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第1章 冒険者へ
第6話 マイクとの約束
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一夜明けて、僕達冒険者はメリダの村の村長宅に集まり、村の被害状況を確認させて貰った。
本来なら襲撃間もない状況ではまともに話しが出来ないのでは?と思われたが、昨夜の食事で幾らか落ち着いている様子だった。
「村の被害は見て頂いた通りです。
村人の家は被害に差はありますが無傷な物はありません。
なにしろ飢餓によって我等の村を襲ってきたのですから、軒並み襲われています。
武器を手に応戦した者もおりますが、結果は悲惨なものでした」
村長はここまで当時の状況を話し終えると、家の外に新しく出来た物であろう多数の墓の方へ視線を向けた。
「心中お察しいたします。
しかし被害はそれだけではないと聞いています」
冒険者ギルドからの派遣員が村長へ話しの続きを促した。
「はい。
ヤツらは備蓄してあった食料のみならず村の娘達を攫って行ったのです」
村長から更に詳しく状況を聞くと攫われた娘は5人であることが判った。
「判りました。
今回の依頼人である領主様の強い要望でもありますし、攫われた娘達も可能な限り救出させて頂きます」
ギルドの派遣員はそう言うと、村長宅を出て冒険者達へ号令した。
「聞いての通りです。
まずは手分けしてゴブリンの住処を探し出し、娘達の救出とゴブリン共の駆逐に当たって下さい」
冒険者達は派遣員の指示を聞くと、それぞれ行動を開始した。
僕はルーク達のグループに付いてゴブリン達の住処があるとされている北の森へ入った。
この森を進むと大きな山脈へ続く為、最悪の場合はその山脈も捜索範囲に含まれてしまう。(ゴブリンが山に生息することはまず無いので、その心配はあまりしていない)
「ライルはマイクから離れるなよ。
いざとなったらマイクを盾にしても良いからな」
「兄貴そりゃないだろ!弟よりライルの方が大事だってのか?」
ルークの発言にマイクが抗議の声を出した。
「マイクの命とライルの料理スキルを比べるとどっちが重要だと思う?」
ルークは当人を無視して女性陣へ尋ねた。
「「ライルの料理」」
即答だった。
「だ、そうだ」
ルークが得意気にマイクへ答えた。
「なんか、すいません」
僕は申し訳なくマイクへ謝った。
「まぁ、気にするな。確かにお前の作る飯は旨いからな」
マイクは言うと、(その代わり俺にはあいつらよりも旨い物食わせろよ!)小声で僕へ囁いて来た。
「他の皆さんには内緒ですよ」
僕の返答にマイクは親指を立てて応えてくれた。
本来なら襲撃間もない状況ではまともに話しが出来ないのでは?と思われたが、昨夜の食事で幾らか落ち着いている様子だった。
「村の被害は見て頂いた通りです。
村人の家は被害に差はありますが無傷な物はありません。
なにしろ飢餓によって我等の村を襲ってきたのですから、軒並み襲われています。
武器を手に応戦した者もおりますが、結果は悲惨なものでした」
村長はここまで当時の状況を話し終えると、家の外に新しく出来た物であろう多数の墓の方へ視線を向けた。
「心中お察しいたします。
しかし被害はそれだけではないと聞いています」
冒険者ギルドからの派遣員が村長へ話しの続きを促した。
「はい。
ヤツらは備蓄してあった食料のみならず村の娘達を攫って行ったのです」
村長から更に詳しく状況を聞くと攫われた娘は5人であることが判った。
「判りました。
今回の依頼人である領主様の強い要望でもありますし、攫われた娘達も可能な限り救出させて頂きます」
ギルドの派遣員はそう言うと、村長宅を出て冒険者達へ号令した。
「聞いての通りです。
まずは手分けしてゴブリンの住処を探し出し、娘達の救出とゴブリン共の駆逐に当たって下さい」
冒険者達は派遣員の指示を聞くと、それぞれ行動を開始した。
僕はルーク達のグループに付いてゴブリン達の住処があるとされている北の森へ入った。
この森を進むと大きな山脈へ続く為、最悪の場合はその山脈も捜索範囲に含まれてしまう。(ゴブリンが山に生息することはまず無いので、その心配はあまりしていない)
「ライルはマイクから離れるなよ。
いざとなったらマイクを盾にしても良いからな」
「兄貴そりゃないだろ!弟よりライルの方が大事だってのか?」
ルークの発言にマイクが抗議の声を出した。
「マイクの命とライルの料理スキルを比べるとどっちが重要だと思う?」
ルークは当人を無視して女性陣へ尋ねた。
「「ライルの料理」」
即答だった。
「だ、そうだ」
ルークが得意気にマイクへ答えた。
「なんか、すいません」
僕は申し訳なくマイクへ謝った。
「まぁ、気にするな。確かにお前の作る飯は旨いからな」
マイクは言うと、(その代わり俺にはあいつらよりも旨い物食わせろよ!)小声で僕へ囁いて来た。
「他の皆さんには内緒ですよ」
僕の返答にマイクは親指を立てて応えてくれた。
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