは回し蹴りを放ちマナは躱す事は叶わずに顔面を蹴られて吹き飛ぶ。
「この野郎っ!」
『鳥風情が、調子に乗りおって』
ベルゼブブは片足だけで連続で攻撃して来る。
わたしはそれを躱すだけで手一杯だった。
『【ダークスナイ】』
わたしは霊符で【風足】を使って大きくバックステップして後ろに下がる。
そしてベルゼブブの右手から放たれた黒紫の弾丸はわたしの居た場所に当たって消滅⋯⋯するのでは無く地面スレスレで止まり向きをわたしの方に向けて再び飛んで来る。
追尾式《ホーミング》機能が付いた弾丸の魔法のようだ。
横に跳んで躱すが再び急停止して向きを変えて飛んで来る。
イノシシのように直線的な攻撃なので躱すのは容易だった。
マナの方も立ち上がり、飛び立ち再生している所だろう。
もしもあれでマナの頭が吹き飛ぶと考えたら、自分が不甲斐ない。
『【ダークボール】』
「一気に弱そうな名前になったな」
だがベルゼブブの強さ的に小さな魔法以外は当たれば即死だろう。
避けるに越した事は無いが、膨らんで行く黒紫の球体を見ると怪しくなって来る。
【風壁】を使っても防げない、沢山重ねても焼け石に水だろう。
ならば、魔法をキャンセルさせれば良い。
発動時間まで時間はまだあるだろう。その間にベルゼブブの体を大きく動かす事が出来れば魔法は失敗判定になりキャンセルされる筈だ。
だが、相手はプレイヤーでは無くモンスターなのでプレイヤーと同じ理論が通用するかは分からない。
でも、あるかもしれないと思いながらもやらなくて負けるのは論外だ。
わたしの攻撃では大きく動かす事は出来ないだろう。弱点を全火力で攻撃するにしても意味が無い。
ベルゼブブの弱点は心臓を合わせると8つ、その1つの弱点で10割削れるとは思えない。
いずれ壊れるだろう。そしたらダメージもあまり入らない。
そして球体を放たれて終わりだ。
だから、ここは仲間で1番強いマナに任せる。
弱点に攻撃する必要は無い。相手の位置、出来ればその場から1メートルは離れた場所に飛ばしたい。
マナがわたしの事を仲間と思ってくれているかは疑問、皆にも言える事だが⋯⋯それでも私に関わる事だ。
やってくれるだろう。
「マナ!」
「ギャラー!」
虹色の光がマナを包み込む。遠くからでも分かる輝きを放ちながらベルゼブブに突進する。
「ハク!」
「コン!」
マナは地面スレスレを飛んでベルゼブブに攻撃する。
上空からの降下攻撃よりも横からの攻撃の方が飛ばせると判断したからだ。
そして地面スレスレなのでハクの魔法範囲内。
STRバフを掛けて貰い火力を上げる。
そしてベルゼブブに突進してベルゼブブは地面から足を離して少し離れた所で地面をスライドして止まる。
球体も霧散して黒紫の雪のように散らばる。
ダメージは無いので魔法キャンセルは成功したようだ。
わたしはベルゼブブに接近する。
『【コキュートス】』
「ッ!」
記憶では死霊の帝王が使っていた氷の魔法だ。
範囲が広くかなりのダメージも予測される。
全てを凍らせる勢いで川のように流れながら絶対零度の魔法はわたしに向かって来る。
マナがわたしの体を足で掴んで上空に飛ぶ、マナの背中にはハク達も居た。
地面は徐々に凍らされてスケートサーキットのようになって行く。
だが、そんな中でもベルゼブブは平然と歩いている。
『ふん、所詮はこの程度か』
一体どこをどう見て『この程度か』と言っているのか分からないが、癪に触った。
マナに足を離して貰いわたしは地面に着地する。
ツルツルしてバランスが取りにくい。
「妖火、展開」
最近では滅多に使われない妖術だが、これは火なので氷を溶かすには丁度良いだろう。
