【完結】国で一番かっこいい騎士の伴侶に選ばれてしまいました

  *  ゆるゆ

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Request シァルはじめての、ねこみみ

か わ い い !

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 お風呂あがりのセィムは、硬直した。

 ふわふわのシァルの月の髪のうえに、ふわふわの……ねこみみ……? 猫耳なのか……? がのっている。


「…………え…………?」


 どうした?

 シァル、まさか猫化……!?

 え、そういうお話なの!?


「ど、どうしたんだ、シァル!」

 あわあわ駆け寄ったセィムに、真白な寝台のうえで、シァルが紅い頬をうつむける。


「……あ……あの……」

 ほんとはシァルが話すのをゆっくり聞きたいのだけれど──!

 心配すぎる緊急事態なので!


「急に魔法とか魔道具とか体質で猫になっちゃったわけじゃない? 苦しくない?」

  シァルの頬をてのひらで包んで、ちいさな輝くかんばせをのぞきこんだら、真っ赤になったシァルが、こくりとうなずいた。


 耳まで真っ赤だ。

 かわいい。

 かわいすぎる。

 ふにふに、赤い耳たぶをなでなでしてたら、真っ赤なシァルが、そうっと唇を開いた。


「……あ、あの……ユリが……伴侶になった、お祝い、に……くれ、て……」

「うぅん? ……ねこみみを?」

 それはお祝いとして、ありなのかな?
 かなり斜めうえをいく、お祝いな気がする。さすがシァルの幼なじみだ。


「これをつけてもらって、かわいがってあげるんだって……よ、夜に……めちゃくちゃ、かわいーって……」

 な、なるほど……!

 そ、それは確かに鼻血が噴出する伴侶祝いだな! さすがシァルの幼なじみだ!


「……だから、俺……かわい、がって……ほし、くて……」

 真っ赤なシァルが、ふわふわの猫耳をつけて、腕をのばす。


「……かわぃ、がって……セィム……」



「────……ッ!」

 ──……鼻血を噴かなかった。

 セィムは自分の鼻の血管の強靭さを、ほめてほめてほめ倒したくなった。


「あぁあァア! シァルが可愛すぎて、泣きそう──!」


 ぎゅうぎゅう、たくましい身体を抱っこする。

 あまえるように、すりよるシァルを、抱きしめる。


「……あ、あの、きもち、わるく……」

「言ったら二度と、ちゅうしてあげないって言ったの、おぼえてる?」

 セィムの地を這う声に、ビクリとふるえたシァルがうなずく。


「シァルは、めちゃくちゃ可愛い。鼻血出そう。ちょっと鼻の奥から血の味する」

「……え……?」

 シァルの空の瞳が、まるくなる。


「シァルのねこみみが、可愛すぎて鼻血を噴きそうなの。わかる?
 もしかして鼻血、目の前で出したら信じる?」

 耳まで真っ赤なシァルの瞳が、泳いだ。

「……あ、あの……」

「うん」

 大きな身体を、たくましい身体を、シァルの尽力の結晶を、いとおしむように、抱きしめる。


「……俺……かわ、ぃい……?」

『そんなことないよね』と続けそうなシァルの自信のなさを叩き潰すように、セィムは叫ぶ。


「めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、かわいー!!」

 断言した。

 ぎゅう、とセィムに抱きつくシァルが、ふわふわの猫耳まで、いっしょにふるえてる。


「……はじめての、ねこみみの俺のこと……いっぱい、かわいがって、くださぃ……」



「──……ッっ!」

 鼻の血管が忍耐の限界を迎えた。

 ……いや、よくやった。
 がんばったよ。

 そしてたぶん、シァルには見えたほうがよかったと思う。


「ほら、鼻血出た。
 シァルが、かわいすぎるから」

 耳まで真っ赤なシァルのねこみみまで、ぷるぷるしてる。


「信じた?」

 首をかしげるセィムの鼻から、たりっと血が流れるよ。

 かっこわるいとか、みっともないとかより、シァルの自信構築のほうが百万倍、大切だ!


「……ちょ、ちょこっと」

 もごもごしつつ、セィムの鼻をつまんでくれるシァルが、やさしい。



 可愛くて可愛くてたまらない、ふわふわの猫耳のシァルを、抱き寄せる。

 カリリと赤い耳朶を噛んだ。


「いっぱい、いっぱい、シァルが泣いちゃうくらい、かわいがってあげる」

 熱く、爛れゆくように、あまいささやきを、そそぐ。

 びくんとふるえたシァルの瞳が、熱くとろけて、あまい吐息がくちびるから、こぼれた。


「……ぁ……セィム……」

 真っ赤になって、はずかしそうに、うれしそうに、ふあふあの猫耳といっしょにふるえるシァルが、可愛すぎて、抱きしめる。


「泣いちゃっても、止まれないから。覚悟して」

 ふわふわの猫耳を揺らして、シァルが紅い頬で、見あげてくれる。


「……うれしぃ、セィム」


 ブツリ

 理性の切れる音を聞いていた。


 めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ可愛いシァルを、めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ可愛がった。


「……ふぇえ……セィ、ムぅ……!」

 ねこみみだけをつけて、泣いちゃうシァルが、きょうあくなくらい可愛かった。


 今度、ユリにお礼に行こうと思う。




 ありがとう、ユリ。

 ありがとう、ねこみみ。



「シァル、かわい──♡♡♡♡♡」


 今日も伴侶が、とびきりかわいいです。










────────────────

 ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!

 ゆーりん さまにリクエストいただいて、ロイが表紙になりました!
 せっかくなので、ロイの動画を作ってしまいました(笑)インスタ @siro0088
  https://www.instagram.com/siro0088/
 ぴかぴかしてます(笑)ちょっとロイがかわいそうかもなのですが(笑)もしよかったら!

 せっかく猫耳のお話なので、しばらく経ったら、表紙はねこみみに……!(笑)


 ちょっとやばい……? と思ったので、R指定 R15に変更しました(笑)

 はじめての、ねこみみシァルでした!

 明日はいつもの日常デートのセィムとシァルですー!







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