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そして、病院から戻るとソファーに座ってはぁーっと息を吐いた。
無駄に疲れた気がする。
「はぁー、疲れたねぇ咲ちゃん」
「うん……疲れた」
「僕、少し眠たいな。一緒に昼寝しない?」
うん、とうなずくと、そのままベッドに連れていかれた。
ぎゅっと抱きしめられると、啓生の匂いが直に感じられてほっと安心する。
きっと、これがオメガの本能が安心しているって事。
すうすうと寝入ってしまった啓生の寝息を聞きながら、俺も眠りに落ちた。
★☆★☆★☆★☆
side啓生
僕に抱き着いて眠ってしまった咲也をちらりと見て、その頭を撫でる。
よくよく眠れているようで、起きる気配は無い。
ほっと息を吐いて、枕を僕の代わりに咲也に差し出して部屋を出た。
これで、しばらくは大丈夫だろう。
しかし、咲也は枕が大好きだなぁ。首筋というか、項と言うのはアルファもオメガもフェロモンが分泌されやすいからかもしれない。
きっと、それが染み付いているのだろう。
「啓生様」
部屋を出ると、宗治郎に声をかけられた。
咲也の前でかけられるよりも、ピリッとしたようなかっちりとした声。
どうやら、大事な話があるみたいだ。
ソファーに座ると、風都から紅茶が差し出された。
水とか麦茶とかでいいんだけど、風都のこだわりなのか、四方のこだわりなのか、お茶と言えば紅茶が出てくる。
もちろん、咲也の好みも取り揃えてあるから問題は無いけど。
「何? 咲ちゃんを寝かしつけてまで、大事な事?」
「朝陽さんから、咲也様について伝言がございます」
「伝言? なに?」
宗治郎を見ると、宗治郎は少しだけ息を呑む。
僕、そんなに眼光強くないと思うんだけど。
まぁ、病院もあったし、嫌な事が立て続けだったからちょっと機嫌は悪いけど。
「四方の次期当主ならわかっていると思うが、咲也様のそれは試し行動の一種だ。咲也様が必要としていることを、知らないはずがないだろ。依存させるつもりか? と」
「んふふ、知らないわけないじゃない。でも、咲ちゃんが僕の愛情を必要としているならなんだって答えるつもりだし、僕が求められているって思ってるんだから、良くない? それに……どれだけ満たしたところで、咲ちゃんは変わらないよ。僕ら四方が変わらないのと同じように、四方の番だって変わらない」
四方は生まれて死ぬまで四方のまま。
時折、変異質が生まれるけど、四方にとって変なやつはずっと変なやつだし。
本質っていうのは、変わりようがない。
僕がどれだけ咲也に愛を囁いても、行動で示しても咲也が満たされることなんて一生ない。
けど、どれだけ咲也の愛情を受け取る器が壊れていたって、僕は愛を注ぎ続ける。
だって、僕の番への愛は、枯れる事のない泉のようなものだから。
それが、四方だから。
もし、咲也の器が壊れていなかったら溢れて咲也の心が限界を迎えていたかもしれない。
だから、これは破れ鍋に綴じ蓋で良いのだと思う。まぁ、そうなるのが運命の番というやつなのだけど。
「……それともう一つ。咲也様の母親には気を付けろ、と」
「やっぱり、一番のネックは母親の方だったか。父親の方は、微妙だったもんね。まぁ、興味がなさそうと言えばそれだけなんだけど。それで、なんで朝陽はそんな事知ってたの?」
「咲也様が一度、誘拐されたことを身辺調査の際に書きましたが、入院していたのはあの病院らしく、その時に朝陽さんは研修生としていたと。そこで、母親の言動を聞いたらしいです」
何を聞いたのか、それは何となく想像できる。
あぁ、少ない罪悪感というものがどんどんと薄れていく。
咲也が自分の親をどう思っているのか、そんな事は分かりきってるけど、でも多少の情はあるのかな?
