45 / 64
第二の試験は危険区域
自分がいなくなっても持ち堪えるように
しおりを挟む
「ここには患者の付き添いもいたわね。
食事や配膳くらいなら彼らにもできるわ、動ける者をかき集めて食事担当に回しなさい
あと、薬草の知識があるものには詰みに行かせて」
この教会にいる患者の付き添いにボランティアを頼めばいいのだもの。
とりあえず手伝わせたい内容を相談していると、それを聞いていたハロルドが口を出す
「ローズ様、一応後程王都から持ってきた備品の中に、薬と薬草は」
「でも、意連絡があった時期の人数が一週間持つ程度でしょ?
その時よりも人数が増えてきました、一週間持たないかもしれません、
それに感染者は1000人を超えたと聞きましたが、今ここには100人弱、
つまり、ここはそのうちの一部に過ぎず、病院や他の教会に散らばっているということ、貴族や成金は自宅療養でしょうか。」
私は近くにあったカゴにかけられた布を剥ぎ取る。
中身は、確かに数日は持つ食糧が入ってたけれど、もう持ちそうにない。
平等な配分は貴族と平民ではあり得ない、いつだって権力者が十分な量を持っていく。
「きっと薬は平等に回りませんわ、貴族や成金を優先的に、そして病院、教会には余った分を当分、
ここに人数分の一週間分の十分な薬が届くとも限りませんわ。」
権力者にはそれを許される権利があるというのが持論、平民を哀れには思いませんわ。
施しが受けられないなら、できる範囲で立ち上がらせないといけない。
「私たちは明日には帰ります、医療の知識もない私たちが現場にいていいことは何もございません。
だから、次の王都からの支給があるまでは自力で持ち堪える方法を自力で身につけなければ、
助かる命を助けられません、わかったら動きなさい、まずは氷と薬草探し。薬師は薬草がなくならない限りは薬を準備なさい」
私はそれだけを言い残し翻して部屋を出て行こうとすると、一度だけ足を止めてもう一つだけ注文をする。
「あと、頭は冷やしたほうがいいけれど体は温めないといけません
教会の中が暖かくなるようにストーブを準備なさい。ないなら袋にお湯を詰めて温められるように。いい?効率的にやるのよ、人数の補充がない間は、ここにいる人間でやるしかないのだから。」
私がそのようにその3人に伝えると「はい」と答えてそれぞれが動いた。
その3人の様子を見て、こちらの状況はもう大丈夫だろうと安心した。
あとは…食事だ。
あの中にあったのは、僅かなパン、米と芋、生姜、豆、胡桃、あと意外にもりんごがあった。
そういえば、りんごは寒い地域で取れる果物だったわね。
これで病人の免疫がつく料理が満足に作れるかどうかはわからないけれど、
一時凌ぎのものくらいは作れますわ。
食事係にも伝えたほうが良さそうね。
ハロルドに食事係の居場所を問いただし、どうやら外で炊き出しをしているということなので、
外に向かいました。
場所はすぐにわかりましたわ、煙が立っていましたもの。
そこに向かって歩いていくと、シスター2人が机で何か作業をし、2人がかまどを見張っていた。
どうやら今は準備中でまだ誰も並んでいないらしい。
なるほど、食事の準備はこの教会のシスターが担当しているらしい。
若者は病人担当で、ベテランのおばさまたちが食事という分け方らしい。
「ご苦労様」
私は彼女たちにねぎらいの言葉をかけると、私がここにいるのを驚いた彼女たちが急いで頭を下げる。
顔を上げるように指示をすると、彼女たちに話しかける。
「食事の準備は4人…?」
「いいえ、3人なのですが…リフロントの令嬢がお手伝いくださいまして。」
「リフロント…?」
私はクルリと後ろを振り向く。
食事や配膳くらいなら彼らにもできるわ、動ける者をかき集めて食事担当に回しなさい
あと、薬草の知識があるものには詰みに行かせて」
この教会にいる患者の付き添いにボランティアを頼めばいいのだもの。
とりあえず手伝わせたい内容を相談していると、それを聞いていたハロルドが口を出す
「ローズ様、一応後程王都から持ってきた備品の中に、薬と薬草は」
「でも、意連絡があった時期の人数が一週間持つ程度でしょ?
