花は何時でも憂鬱で

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chapter2

新入生歓迎会




「そんな簡単にできるわけないんだよねぇ。
さっきから生意気すぎだっての。そんなに踏み潰されたいわけ?」

クイッと片手で顎を掴まれて
少し視線の高いその金色の瞳を見つめる。



この学校で見てきたものは
どれもこれも誰かの泣きそうな顔だった。


例えば


屋上で、成すすべもなく


身勝手に“力”を振るわれて


身体を震わせながら


それを受け入れるような姿。



例えば


昨日のパーティー会場。


例えば

今日の白石先輩。




「だったら、今。心なく踏みにじられる気持ちを教えてあげますよ。貴方に。」

少し高い目線の先にある
透き通るような
金色の瞳の奥がほんの少し揺れた。


瞳に見え隠れする色は



 _______________怯え。



「会計様。」

会計が掴んでいた俺の顎から離そうとした
その手を掴み、金色の瞳を見据える。

「………怖い、ですか?」



___カチッ


今、歯車が回りだす。


静かに、けれど、はっきりと
その歯車は回っていく。


その歯車は、もう止まらない。


本人の意思とは無関係に


“運命”の歯車が回りだした瞬間だった。



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