まぁ、近情なんて思い出させもしないけど。
「ふぅーん……? なるほどねぇ。僕、ちょっとずつ坂牧を崩してるけど……坂牧を潰すよりもっといい方法ないかなぁー?」
「母親まで、潰せるかどうかわからないからですね……」
「咲ちゃんの動きを探る動向は増えてきてるんでしょ? 父親ではないと思うから、きっと母親の方だよね。面倒だなぁ」
「完全に崩すのなら、やっぱり六波羅に手伝ってもらった方がいいかなー? 僕、あんまり六波羅って好きじゃ無いんだよね」
六波羅は、同じく金保傘下の十全だ。
四方が表の治安を守るのであれば、六波羅は裏側を守っている。
公にはできないような仕事さえしている。むしろ、公にできない仕事しかしていない。
「六波羅の波留様とはご友人だったと記憶しておりますが?」
「波留くんは良いよ、彼は気のいい人だしね。でも、六波羅自体は裏の顔だから仕方ないんだけど、利益第一って感じじゃない? 頼み事なんてした日には、何を代価に請求されるか、考えただけでも面倒くさい」
「ですが、現状考えうる中で、一番地獄に落ちるようなプランが六波羅家を頼る事ですが」
「そう、なんだよねぇ。裏の事は裏に。裏にどっぷり沈んでしまえば、もう表に戻ることは一生ない。そうすれば、一生咲ちゃんの前に姿を見せる事はない。多少の面倒は、多めにみるべきか」
「では、六波羅家にアポをとって見ます」
「よろしく。それから、風都」
「はい、何でしょう?」
「もうしばらくは一人で頑張って欲しいんだけど、近いうちにもう一人護衛を用意するから」
「畏まりました。護衛が来るまで咲也様の外出は控えていただいた方がよろしゅうございますか?」
「いや……これ以上ダメダメ言ってると、咲ちゃんはヘソ曲げちゃうからねぇ」
臍を曲げてる咲也もものすっごい可愛いけれど、できるなら何でもないような顔をしてたまに笑ってほしい。
いつも笑ってると、僕の心臓が口から飛び出して鼓動するぐらい持たないからね。
そんな僕のことを、きっと咲也は何してんだろ? と訝しげな目で見るんだろうけど。
「ですが……私だけで、守り切れるかどうか」
「できるだけ、早く準備するよ。でも、もう少し時間がかかる。君たちみたいに、四方の血を引いているなら話は早いんだけど……そんな人材があちらこちらにいる訳じゃないしね。まぁ、何かあったらすぐに連絡を入れて。宗治郎に入れたほうが確実かな」
「畏まりました。無いことを祈るしか、無いですよね」
「そう、だね。でも、影が動いてる……坂牧に影なんて使う余裕は無いはずなのに」
あぁ、面倒だ。どこか、十全か五家が関わっている。
そんな気がしてならない。
可能性があるのは、一条だけれども、どうだろうか?
あの一条の次期当主は咲也の兄に手出しをするなと言った。
別に坂牧が潰れようがどうしようがどうでも良いけど、兄である尚志に手を出さなければ良いはず。
というか、坂牧が潰れた方が手に入れやすくなると思ってるのか、表だった妨害はなかった。
ということは、別の一条か、はたまた別の家か。
影をとっ捕まえて聴くしか無いけど、まぁ、何とかなる。
何とかなるけど、その前に咲也が害されそうで、こちらが先手を取りたいけど、現状難しい。
別に状況をひっくり返すのは難しいことじゃない。ただ、ひっくり返すための一手を待っている状態。
「ふふ……、面倒だけど、楽しくなってきちゃったな」
「なに、が……?」
びっくりして、ソファーから飛び上がって振り向いた。
そこには、枕を抱えて眠そうな咲也が目をこすりながら立っている。
眠いのだろう、ふわぁとあくびをしていた。
「さ、咲ちゃん、起きちゃったの? まだ眠いんじゃない?」
「でも……けいせいさん、いない、し……」
「あぁ、ごめんね? ちょっと目が覚めてお茶飲んでお話ししてたんだよ~。もう戻るからね、一緒にまた寝ようね」
宗治郎に目配せをすると、宗治郎は意図を汲み、縦に首を振った。
もう、話すことは無いのだろう。
よかった、と胸を撫で下ろしてそれから咲也の近くに行き腕を引いて寝室に戻った。
「けいせいさんの、うそつき」
「ごめんねって~。今度はちゃんと一緒に寝るってぇ」
「う、ん……」
眠かったのか、ベッドに寝転がった途端、枕をベッドから投げ捨てて僕の体をギュッと掴んできた。
絶対逃さないって言う意思が感じられる。
僕の番はこんなにも可愛くて、ふふっ、と笑って頬擦りして眠りについた。
夕飯の時間になって、宗治郎の電話の着信で起きるまで、二人、心ゆくまで眠った。
起きた咲也は少しスッキリしたような顔をしてたから、良かった。
けど、途中起きたことは覚えていたのか、今度はちゃんといる、と僕の頬をつねってきたのは可愛い悪戯だと思いたい。
いや痛いよ、咲ちゃん?
