銀の聖女と金の皇帝

夜桜

文字の大きさ
3 / 3

幸せを手に入れた

しおりを挟む
 更に一週間後。
 ホアキンとアイナの噂は聞かなくなった。
 もう罰を受けたのかもしれない。
 噂ではもう処刑さたとも言われている。


 わたしは皇帝陛下と共に幸せな日々を送っていた。


 彼と一緒にいると魔力の回復も早い。わたしはようやく本来の魔力を取り戻し、元気になった。これでようやく聖女としての務めも果たせる。


「ありがとうございます、プロテア様」
「魔力が戻ったんだね」
「はい。プロテア様との相性が良いみたいです」
「金と銀は本来、惹かれ合う存在らしいからね」
「そうなのですか?」

「そういう伝説が残されている。だから、この出会いも運命なのかもね」

 そう言ってプロテア様は、わたしの頬に触れた。
 あの事件以来、プロテア様はずっとわたしの傍にいてくれた。嬉しい時も悲しい時も。
 精神的な余裕ができて、やっとわたしは聖女らしくなれた。

 これからは帝国の為に尽くしたい。

「聖女としての責務を全うします」
「素晴らしい回答だ。私と共に帝国をよくしていこう」
「はい、是非に」
「だが、その前に婚約を」
「喜んでお受けいたします」

 こうして、わたしと陛下は一緒になった。
 幸せを手に入れた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

氷の王弟殿下から婚約破棄を突き付けられました。理由は聖女と結婚するからだそうです。

吉川一巳
恋愛
ビビは婚約者である氷の王弟イライアスが大嫌いだった。なぜなら彼は会う度にビビの化粧や服装にケチをつけてくるからだ。しかし、こんな婚約耐えられないと思っていたところ、国を揺るがす大事件が起こり、イライアスから神の国から召喚される聖女と結婚しなくてはいけなくなったから破談にしたいという申し出を受ける。内心大喜びでその話を受け入れ、そのままの勢いでビビは神官となるのだが、招かれた聖女には問題があって……。小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

だいたい全部、聖女のせい。

荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」 異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。 いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。 すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。 これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

聖女にはなれませんよ? だってその女は性女ですから

真理亜
恋愛
聖女アリアは婚約者である第2王子のラルフから偽聖女と罵倒され、婚約破棄を宣告される。代わりに聖女見習いであるイザベラと婚約し、彼女を聖女にすると宣言するが、イザベラには秘密があった。それは...

本物の聖女なら本気出してみろと言われたので本気出したら国が滅びました(笑

リオール
恋愛
タイトルが完全なネタバレ(苦笑 勢いで書きました。 何でも許せるかた向け。 ギャグテイストで始まりシリアスに終わります。 恋愛の甘さは皆無です。 全7話。

聖女クローディアの秘密

雨野六月(旧アカウント)
恋愛
神託によって選ばれた聖女クローディアは、癒しの力もなく結界も張れず、ただ神殿にこもって祈るだけの虚しい日々を送っていた。自分の存在意義に悩むクローディアにとって、唯一の救いは婚約者である第三王子フィリップの存在だったが、彼は隣国の美しい聖女に一目ぼれしてクローディアを追放してしまう。 しかし聖女クローディアには、本人すら知らない重大な秘密が隠されていた。 これは愚かな王子が聖女を追い出し、国を亡ぼすまでの物語。

魔女の笑顔

豆狸
恋愛
アレハンドロはカルメンの笑顔を思い出せない。自分が歪めて壊してしまったからだ。

国王ごときが聖女に逆らうとは何様だ?

naturalsoft
恋愛
バーン王国は代々聖女の張る結界に守られて繁栄していた。しかし、当代の国王は聖女に支払う多額の報酬を減らせないかと、画策したことで国を滅亡へと招いてしまうのだった。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ゆるふわ設定です。 連載の息抜きに書いたので、余り深く考えずにお読み下さい。

元婚約者が修道院送りになった令嬢を呼び戻すとき

岡暁舟
恋愛
「もう一度やり直そう」 そんなに上手くいくのでしょうか???

処理中です...