花は何時でも憂鬱で

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chapter7

another story〜愛しのオーロ〜

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「シャルン・ディーガ・アレクハルト________。」


朝日が舞いこみ、壮麗な花々が浮かぶ池に
向日葵を浮かべると水面に揺られてどこか遠くへと進んでいく。


「どうか、朝日の祝福があらんことを」

「ルミエール様。手筈通りに致しました。」


従者に、一瞬、瞳を向けると
すぐに池へと視線を戻す。

「これで、本当にオーロは死んだ。もう誰も彼を束縛する理由はなくなった。」

太陽の光に当てられて反射して眩い光を見せる
リボンでゆわれた黄金色の髪の束を
祈るようにして額に押し当てる。


『俺は、いらない________。大切にしたいものを踏みにじった幸福なんていらない。誰かを傷つけるのに、慣れてしまった貴方みたいにはならない_____っ!そんな座なら、いらない!!』

穏やかで朗らかで心優しい彼は
多くの人に愛された。


その翠色の瞳から
何よりも。その黄金色の髪色からオーロ公と親しまれた。


そんな彼が完全な拒絶を示した。
優しさのかけらも見せない憎悪を込めた瞳をさせながら
その長い髪の毛を切ることによって________。


彼を愛する人達を拒絶した。


「私が貴方の幸せを守ってみせるから、必ず。オーロ公。だから、貴方はまっすぐ進んでください。向日葵のように、まっすぐ。大切な人のために。そのため、私は今までの私を捨てる。」

「失礼いたします!………ルミエール様、式典の準備が整いました。」

「今、行きます。」

_____美しい髪を結った女性は、凛々しい表情で
朝日に背を向けて歩き出した。振り返ることは決してなかった。



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