花は何時でも憂鬱で

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卒業アルバム

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一応、歓迎会は幕をおろした
一部は。
今日の夜、参加自由の
歓迎パーティーならぬ
親睦会のようなものが開かれる。
そして、明日、二部が開催される手筈になっている。
だが、さっさと帰ろうとした時に
担任に捕まってしまった。

「何でですか」

「そんなに不貞腐れないの?!
ちょっとだけ頼みたいことがあったのよ」

「だからって何で。てゆうか、不貞腐れてません」

「不貞腐れてるでしょ!
そんなの、決まってるじゃない。
目の前を通りかかっ……じゃなくて。
頼りになりそうだなって思っただけよ」


この人
今、完全に別のこと言おうとしてたな
何で、こんなに変なのに捕まるんだか
厄払いでもしようかな


「それで、何をすれば?」


担任に頼まれたのは
資料室にある2、3年分の行事資料を持ってきて欲しいとのことだった



担任から受け取った鍵で
資料室の扉を開けるが
その部屋を見た瞬間に扉を閉めて
部屋の名前を確認する



「………何でテレビが」


そして、再び扉を開けて
中に入る。
白い壁紙に柔らかそうな絨毯
イメージとはかけ離れた部屋だった
それに、何か甘い匂いがする
鼻を擽るその正体は
テレビの前、ローテーブルの上に誰かの飲みかけの紅茶とクッキーが置いてあった


「ここ本当に資料室か?まぁいいや、資料探すか」

辺りを見渡すと
この部屋に似つかわしくないドアが一つ。
ドアノブを回せば、薄暗い灰色の無機質な世界が広がった。何処を見渡しても、資料の山。


「あ、これか」

棚の一番上にある
担任から言われた資料に手を伸ばすが
どうにも取れない。



「あと、もうちょいっ。……イ゛ッつ!!」


バタンという大きな音と共に
春は倒れ、その原因となり頭に頭突きをかましてきた本が顔を覆っている。


「いったいな。これは卒業アルバム?
オーロ世代?」

そのいささか古い卒業アルバムを捲っていくと、使い古されたようなページに目がいく



卒業写真が載ったページで
一箇所ボコッとへこんでいた
こすりすぎたのか顔も少し剥がれている。
それでも、かろうじて
綺麗な端正な顔をした男だと分かる。


「春田叶多?聞いたことない名前だな。
いや、でも何処かで」

__ガタン

「誰?」

大きい音に反応し、目線をあげれば
俺が開けた反対側にあった扉の前に
誰かが立っていた













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