転生前から生粋の悪役令嬢は、百合ヒロインから逃亡したい!

木東

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第二の試験は危険区域

自分がいなくなっても持ち堪えるように

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「ここには患者の付き添いもいたわね。
食事や配膳くらいなら彼らにもできるわ、動ける者をかき集めて食事担当に回しなさい
あと、薬草の知識があるものには詰みに行かせて」

この教会にいる患者の付き添いにボランティアを頼めばいいのだもの。

とりあえず手伝わせたい内容を相談していると、それを聞いていたハロルドが口を出す

「ローズ様、一応後程王都から持ってきた備品の中に、薬と薬草は」

「でも、意連絡があった時期の人数が一週間持つ程度でしょ?
その時よりも人数が増えてきました、一週間持たないかもしれません、
それに感染者は1000人を超えたと聞きましたが、今ここには100人弱、
つまり、ここはそのうちの一部に過ぎず、病院や他の教会に散らばっているということ、貴族や成金は自宅療養でしょうか。」

私は近くにあったカゴにかけられた布を剥ぎ取る。
中身は、確かに数日は持つ食糧が入ってたけれど、もう持ちそうにない。
平等な配分は貴族と平民ではあり得ない、いつだって権力者が十分な量を持っていく。

「きっと薬は平等に回りませんわ、貴族や成金を優先的に、そして病院、教会には余った分を当分、
ここに人数分の一週間分の十分な薬が届くとも限りませんわ。」

権力者にはそれを許される権利があるというのが持論、平民を哀れには思いませんわ。
施しが受けられないなら、できる範囲で立ち上がらせないといけない。

「私たちは明日には帰ります、医療の知識もない私たちが現場にいていいことは何もございません。
だから、次の王都からの支給があるまでは自力で持ち堪える方法を自力で身につけなければ、
助かる命を助けられません、わかったら動きなさい、まずは氷と薬草探し。薬師は薬草がなくならない限りは薬を準備なさい」

私はそれだけを言い残し翻して部屋を出て行こうとすると、一度だけ足を止めてもう一つだけ注文をする。

「あと、頭は冷やしたほうがいいけれど体は温めないといけません
教会の中が暖かくなるようにストーブを準備なさい。ないなら袋にお湯を詰めて温められるように。いい?効率的にやるのよ、人数の補充がない間は、ここにいる人間でやるしかないのだから。」

私がそのようにその3人に伝えると「はい」と答えてそれぞれが動いた。
その3人の様子を見て、こちらの状況はもう大丈夫だろうと安心した。

あとは…食事だ。

あの中にあったのは、僅かなパン、米と芋、生姜、豆、胡桃、あと意外にもりんごがあった。
そういえば、りんごは寒い地域で取れる果物だったわね。

これで病人の免疫がつく料理が満足に作れるかどうかはわからないけれど、
一時凌ぎのものくらいは作れますわ。

食事係にも伝えたほうが良さそうね。

ハロルドに食事係の居場所を問いただし、どうやら外で炊き出しをしているということなので、
外に向かいました。

場所はすぐにわかりましたわ、煙が立っていましたもの。

そこに向かって歩いていくと、シスター2人が机で何か作業をし、2人がかまどを見張っていた。
どうやら今は準備中でまだ誰も並んでいないらしい。

なるほど、食事の準備はこの教会のシスターが担当しているらしい。
若者は病人担当で、ベテランのおばさまたちが食事という分け方らしい。

「ご苦労様」

私は彼女たちにねぎらいの言葉をかけると、私がここにいるのを驚いた彼女たちが急いで頭を下げる。
顔を上げるように指示をすると、彼女たちに話しかける。

「食事の準備は4人…?」

「いいえ、3人なのですが…リフロントの令嬢がお手伝いくださいまして。」

「リフロント…?」

私はクルリと後ろを振り向く。

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