無駄に疲れた気がする。
「はぁー、疲れたねぇ咲ちゃん」
「うん……疲れた」
「僕、少し眠たいな。一緒に昼寝しない?」
うん、とうなずくと、そのままベッドに連れていかれた。
ぎゅっと抱きしめられると、啓生の匂いが直に感じられてほっと安心する。
きっと、これがオメガの本能が安心しているって事。
すうすうと寝入ってしまった啓生の寝息を聞きながら、俺も眠りに落ちた。
★☆★☆★☆★☆
side啓生
僕に抱き着いて眠ってしまった咲也をちらりと見て、その頭を撫でる。
よくよく眠れているようで、起きる気配は無い。
ほっと息を吐いて、枕を僕の代わりに咲也に差し出して部屋を出た。
これで、しばらくは大丈夫だろう。
しかし、咲也は枕が大好きだなぁ。首筋というか、項と言うのはアルファもオメガもフェロモンが分泌されやすいからかもしれない。
きっと、それが染み付いているのだろう。
「啓生様」
部屋を出ると、宗治郎に声をかけられた。
咲也の前でかけられるよりも、ピリッとしたようなかっちりとした声。
どうやら、大事な話があるみたいだ。
ソファーに座ると、風都から紅茶が差し出された。
水とか麦茶とかでいいんだけど、風都のこだわりなのか、四方のこだわりなのか、お茶と言えば紅茶が出てくる。
もちろん、咲也の好みも取り揃えてあるから問題は無いけど。
「何? 咲ちゃんを寝かしつけてまで、大事な事?」
「朝陽さんから、咲也様について伝言がございます」
「伝言? なに?」
宗治郎を見ると、宗治郎は少しだけ息を呑む。
僕、そんなに眼光強くないと思うんだけど。
まぁ、病院もあったし、嫌な事が立て続けだったからちょっと機嫌は悪いけど。
「四方の次期当主ならわかっていると思うが、咲也様のそれは試し行動の一種だ。咲也様が必要としていることを、知らないはずがないだろ。依存させるつもりか? と」
「んふふ、知らないわけないじゃない。でも、咲ちゃんが僕の愛情を必要としているならなんだって答えるつもりだし、僕が求められているって思ってるんだから、良くない? それに……どれだけ満たしたところで、咲ちゃんは変わらないよ。僕ら四方が変わらないのと同じように、四方の番だって変わらない」
四方は生まれて死ぬまで四方のまま。
時折、変異質が生まれるけど、四方にとって変なやつはずっと変なやつだし。
本質っていうのは、変わりようがない。
僕がどれだけ咲也に愛を囁いても、行動で示しても咲也が満たされることなんて一生ない。
けど、どれだけ咲也の愛情を受け取る器が壊れていたって、僕は愛を注ぎ続ける。
だって、僕の番への愛は、枯れる事のない泉のようなものだから。
それが、四方だから。
もし、咲也の器が壊れていなかったら溢れて咲也の心が限界を迎えていたかもしれない。
だから、これは破れ鍋に綴じ蓋で良いのだと思う。まぁ、そうなるのが運命の番というやつなのだけど。
「……それともう一つ。咲也様の母親には気を付けろ、と」
「やっぱり、一番のネックは母親の方だったか。父親の方は、微妙だったもんね。まぁ、興味がなさそうと言えばそれだけなんだけど。それで、なんで朝陽はそんな事知ってたの?」
「咲也様が一度、誘拐されたことを身辺調査の際に書きましたが、入院していたのはあの病院らしく、その時に朝陽さんは研修生としていたと。そこで、母親の言動を聞いたらしいです」
何を聞いたのか、それは何となく想像できる。
あぁ、少ない罪悪感というものがどんどんと薄れていく。
咲也が自分の親をどう思っているのか、そんな事は分かりきってるけど、でも多少の情はあるのかな?
