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Episode.2 君と再会、冒険の始まり
1話 冒険をしよう
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あの日から五日たった今日まで、特に差し迫るような危機は訪れなかった。
別に悪いことではないのでこれからも続いて欲しいのだが、その『これから』がここで過ごせるのかということ。それが、僕の中でずっと問題になっていた。
――そして今日、僕は決断する。
「父さん! 母さん!」
突然叫びながら食卓に手を付き立ち上がった僕に、二人は驚きを顔に浮かべながらこちらを向く。静まり返っていたリビングに突然の雑音が入ったのだから、仕方のないことだろう。
「僕は、冒険者になる!」
卓に置かれた食器が跳ねた音と僕の声だけが谺響し、いきなりの宣言にさらに驚いた二人は、しばらくの間うんともすんとも言わなかった。
先に我に返ったコトルマが、その宣言に対しての返答をする。
「あ……うん、いいんじゃないか?」
「そうだよね、やっぱり無理に決まって……え?」
恐らく否定の言葉が返されるであろうと考えていた僕は、コトルマからの予想外の肯定に困惑する。
「え、冒険者だよ? 街に行くとかそういう話じゃないんだよ?」
「あぁ、そのぐらい分かっている」
にしては何だかあっさりとした答え方だが、まぁいい。
親からの了承も受けたし、あとは手続きさえすれば、僕は晴れて冒険者というわけだ。
「じゃあ、ギルドに行って冒険者になってくるよ!」
「あ、ちょっと待て」
「?……何?」
家を出ようとしていた僕を、コトルマは声で引き止める。きっとなにか思うところがあったのだろう。しかし、彼は敢えてそれを口にはせず、代わりに見送りの言葉を僕に贈った。
「……行ってらっしゃい」
「……行ってきます!」
――今日、僕は冒険者になる。未来への希望と夢を抱いて。
僕はゆっくりと扉を開き、一歩ずつ、踏みしめるように歩いていくのだった。
-------------------------------
――僕はまた、あの巨大な冒険者ギルドを眼前にしていた。
「やっぱりでかいんだよなぁ……」
以前は地図を買うためにここに来たが、今回は違う。僕は冒険者になるために、ここに来たのだ。
前のように緊張しすぎで注目を集めるなんてことにならないようにしなければ。
「お邪魔しまーす」
今度こそ僕は建物の扉をゆっくりと開けながら、少し――というよりもかなり騒がしいギルドの中へと入っていく。
「おぉ、ロトル君か! 今日は何をしに来たんだ?」
僕がギルドに入るや否や、早速声をかけてきたのはギルドマスターであるガルデさんである。
いや、何してるんですか貴方は。
「そう、今日は冒険者になるためにここに来ました」
「本当か!? いやぁ、有難いね。うちに冒険者が増えるっていうのは」
こういうところはギルドマスターっぽい感じではあるんだよな。こういうところは。
「じゃあ、早速手続きしたいんですけど」
「分かった。じゃあ付いてきてくれ」
そう言うとガルデは、こちらに背を向け歩き出した。僕も急いでそれに続いて早めに歩く。コツコツと歩く音が、人々の騒ぎの渦に吸い込まれて消えていく。
しばらく歩いたところにあったところでガルデは足を止め、一つのカウンターを指差した。
「さ、あそこが冒険者になるための手続きをするカウンターだよ。手続きをすれば、君はもう冒険者だ」
「ありがとうございます」
僕はガルデが指し示したカウンターへと歩いていく。
「僕ももうすぐ冒険者か……」
来ることは無いだろうと思っていた時に、僕は期待と不安を感じていた。
----------------------------------
投稿遅れてすみませんでした。
そして今回から第二章開幕です!
しょっぱなからこんなに短くなるとは( ̄▽ ̄;)
別に悪いことではないのでこれからも続いて欲しいのだが、その『これから』がここで過ごせるのかということ。それが、僕の中でずっと問題になっていた。
――そして今日、僕は決断する。
「父さん! 母さん!」
突然叫びながら食卓に手を付き立ち上がった僕に、二人は驚きを顔に浮かべながらこちらを向く。静まり返っていたリビングに突然の雑音が入ったのだから、仕方のないことだろう。
「僕は、冒険者になる!」
卓に置かれた食器が跳ねた音と僕の声だけが谺響し、いきなりの宣言にさらに驚いた二人は、しばらくの間うんともすんとも言わなかった。
先に我に返ったコトルマが、その宣言に対しての返答をする。
「あ……うん、いいんじゃないか?」
「そうだよね、やっぱり無理に決まって……え?」
恐らく否定の言葉が返されるであろうと考えていた僕は、コトルマからの予想外の肯定に困惑する。
「え、冒険者だよ? 街に行くとかそういう話じゃないんだよ?」
「あぁ、そのぐらい分かっている」
にしては何だかあっさりとした答え方だが、まぁいい。
親からの了承も受けたし、あとは手続きさえすれば、僕は晴れて冒険者というわけだ。
「じゃあ、ギルドに行って冒険者になってくるよ!」
「あ、ちょっと待て」
「?……何?」
家を出ようとしていた僕を、コトルマは声で引き止める。きっとなにか思うところがあったのだろう。しかし、彼は敢えてそれを口にはせず、代わりに見送りの言葉を僕に贈った。
「……行ってらっしゃい」
「……行ってきます!」
――今日、僕は冒険者になる。未来への希望と夢を抱いて。
僕はゆっくりと扉を開き、一歩ずつ、踏みしめるように歩いていくのだった。
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――僕はまた、あの巨大な冒険者ギルドを眼前にしていた。
「やっぱりでかいんだよなぁ……」
以前は地図を買うためにここに来たが、今回は違う。僕は冒険者になるために、ここに来たのだ。
前のように緊張しすぎで注目を集めるなんてことにならないようにしなければ。
「お邪魔しまーす」
今度こそ僕は建物の扉をゆっくりと開けながら、少し――というよりもかなり騒がしいギルドの中へと入っていく。
「おぉ、ロトル君か! 今日は何をしに来たんだ?」
僕がギルドに入るや否や、早速声をかけてきたのはギルドマスターであるガルデさんである。
いや、何してるんですか貴方は。
「そう、今日は冒険者になるためにここに来ました」
「本当か!? いやぁ、有難いね。うちに冒険者が増えるっていうのは」
こういうところはギルドマスターっぽい感じではあるんだよな。こういうところは。
「じゃあ、早速手続きしたいんですけど」
「分かった。じゃあ付いてきてくれ」
そう言うとガルデは、こちらに背を向け歩き出した。僕も急いでそれに続いて早めに歩く。コツコツと歩く音が、人々の騒ぎの渦に吸い込まれて消えていく。
しばらく歩いたところにあったところでガルデは足を止め、一つのカウンターを指差した。
「さ、あそこが冒険者になるための手続きをするカウンターだよ。手続きをすれば、君はもう冒険者だ」
「ありがとうございます」
僕はガルデが指し示したカウンターへと歩いていく。
「僕ももうすぐ冒険者か……」
来ることは無いだろうと思っていた時に、僕は期待と不安を感じていた。
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投稿遅れてすみませんでした。
そして今回から第二章開幕です!
しょっぱなからこんなに短くなるとは( ̄▽ ̄;)
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