花は何時でも憂鬱で

青白

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気ままに身ままに







「あー。面倒くせぇ。何で、俺がこんなことしなくちゃならねぇんだ。」


黒河は愚痴を漏らしながら
缶コーヒーを口に含み
置いていたペンを再び持ち
資料と向かい合う。


「これ、校長の仕事だろうが。サボりやがって」

頭をガリガリと掻きながら黒河が
仕方なしに取り掛かっていた仕事は
生徒の記録整理だった。


勿論、入学前に合格した生徒情報は
先生一同で確認しているのだが
なにせ、先生といえどもプライベートなことを全て把握するのは避けたい。
一般の学校ならまだしもここは財閥の子息達が集まる学校。隠したいことがそれなりにある家は存在する。


よって、本来は実際に生徒達とそれほど
関わり合いがない校長が行う仕事の筈なのだが
何せ、ここの校長はサボる。
そこで、先生からも生徒からも信頼を一心に寄せる黒河理人に白羽の矢が立った。



「はた迷惑な話だ。あー、もう無理だ。疲れた。」


__コンコン


その音に黒河は過敏に反応して、目を輝かせる。

この時間に来るのは大体生徒会の連中だ。
入るように促すとドアノブが回り、生徒会補佐くんが資料を持って入ってきた。


「先生、資料をお持ちしました」

「はい。ありがと、白石くん?」

「何で…」

前髪で隠れている瞳が
驚いた様にこちらを覗いていた。

「何でって?」

「えっ…名前。」



消え入りそうな声がそれでも音になり、かろうじて言葉を紡ぐ。


「生徒全員の名前ぐらい覚えてるよ。白石くん、チョーっとだけお願いがあるんだけど。いいかな?」

「はい?」




「終わりました。」

「お!ありがとな。」



仕事を手伝わされたのに
嫌な顔一つせずに白石は
生徒会へと帰っていった。
白石には生徒名簿の通り
書類をクラスわけをしてもらった。

まずい内容は書いていないから
大丈夫なはず。
てか、口止め料も払ったしな。
チョコレート一つだけだけど。



「…さてと、後は。一番、面倒なケイマの仕事だな」


財閥が隠したいこと
それは、跡取りが面倒な事をしでかしていた場合など以下略。


だから、本当にヤバそうなのには監視をつけたりする。この学園のルールというものは複雑で面倒だ。だから、一般生徒を守るためにはこういった処置も必要となる。
何をしたのかは明かされないが
赤いマークが書かれるのだ。

警告マーク略してケイマが。




「黒河先生」

「入るときはノックって、何時も」

ノックもなしに
寮長と何時も一緒にいる
とゆうか、寮長補佐の速水が来た


「あ~。もしかして、アレ?」

「アレです。」

「門川?」

「門川です。」
 
寮長の門川は、悪いやつではないのだが
何せ、パーティだったり祭りだったり
楽しいことが終わりになると面倒くさい
一年生がそれに足止めをくってるのが
容易に想像できる。

「今、いく」

上着を手に持ち、ドア付近にある
鍵を取ると。部屋の鍵を閉めて寮に向かうことにした。


何とか文句を言う、門川を落ち着けて
帰ってきたときに、机の上に
怪盗コウチョウジャーと言う置き紙が置いてあったときは思わず手が震えた。


「あの、糞校長っ。」





「ハックショイ。誰か、噂しているな。まぁ、黒河くんって所かな。あぁ、危なかった。あの子は、勘がいいからね」


空調のせいか
ひらひらと風によって靡く紙を
抱えて、校長は校長室へと入る。


「これだけは、見られちゃ駄目なんだよな。それに、天宮に愚痴愚痴言われそうだし?」



緑のファイルにその書類を
挟むと丸秘と黒マジックで書いて
部屋を出た。



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