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第1章 冒険者へ
第10話 裏切り
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僕は後方でルーク達冒険者の戦いを観戦していた。
正面の 鬼の王を相手取っているルーク達は軽度の傷は負っているものの善戦していた。
しかし、ほかの冒険者達の戦況は芳しくなかった。
思いの外に 大鬼の戦闘力が冒険者達を上回っていて、取り巻きのゴブリンは倒したものの、どのグループも肝心の 大鬼に致命傷を与えることが出来ないでいた。
「このままじゃ拙いですね」
僕は隣にいるケイトさんへ言った。
「そうね。
大鬼相手にあの調子だといずれ大きな被害が出るかもしれない」
負傷者の治療で体力の落ちているケイトさん達光魔法の使い手は戦いに巻き込まれない様に後方で待機していた。
「ギャァァァァ!」
悲鳴の上がった方向へ視線を向けると、 大鬼を相手にしていた冒険者の一人が腕を掴まれて投げ飛ばされた所だった。
どうやら掴まれた腕は折られている様だ。
「悪いが、俺は降りる」
その様子を見た冒険者の一人が言うと、犠牲になった仲間を置いて逃走した。
そして、その冒険者の逃走が引き金になって他の冒険者も逃走を開始した。
残されたのは 鬼の王を相手に戦っているルーク達数名だけになった。
当然他の冒険者が相手をしていた3体の 大鬼は 鬼の王の下へ集まって来る。
「これは拙いですね」
ルークが年長者へ話し掛けた。
「最悪お前達も撤退しろ。
俺のチームで時間は稼いでやるぞ」
年長者は言うと、ルークの返事を待った。
「そういうことはもう少し早く言って下さい。
逃げるにはもう遅いですよ」
ルークは諦める様に答えた。
「戦うにしても攻め手が足りないな。
数の上では互角だとしてもこちらの攻撃はほとんど通じていない様だ」
年長者が 鬼の王を標的にして言った。
「しかも相手の攻撃は一度でも致命傷になるレベルですしね」
ルークは中央の大鬼を標的にして続けた。
「まったく。本当に貧乏クジだぜ」
マイクは右側にいる 大鬼を標的にして、残りの1体は年長者の相棒が相手をする様だ。
「ライル。貴方だけでも逃げなさい」
ルーク達から視線を逸らさない様にしてケイトさんが僕へ話し掛けて来た。
「君1人ならまだ逃げられる」
いつのまにか傍に来ていたマリンさんも僕へそう言ってくれた。
状況からすれば当然の流れだが、僕はルークさん達を見捨てることは出来ないし、したくなかった。
「僕も、参戦します」
僕は二人の提案を無視して、ルーク達の下へ向かった。
正面の 鬼の王を相手取っているルーク達は軽度の傷は負っているものの善戦していた。
しかし、ほかの冒険者達の戦況は芳しくなかった。
思いの外に 大鬼の戦闘力が冒険者達を上回っていて、取り巻きのゴブリンは倒したものの、どのグループも肝心の 大鬼に致命傷を与えることが出来ないでいた。
「このままじゃ拙いですね」
僕は隣にいるケイトさんへ言った。
「そうね。
大鬼相手にあの調子だといずれ大きな被害が出るかもしれない」
負傷者の治療で体力の落ちているケイトさん達光魔法の使い手は戦いに巻き込まれない様に後方で待機していた。
「ギャァァァァ!」
悲鳴の上がった方向へ視線を向けると、 大鬼を相手にしていた冒険者の一人が腕を掴まれて投げ飛ばされた所だった。
どうやら掴まれた腕は折られている様だ。
「悪いが、俺は降りる」
その様子を見た冒険者の一人が言うと、犠牲になった仲間を置いて逃走した。
そして、その冒険者の逃走が引き金になって他の冒険者も逃走を開始した。
残されたのは 鬼の王を相手に戦っているルーク達数名だけになった。
当然他の冒険者が相手をしていた3体の 大鬼は 鬼の王の下へ集まって来る。
「これは拙いですね」
ルークが年長者へ話し掛けた。
「最悪お前達も撤退しろ。
俺のチームで時間は稼いでやるぞ」
年長者は言うと、ルークの返事を待った。
「そういうことはもう少し早く言って下さい。
逃げるにはもう遅いですよ」
ルークは諦める様に答えた。
「戦うにしても攻め手が足りないな。
数の上では互角だとしてもこちらの攻撃はほとんど通じていない様だ」
年長者が 鬼の王を標的にして言った。
「しかも相手の攻撃は一度でも致命傷になるレベルですしね」
ルークは中央の大鬼を標的にして続けた。
「まったく。本当に貧乏クジだぜ」
マイクは右側にいる 大鬼を標的にして、残りの1体は年長者の相棒が相手をする様だ。
「ライル。貴方だけでも逃げなさい」
ルーク達から視線を逸らさない様にしてケイトさんが僕へ話し掛けて来た。
「君1人ならまだ逃げられる」
いつのまにか傍に来ていたマリンさんも僕へそう言ってくれた。
状況からすれば当然の流れだが、僕はルークさん達を見捨てることは出来ないし、したくなかった。
「僕も、参戦します」
僕は二人の提案を無視して、ルーク達の下へ向かった。
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