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第一試験はおもてなし
ローズの思案
しおりを挟む考えれば考えるほどわからない。
私は、リリー様にいいことなど何もしていない。
アカデミーに入るようになって、皇太子殿下と一緒にいる時間が一番多かったのは
リリー様だと思います。
それは小説でも現実でも同じ。
能力が私より劣るのに、皇太子殿下に馴れ馴れしく話しているその姿が気に入らなかった。
嫉妬ではない、
でも、目立ち方が見合っていないので
いわゆる「調子に乗るな」という感情が私の中に生まれた。
だから、かなりの嫌がらせを行いました。
道に迷っているようでしたら、別の道を教え、
いろいろな準備を先生から頼まれれば、彼女に押し付けて、
何か問題が起こせば、リリー様のせいにして、
人よりちょっと目立つ行動をすれば、足を引っ掛けました。
靴に画鋲は…流石にダンスが重要視されるこの世界で足を怪我させるのは気が引けましたので
虫の死骸を入れたことがありました。
これだけではございません、言えないようなこともいっぱいやってまいりました。
悪口を広める…という悪質な行動は致しませんでしたが、
まあまあいじめと思われるような行動は
ちなみに、何もリリー様だけを目の敵にしていたわけではございません
他のアカデミーの生徒にも…聖ではないにしろ、教育を受けているはずの貴族令嬢に教養が足りなければ口を挟み、
踊りが下手な人や楽器が下手な人がいれば、聞きたくないし見たくないのでそれらを隠しました。
だから正直敵は多いと思ってる。
私は、将来妃の座を望むことと、自分の美学を曲げないことで天秤にかけ、後者を選んだのだ。
リリー様だって恨んでるのが普通のはずだ。
なのに、あの告白された日以来…
近づかれたくなくて、以前以上にいじめても、リリー様は笑顔を崩さなかった。
例え無意味な平手打ちをしたとしても「ありがとうございます」とお礼を言うようになり、
最近は控えめな嫌がらせしかしていない。
なのに…
『私の好きなローズ様のままで』
なんでそんなことを言うの?
あなたは私の何に惹かれているの?
どうしても…あなたを理解することができない。
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