もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています

  *  ゆるゆ

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舞踏会編

あとでね

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 ネメド王国のノィユとヴィルとロダを、ルディア帝国にご案内することになりました!

 使命なのです!

 耳もしっぽも、しゃんとして気合の入るリトに、皆が真っ赤になってる。

 ??

「あ、あのあの……リト、しっぽ、さわっても、いー?」

 ちっちゃなロロァが藍の瞳をうるうるさせて見あげてくれました!

 見あげてくれるのです! うれしい!

「これから、ルディア帝国、ご案内、でし。後で、でし!」

 お兄ちゃんな感じで微笑みました。

「う、うん! ありがとう、リト!」

 真っ赤な頬で、こくこくしてくれるロロァしゃまが、かわいーでし。

「……わがきみの、それは、浮気じゃないんでしょうか」

 透夜の赤い頬が、ぷっくりしていて、かわいいです。

「だって、リト、かわいー!」

 ちっちゃいロロァが、もだもだしてる。

「かわぃー、のは、ロロァしゃま、でし」

 うむうむしました。
 ぽふぽふしました。

「くぅ──!」

 ジゼしゃまも、よい子の隠密団の皆も、ノィユしゃまとロダしゃまも、赤い頬で胸を押さえました。

 大流行!

 リトも胸を押さえてみました。

「……かわいー」

 もしゃもしゃのヴィルしゃまが、紅い頬でうむうむしてる。

「ヴィル……! そんな、僕と伴侶になったばっかりなのに、もう浮気なの──!?」

 ノィユしゃまが、泣きそうです。
 これはもしかして、修羅場──!?

 どきどきしてしまうリトの前で、ヴィルがちっちゃなノィユを抱きあげる。

「ノィユは、あいしてる」

「ヴィル──! だいしゅき──!」

 噛んだ! って恥ずかしそうに真っ赤になるお耳まで、ノィユしゃまは、かわいーでし。


 しかしノィユは可愛いだけではなかった!

「どこか見たいところはありますか?」

 微笑むジゼに返る答えが

「国境警備とか、どんな風になさっているのか拝見したいです」

 そ、それは国家機密でし!
 大切な防衛線でし!

 あなたがたの攻撃を防ぐための!

「だめです」

 輝くような笑顔でジゼが両断してくれました。

「え、えと、じゃあ、下水処理と上水道、治水事業と農耕を拝見したいです!」

 しゃっと手を挙げるノィユに、ジゼがあんぐりしたのは一瞬だった。
 さっそく帝都にいるルァル殿下に、何かあったときのための緊急連絡魔道具を機動させる。

『……招待した舞踏会まで、まだひと月あるのに襲撃に来たかと思ったらただの馬車で、国境警備の次に治水と上下水道と農耕を見せろだと……? ネメド王国は戦を仕掛ける気なのか……?』

 いつも冷静で余裕なルァル殿下の声まであんぐりしてる。

「非常にお可愛らしい方だが、ちょっとぶっ飛んでる」

 ジゼの答えに、ルァルが沈黙した。

『ノィユ殿か?』

「ヴィル殿も」

「……うわき……」と呟いてしょぼんとしているヴィルを見たジゼのなかで、でっかくて大陸最強の一角たるヴィルは『かわいい』に認定されたようです。わかる。

 うむうむするリトのしっぽがぽふぽふ揺れて、ジセの頬がとろけた。


「一番かわいいのはリトです」

『いや、緊急通信の魔道具で、のろけなくていいから』

 突っこまれたジゼが不服そうにちょっと唇を尖らせた。


「どこまで見せるか、見せていいのか、確認を」

『すぐ陛下と宰相と詰める。しばし待て』

 ルァルの声が遠くなる。

 相談の結果、ダムを見せてもいいことになって、ノィユも大変よろこんでくれました。よかった!


 前世の記憶を透夜と話したいのだろうノィユの

「あの、透夜、夜に部屋に行ってもいい?」

 爆弾発言に皆でわちゃわちゃして笑った。



 雪解け水の流れこむおだやかな湖面を、ノィユを、透夜を見たリトはそっと、ジゼを見あげる。


「ジゼしゃま。夜に、お時間、いただけ、ましあ?」

「無論だ」

 即答してくれるやさしいジゼを見あげたリトは、ちいさな手をにぎる。


「お話、したい、こと、あるの、でし」








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