その時よりも人数が増えてきました、一週間持たないかもしれません、
それに感染者は1000人を超えたと聞きましたが、今ここには100人弱、
つまり、ここはそのうちの一部に過ぎず、病院や他の教会に散らばっているということ、貴族や成金は自宅療養でしょうか。」
私は近くにあったカゴにかけられた布を剥ぎ取る。
中身は、確かに数日は持つ食糧が入ってたけれど、もう持ちそうにない。
平等な配分は貴族と平民ではあり得ない、いつだって権力者が十分な量を持っていく。
「きっと薬は平等に回りませんわ、貴族や成金を優先的に、そして病院、教会には余った分を当分、
ここに人数分の一週間分の十分な薬が届くとも限りませんわ。」
権力者にはそれを許される権利があるというのが持論、平民を哀れには思いませんわ。
施しが受けられないなら、できる範囲で立ち上がらせないといけない。
「私たちは明日には帰ります、医療の知識もない私たちが現場にいていいことは何もございません。
だから、次の王都からの支給があるまでは自力で持ち堪える方法を自力で身につけなければ、
助かる命を助けられません、わかったら動きなさい、まずは氷と薬草探し。薬師は薬草がなくならない限りは薬を準備なさい」
私はそれだけを言い残し翻して部屋を出て行こうとすると、一度だけ足を止めてもう一つだけ注文をする。
「あと、頭は冷やしたほうがいいけれど体は温めないといけません
教会の中が暖かくなるようにストーブを準備なさい。ないなら袋にお湯を詰めて温められるように。いい?効率的にやるのよ、人数の補充がない間は、ここにいる人間でやるしかないのだから。」
私がそのようにその3人に伝えると「はい」と答えてそれぞれが動いた。
その3人の様子を見て、こちらの状況はもう大丈夫だろうと安心した。
あとは…食事だ。
あの中にあったのは、僅かなパン、米と芋、生姜、豆、胡桃、あと意外にもりんごがあった。
そういえば、りんごは寒い地域で取れる果物だったわね。
これで病人の免疫がつく料理が満足に作れるかどうかはわからないけれど、
一時凌ぎのものくらいは作れますわ。
食事係にも伝えたほうが良さそうね。
ハロルドに食事係の居場所を問いただし、どうやら外で炊き出しをしているということなので、
外に向かいました。
場所はすぐにわかりましたわ、煙が立っていましたもの。
そこに向かって歩いていくと、シスター2人が机で何か作業をし、2人がかまどを見張っていた。
どうやら今は準備中でまだ誰も並んでいないらしい。
なるほど、食事の準備はこの教会のシスターが担当しているらしい。
若者は病人担当で、ベテランのおばさまたちが食事という分け方らしい。
「ご苦労様」
私は彼女たちにねぎらいの言葉をかけると、私がここにいるのを驚いた彼女たちが急いで頭を下げる。
顔を上げるように指示をすると、彼女たちに話しかける。
「食事の準備は4人…?」
「いいえ、3人なのですが…リフロントの令嬢がお手伝いくださいまして。」
「リフロント…?」
私はクルリと後ろを振り向く。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
乙女ゲームの中の≪喫茶店の店長≫というモブに転生したら、推しが来店しました。
千見るくら
恋愛
社畜OL、乙女ゲームの世界に転生!?
でも私が転生したのは――女主人公でも攻略対象でもなく、ただの喫茶店の店長(モブ)だった。
舞台は大人気乙女ゲーム『ときめき☆青春学園~キミの隣は空いてますか?~』。
放課後、女主人公と攻略キャラがデートにやってくるこの店は、いわば恋愛イベントスポット。
そんな場所で私は、「選択肢C.おまかせメニュー」を選んでくる女主人公のため、飲料メーカーで培った知識を駆使して「魂の一杯」を提供する。
すると――攻略キャラ(推し)の様子が、なんかおかしい。
見覚えのないメッセージウインドウが見えるのですが……いやいや、そんな、私モブですが!?
転生モブ女子×攻略キャラの恋愛フラグが立ちすぎる喫茶店、ここに開店!
※20260116執筆中の連載作品のショート版です。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる