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第2章 王都にて
第23話 講習 2
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僕達新米冒険者達はギルドの別館の地下訓練場へ移動した。
今回の実技講習は参加は任意になっていたが、欠員は一人もいなかった。
受講者は総勢二十三名で、講習内容は受講者同士での一対一の模擬戦だった。
対戦相手は教官のジェイクさんが決定し、この中で唯一のCランクである僕の相手は教官であるジェイクさんになった。
事情を知らない他の受講者達からは、この処置が人数が奇数であったことで起きた事だと同情されたが、いざ模擬戦が開始されてみると、この処置は適切であったと理解出来た。
結論からすると、他の受講者は冒険者になりたての為か、そのほとんどが戦闘初心者の様だったからだ。
中にはそれなりに武器を扱える受講者が何人かいた様だが、僕の相手が出来る受講者は一人もいなかった。
「それでは最後に私とライルの模擬戦を開始する。
皆は少し下がって見学している様に、ライル君は全力で掛かって来なさい」
「質問があります」
僕はジェイクさんの言葉にある疑問を問い掛けた。
「全力でということは、魔法を使用しても良いのでしょうか?」
「そういえば君は魔法が使えるんだったね。
・・・いいだろう。私としても君の本当の実力というものを見てみたいし、他の受講生にも良い経験になるだろうから存分に掛かって来なさい」
ジェイクさんはそういうと、僕と共に訓練所の中央に移動し、戦闘開始の合図を送って来た。
僕は開始の合図と共に身体強化の魔法を使用した。
但し、以前の戦闘の際に使用した時に起きた術後の身体への負担を考えて、今回は押さえて魔法を使用した。
魔法の効果は直ぐに現れ、全体に力が漲ってくる。
「それでは行きます!」
僕はジェイクさんに攻撃を宣言すると、模擬戦用に用意された剣で攻撃を開始した。
とりあえず正面からジェイクさんへ斬り掛かり、相手がどのように反応するか確認した。
ジェイクさんは僕の攻撃を難なくいなすと、そのまま直ぐに反撃してきた。
僕はその攻撃を受け止めることにした。
相手は僕の体格から受けずに避けるものだと考えていたのか、精神の動揺が僅かに表情に現れていた。
周りの冒険者からも驚愕の声が聞こえてくる。
「まさか君の小さな身体で俺の攻撃を正面から受け止められるとは驚きだ。
では、今度は俺から行くぞ!」
ジェイクは一旦距離を置いてから攻撃してきた。
今回の攻撃は勢いが乗っている為に受け止める事は出来ないと判断して、若干余裕を持って回避した。
僕はジェイクさんの攻撃が空を切って体勢が崩れたところを見計らって、ジェイクさんに向かって大きくジャンプして剣を縦に振るったが、ジェイクさんは僕の攻撃を予測していたかの様に僕の剣を受け止めた。
「状況判断も合格だ。
並の相手なら今の一撃で倒せていただろう」
ジェイクさんはそういうと、模擬戦の終了を告げた。
僕としてはまだまだ戦えたが、今回は新米冒険者の為の模擬戦ということでここで終了という形で落ち着いた。
「では、今回の講習はこれで終了とする。
尚、この訓練場は今後諸君等の好きな時に使用してもらって構わないから実戦前にはここでしっかりと己を磨く様に、万が一訓練時に怪我等した場合は1階にある治療室で治療してもらうこと。なお、諸君等が初めて依頼を受注する際にギルドからアイテムボックスという特殊アイテムが支給されるので覚えておくように。以上だ。解散!」
ジェイクさんの解散宣言によって、僕は宿に帰ろうとしたが、予想通り僕の下へ冒険者達が集まって来た。
模擬戦の称賛をする者、質問をする者、中には対戦を要求する者や、仲間に勧誘してくる者もいたが、僕はそれらをやんわりと断ってこの場は退散した。
今回の実技講習は参加は任意になっていたが、欠員は一人もいなかった。
受講者は総勢二十三名で、講習内容は受講者同士での一対一の模擬戦だった。
対戦相手は教官のジェイクさんが決定し、この中で唯一のCランクである僕の相手は教官であるジェイクさんになった。
事情を知らない他の受講者達からは、この処置が人数が奇数であったことで起きた事だと同情されたが、いざ模擬戦が開始されてみると、この処置は適切であったと理解出来た。
結論からすると、他の受講者は冒険者になりたての為か、そのほとんどが戦闘初心者の様だったからだ。
中にはそれなりに武器を扱える受講者が何人かいた様だが、僕の相手が出来る受講者は一人もいなかった。
「それでは最後に私とライルの模擬戦を開始する。
皆は少し下がって見学している様に、ライル君は全力で掛かって来なさい」
「質問があります」
僕はジェイクさんの言葉にある疑問を問い掛けた。
「全力でということは、魔法を使用しても良いのでしょうか?」
「そういえば君は魔法が使えるんだったね。
・・・いいだろう。私としても君の本当の実力というものを見てみたいし、他の受講生にも良い経験になるだろうから存分に掛かって来なさい」
ジェイクさんはそういうと、僕と共に訓練所の中央に移動し、戦闘開始の合図を送って来た。
僕は開始の合図と共に身体強化の魔法を使用した。
但し、以前の戦闘の際に使用した時に起きた術後の身体への負担を考えて、今回は押さえて魔法を使用した。
魔法の効果は直ぐに現れ、全体に力が漲ってくる。
「それでは行きます!」
僕はジェイクさんに攻撃を宣言すると、模擬戦用に用意された剣で攻撃を開始した。
とりあえず正面からジェイクさんへ斬り掛かり、相手がどのように反応するか確認した。
ジェイクさんは僕の攻撃を難なくいなすと、そのまま直ぐに反撃してきた。
僕はその攻撃を受け止めることにした。
相手は僕の体格から受けずに避けるものだと考えていたのか、精神の動揺が僅かに表情に現れていた。
周りの冒険者からも驚愕の声が聞こえてくる。
「まさか君の小さな身体で俺の攻撃を正面から受け止められるとは驚きだ。
では、今度は俺から行くぞ!」
ジェイクは一旦距離を置いてから攻撃してきた。
今回の攻撃は勢いが乗っている為に受け止める事は出来ないと判断して、若干余裕を持って回避した。
僕はジェイクさんの攻撃が空を切って体勢が崩れたところを見計らって、ジェイクさんに向かって大きくジャンプして剣を縦に振るったが、ジェイクさんは僕の攻撃を予測していたかの様に僕の剣を受け止めた。
「状況判断も合格だ。
並の相手なら今の一撃で倒せていただろう」
ジェイクさんはそういうと、模擬戦の終了を告げた。
僕としてはまだまだ戦えたが、今回は新米冒険者の為の模擬戦ということでここで終了という形で落ち着いた。
「では、今回の講習はこれで終了とする。
尚、この訓練場は今後諸君等の好きな時に使用してもらって構わないから実戦前にはここでしっかりと己を磨く様に、万が一訓練時に怪我等した場合は1階にある治療室で治療してもらうこと。なお、諸君等が初めて依頼を受注する際にギルドからアイテムボックスという特殊アイテムが支給されるので覚えておくように。以上だ。解散!」
ジェイクさんの解散宣言によって、僕は宿に帰ろうとしたが、予想通り僕の下へ冒険者達が集まって来た。
模擬戦の称賛をする者、質問をする者、中には対戦を要求する者や、仲間に勧誘してくる者もいたが、僕はそれらをやんわりと断ってこの場は退散した。
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