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まずはデートをしませんか?
事態は予想外の方向へ【皇太子視点】
しおりを挟む「バクランドよ…我が友よ…大変なことになった。」
「殿下と友達という認識はなかったですが、何が大変なんだですか」
今朝、自分は敬語がおかしな友人、バクランドと遭遇すると
肩を鷲掴みにし、バクランドに訴えかけた。
「昨日、リリーとローズと3人でカフェで話をしてきたが…
リリーに「人のこと見てない」って怒られた」
「あぁ、あんたは立場を鼻にかけて、他人のことに興味なんか興味ないもんな、ですね。」
グサッと刺さる。
そんなつもりはなかったが、コミュニケーションはちゃんととっていたつもりだが
確かにかけられた言葉にただ返事をしただけだ…という意味ではその通りだ。
上に立つものとして、周りの言葉は心身になって受け止めなければならない
「まぁ、貴族をコマとして見るくらいがちょうどいいんだろうけどですが。
で、それの何が問題なんだ、です?」
バクランドはめんどくさそうに自分にそれを問う。
そうだ、自分のことで傷ついている場合ではない、
この問題は、こいつにも影響のある話だ。
「…それで改善しようと、皆と向き合う…と言ったんだ。
もちろんそれは、一人一人とじっくり話をして、親睦を深めるという意味だ。」
「えぇ、普通に考えればそうですね。」
「だが、話はここからだ。」
自分は人差し指を立てると、本題に入る
「昨日行ったカフェでその話を聞いた貴族たちが結構いて、1日で広範囲に噂が広まって
そしたら憶測が憶測を呼び、その憶測が父の耳に入って、実現することとなってしまったんだ。」
「もうつ少し具体的に言ってくれ、ださい。
要はどういうことです?」
その実現した話を彼の耳元で小声で告げた時、大きな拳を一発食らった。
噂とは…
この周りの声を聞けばまあまあ想像はつくだろう。
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