これはあくまで地面が凍っただけなので溶かすのは簡単だ。
もしも魔法で凍らされた地面も魔法と同じ零度があるなら話は変わるがな。
【妖火】の霊符もあちこちに撒いて解放して溶かして行く。
その間にベルゼブブはわたしに接近して来て踵落としを放つが横にステップして躱す。
そして鎌を両手に持って力一杯に横スイングで鎌を振るう。
ベルゼブブは鎌の進行方向に合わせて背中を見せる。
背中に弱点は無いが、わざわざ腕では無く背中で防いだ意味が分からない。
『【フルカウンター】』
「なっ!」
何かがぶつかった訳でも無いのに金属音のようにキィィンと響き鎌の先端から火花が飛び散りわたしの体を攻撃した方向と真逆の方向へと引っ張られる。
そしてそんな隙を待って居たかのようにベルゼブブは回し蹴りを放つ。
急いで鎌から手を離して屈む、屈んだのに合わせてベルゼブブは踵落としを放つ。
「【縮地】」
私はあまり使用しないが便利で使い易いスキルなので使って何とか躱すが、MPが1桁になった。
このゲームでは消費MPは基本2桁と言う少し高めの難易度設定なので霊符以外は使えない状態となった。
最大火力の【竜巻】が使えなく成るのは痛手だ。
MP回復ポーションもインベントリに存在するので使う事も吝かでは無い。
霊符の数に疑問を持たない私ならポーションの数が変わっても何とかなるだろう。
だが、ポーションは取り出して蓋を開けて飲むと言う作業がある。
その点で大きな隙が生まれる。
マナの上で飲む手もあるが魔法を放たれてマナが躱すとなるとその動作で飲むのに手こずる可能性がある。
そう考えると自然回復を待つしかない。
スキルもあるのでMPの回復速度は通常よりかは速くなっていると思う。
『最後のチャンスだ。我の眷属にならぬか?』
「断ると言った。答えは変わらない」
『そうか、我は出て来たばかりだから眷属が居なくてな⋯⋯まぁこちらの事情は良いか。眷属に成らぬと言うのなら、もう我も容赦はせんぞ』
ベルゼブブは一瞬でわたしに接近して来て拳を突き出す。
鎌の鉄心を使って受け流してダメージを完璧にカット、左拳は屈んで躱し、回し蹴りを跳躍して躱す。
ベルゼブブを蹴ってバク転をして後方に着地してバックステップで距離を取る。
『脆弱なお前では強靭な我には勝てない』
「それはお前の考えだ。わたしには関係ない」
ベルゼブブは再び接近して来て連続で拳を振るう。その速度も速い。
さっきまでのがどれだけ手を抜いて居たのかが分かる位には速い連撃がわたしに放たれている。
鎌の鉄心で受け流しダメージをカットしたり、屈んで躱したり、空中で体を横に倒して捻って躱したりを繰り返す。
そしてベルゼブブの背後から迫るマナに対してベルゼブブは回し蹴りを放ちマナは躱す事は叶わずに顔面を蹴られて吹き飛ぶ。
「この野郎っ!」
『鳥風情が、調子に乗りおって』
ベルゼブブは片足だけで連続で攻撃して来る。
わたしはそれを躱すだけで手一杯だった。
『【ダークスナイ】』
わたしは霊符で【風足】を使って大きくバックステップして後ろに下がる。
そしてベルゼブブの右手から放たれた黒紫の弾丸はわたしの居た場所に当たって消滅⋯⋯するのでは無く地面スレスレで止まり向きをわたしの方に向けて再び飛んで来る。
追尾式《ホーミング》機能が付いた弾丸の魔法のようだ。
横に跳んで躱すが再び急停止して向きを変えて飛んで来る。
イノシシのように直線的な攻撃なので躱すのは容易だった。
マナの方も立ち上がり、飛び立ち再生している所だろう。
もしもあれでマナの頭が吹き飛ぶと考えたら、自分が不甲斐ない。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる