花は何時でも憂鬱で

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寮長の挨拶





「0310」

自室の部屋番号を唱えながら
歩き、自室の前に立つ
そこには、もう表札までついていて


『佐藤蒼』と書かれていた。

一応
担任から渡された鍵についていた
部屋番号が書かれている
プラスチックの札と目の前の扉の番号を確認し、鍵穴に鍵を挿し込み、扉を開ける。


ダンボールの山が運び込まれているにも関わらず、部屋は広く感じた。

6つのドアがあり、ダイニングに繋がるもの、お風呂とトイレがある洗面所に繋がるのと寝室が2つに普通の部屋と何故か和室。それに加えて、ベランダまでついていた。


寝室に設備されている
ベッドに寝転び目を閉じる。

「疲れた」

独り言を漏らし
荷解きのことと制服から着替えなければと思うけど、身体は異様にダルくて瞼も重い。
もう、寝てしまおうかと思った瞬間。


『はーい。寮長の門川で~す。新入生は今すぐに、一階の広場に集まってね~。来なかったら、浮くこと間違いなし!それが嫌なら、来てね~』


どこからこの音声が流れているのかなんて分からない頭にイヤに響く演説のようなものに起こされ、ため息をつく。


「着替えよ。あぁ、荷解きもしないとな。」

ダンボールの内から
衣服の入ったものを一組取り出すと着替えて、荷解きを始める。


__ピンポーン


インターホンが鳴る。けれど、今は始めた荷解きを終わらせてしまおうと思ってインターホンを聞き流した。



_ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン


鳴り止まないインターホンの音に仕方なく、ドアを開く。

「うぉっ?!びっくりしたー」

「何かようですか?」

「広場行くだろ。」

「何でですか?」

「何でって、寮長だし。皆、もう言ってるぞ」

「……何であんなので、いってるんだか。」

「何か言ったか?」

「いや。何も。」

「じゃあ、行くと決まったからにはさっさと行くぞ!」

「何で、行くことになって……!あの、人の話聞いてますか?」

「ぇ、何?何か言ったか?」

この人は他人の話を聞く気はないようだ。
思い通りにならない歯痒さから
何年ぶりかというほどの盛大な溜息をついた。


「遅いよ~。皆、待ってんだから」

下につくと、イヤにテンションの高い
寮長と名乗る人が話しかけてきた。
見渡すと一年生は、ほぼ全員来ているようで
広場は人で溢れかえっていた。



「あはは、すいません寮長。」

「君、元気だね。後ろの君は、元気ないみたいだけど」

挨拶するのも面倒だから
お辞儀だけしてその場をさっさと去る。


「ちょっ!お前、待てよ!」

「面白いコンビだな~。よし!
それじゃあ、始めるよ~!!」


寮長の門川先輩が始めたのは
何故か永遠に終わらない
UNO大会だった。


「佐藤。もう、後2枚じゃん!」

「うるさい。集中できない。」





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