まぁ、近情なんて思い出させもしないけど。
「ふぅーん……? なるほどねぇ。僕、ちょっとずつ坂牧を崩してるけど……坂牧を潰すよりもっといい方法ないかなぁー?」
「母親まで、潰せるかどうかわからないからですね……」
「咲ちゃんの動きを探る動向は増えてきてるんでしょ? 父親ではないと思うから、きっと母親の方だよね。面倒だなぁ」
「完全に崩すのなら、やっぱり六波羅に手伝ってもらった方がいいかなー? 僕、あんまり六波羅って好きじゃ無いんだよね」
六波羅は、同じく金保傘下の十全だ。
四方が表の治安を守るのであれば、六波羅は裏側を守っている。
公にはできないような仕事さえしている。むしろ、公にできない仕事しかしていない。
「六波羅の波留様とはご友人だったと記憶しておりますが?」
「波留くんは良いよ、彼は気のいい人だしね。でも、六波羅自体は裏の顔だから仕方ないんだけど、利益第一って感じじゃない? 頼み事なんてした日には、何を代価に請求されるか、考えただけでも面倒くさい」
「ですが、現状考えうる中で、一番地獄に落ちるようなプランが六波羅家を頼る事ですが」
「そう、なんだよねぇ。裏の事は裏に。裏にどっぷり沈んでしまえば、もう表に戻ることは一生ない。そうすれば、一生咲ちゃんの前に姿を見せる事はない。多少の面倒は、多めにみるべきか」
「では、六波羅家にアポをとって見ます」
「よろしく。それから、風都」
「はい、何でしょう?」
「もうしばらくは一人で頑張って欲しいんだけど、近いうちにもう一人護衛を用意するから」
「畏まりました。護衛が来るまで咲也様の外出は控えていただいた方がよろしゅうございますか?」
「いや……これ以上ダメダメ言ってると、咲ちゃんはヘソ曲げちゃうからねぇ」
臍を曲げてる咲也もものすっごい可愛いけれど、できるなら何でもないような顔をしてたまに笑ってほしい。
いつも笑ってると、僕の心臓が口から飛び出して鼓動するぐらい持たないからね。
そんな僕のことを、きっと咲也は何してんだろ? と訝しげな目で見るんだろうけど。
「ですが……私だけで、守り切れるかどうか」
「できるだけ、早く準備するよ。でも、もう少し時間がかかる。君たちみたいに、四方の血を引いているなら話は早いんだけど……そんな人材があちらこちらにいる訳じゃないしね。まぁ、何かあったらすぐに連絡を入れて。宗治郎に入れたほうが確実かな」
「畏まりました。無いことを祈るしか、無いですよね」
「そう、だね。でも、影が動いてる……坂牧に影なんて使う余裕は無いはずなのに」
あぁ、面倒だ。どこか、十全か五家が関わっている。
そんな気がしてならない。
可能性があるのは、一条だけれども、どうだろうか?
あの一条の次期当主は咲也の兄に手出しをするなと言った。
別に坂牧が潰れようがどうしようがどうでも良いけど、兄である尚志に手を出さなければ良いはず。
というか、坂牧が潰れた方が手に入れやすくなると思ってるのか、表だった妨害はなかった。
ということは、別の一条か、はたまた別の家か。
影をとっ捕まえて聴くしか無いけど、まぁ、何とかなる。
何とかなるけど、その前に咲也が害されそうで、こちらが先手を取りたいけど、現状難しい。
別に状況をひっくり返すのは難しいことじゃない。ただ、ひっくり返すための一手を待っている状態。
「ふふ……、面倒だけど、楽しくなってきちゃったな」
「なに、が……?」
びっくりして、ソファーから飛び上がって振り向いた。
そこには、枕を抱えて眠そうな咲也が目をこすりながら立っている。
眠いのだろう、ふわぁとあくびをしていた。
「さ、咲ちゃん、起きちゃったの? まだ眠いんじゃない?」
「でも……けいせいさん、いない、し……」
「あぁ、ごめんね? ちょっと目が覚めてお茶飲んでお話ししてたんだよ~。もう戻るからね、一緒にまた寝ようね」
宗治郎に目配せをすると、宗治郎は意図を汲み、縦に首を振った。
もう、話すことは無いのだろう。
よかった、と胸を撫で下ろしてそれから咲也の近くに行き腕を引いて寝室に戻った。
「けいせいさんの、うそつき」
「ごめんねって~。今度はちゃんと一緒に寝るってぇ」
「う、ん……」
眠かったのか、ベッドに寝転がった途端、枕をベッドから投げ捨てて僕の体をギュッと掴んできた。
絶対逃さないって言う意思が感じられる。
僕の番はこんなにも可愛くて、ふふっ、と笑って頬擦りして眠りについた。
夕飯の時間になって、宗治郎の電話の着信で起きるまで、二人、心ゆくまで眠った。
起きた咲也は少しスッキリしたような顔をしてたから、良かった。
けど、途中起きたことは覚えていたのか、今度はちゃんといる、と僕の頬をつねってきたのは可愛い悪戯だと思いたい。
いや痛いよ、咲ちゃん?
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