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ずっと
しおりを挟む「疲れたり、飽きたり、つらくなったら、いつでも俺がいるから」
友樹の声に、幼なじみの前で真紀に抱きついてしまった俺は、あわあわ熱い頬をあげる。
「俺も、友樹が、つらいときは支える!
だいじな、幼なじみだから!」
手をふったら、友樹は一瞬、目を閉じる。
明いて、笑った。
「じゃあな、愛希」
さよならするように、友樹が手をふった。
「また明日!」
帰ってゆく友樹の背に、真紀の頬がふくれてる。
「向こうは幼なじみと思ってないみたいだけど……?」
「親友? うれしい。えへへ」
笑ったら、わしゃわしゃ真紀が頭をなでてくれた。
「……俺のほうが心配だよ。愛希、かわいーし、若いし」
「真紀ちゃん、めちゃくちゃかっこよくて、大人だし、きれいな同僚までいて、めちゃくちゃ心配だけど。
俺、負けないように、がんばるよ!」
──周りの人の反応も、移ろいゆくのかもしれない、愛しい人の気もちも、自分にはどうすることもできない。
できるのは、いつだって精いっぱいで、がんばることだけ。
でも、がんばることができるのは、きっと、とびきり恵まれたことで。
あなたのためなら、とろけるような、しあわせなのです。
「ふふふん。
ここは俺が出すから」
翌週の日曜の昼さがり、お財布をにぎりしめた俺は、かっこよく髪をかきあげてみた!
真紀ちゃんとデートな俺、おしゃれなカフェで、おごってしまう俺、生まれてはじめてのお給料をもらった俺、輝いてる──!
えへへへへ。
にやにやしちゃう俺に
「ありがと、愛希」
くすぐったそうに笑った真紀は、ちょっと心配そうに眉をさげた。
「……高校生にたかる、おじさんに見えないかな……?」
「ありえないから!
真紀ちゃん、めちゃくちゃ若いから!
お肌、つやつや」
手を伸ばして頬にふれたら、真紀のまなじりが、ほのかな朱にそまる。
鈴の音に送られてカフェを出たら、木枯らしにふるえる身体を真紀がやさしく抱きよせてくれた。
手をつないで歩く、秋の道が、うれしい。
燃える紅、きらめく山吹、命の終わりに輝いて散ってゆく葉を、ふたりで見あげる。
「ずっと、ずっと、ふたりで見ようね。
冬も、春も、夏も、秋も」
つなぐ手に、指をからめる。
にぎり返してくれる手に降るのは、しあわせだ。
「……愛希、あの幼なじみとか、クラスメイトとか、先輩とかに、言い寄られてない?」
ぽそぽそつぶやく真紀に、きょとんとした俺は、首をかしげる。
「心配してくれるの? 真紀ちゃんが?」
「……当たり前だろ。俺、めちゃくちゃ年上だし……愛希からしたら、おじさん──」
「真紀ちゃん、めちゃくちゃ若くて、めちゃくちゃかっこいいよ!」
ほんのり紅い頬の真紀の唇が、もごもご動く。
「……愛希が、かわいすぎるから……ちょっと心配に、なって……」
「え? なあに?
聞こえなかった」
ほんとうは、聞こえてた。
頬が、燃える。
瞳が、うるむ。
かわいいって、思って。
かわいいって、言って。
何度でも。
あなたの唇で、あなたの声で、聞かせて。
「……愛希が、すき」
ささやいてくれたら
抱きしめてくれたら
「真紀ちゃん、だいすき!」
あなたと、もっと、もっと、恋に落ちてゆくのです。
あなたが、抱っこしてくれたから
あなたと、恋に落ちました。
これからも、ずっと、ずっと、抱っこして
ずっと、ずっと、だいすきにさせてね。
しわしわになって
おじいちゃんになっても
ずっと、ずっと
「だいすきだよ」
────────────────
最後まで読んでくださって、ほんとうに、ありがとうございます!
愛希ちゃんと、真紀ちゃんのお話は、これで完結です!
また後で(笑)動画あげるので、もしよかったら!
インスタ @ siro0088
YouTube @BL小説動画
プロフのwebサイトから飛べます!
あっという間の1週間でした(笑)
楽しんでくださったら、とてもとてもうれしいです!
愛希ちゃんと、真紀ちゃんは、ずっとしあわせですー!(笑)
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