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第3章 不信な隣国
第39話 未来の宮廷料理人?
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僕達はプテロポリスの第3王女アリーシャ・リ・テクト様(愛称:アリー)の警護依頼を受けて王都を出発した。
姫自身が言うので、今後はアリーと呼ばせて貰うことにした。
そしてアリーの身辺警護としてやってきた騎士というのが兄のアトスと、ケイルの二人だった。
久し振りに二人の兄に再会出来て警護対象の姫も気さくな人柄だったことで、アムスポリスまでの旅も気が楽になった。
そこまでは良かった。・・・・問題は夕食時に起こった。
「ライル少し良いか?」
「アトス兄さん。どうかしましたか?」
僕はそれぞれ独自に夕食を摂ろうとしたところをアトス兄さんに話掛けられて、王女が休んでいた馬車から少し離れた場所まで移動した。
「実はな」
アトス兄さんから聞かされたのは、今回の王女のアムスポリス行きは内密の事で、従者を連れて来る事が出来なかった事と、二人の兄はあくまでも身辺警護であって、王女の食事等日常で必要な資材の用意を怠ってしまったことを告白された。
「つまり道中の食料の用意を忘れていた。と言う訳でしょうか?」
「まぁ、結論を言うとそういうことだ。
なとかならないか?」
「・・・・・判りました。
本来要人警護において、食事の用意までは致しませんが、この様なことで兄さん達の評価が下がるというのも馬鹿馬鹿しいですし、今回の事は兄さん達に貸し一つですよ」
僕はアトス兄さんへ言うと、アイテムボックスから必要食材を取り出してから調理を開始した。
「お前が料理するのか?」
「はい。僕の仲間からも評判は良いんですよ。
すぐ出来ますから待っていて下さい」
僕はアトス兄さんへ言うと調理を続けた。
今回は時間が無かった事もあって、 焼飯とオニオンスープの二品しか作れなかったが、即席とはいえ自分でも上手く作れたと自負して王女と兄さん達の前へ差し出した。
「なんじゃこれは!」
「 焼飯とオニオンスープです。
温かいうちに召し上がって下さい」
「では、一応王族の仕来りですので、俺が毒味を致します」
アトス兄さんが王女の皿から 焼飯を一口分スプーンで掬って口へ運んだ。
「「美味い!」」
アトス兄さんは 焼飯を一口食べてから絶賛した。
「ライル。お前いつの間にこんなに料理が上手くなった!」
ラトス兄さんの反応を見て、アリー王女とケイル兄さんも自分の皿に盛られた 焼飯をかき込んだ。
三人は一心不乱に食事を済ませた。
「ふぅ~、ライルと申したな。
其方の料理大層美味であったぞ」
「お粗末様です。
アリー様のお口に合って良かったです」
「お主、今回の仕事が終わったら冒険者を辞めて、王族専門の宮廷料理人にならんか?」
「折角ですがお断り致します。
僕は冒険者になる為に家の名も捨てました。
冒険者になって一年も経たないのに職を替える事は出来ません」
「うむ。残念ではあるが仕方が無い。
しかし、今回の仕事が終わるまでの間は其方に私の食事を作って貰うぞ」
「本職ではありませんが承知致しました」
こうして僕は一時的とはいえ、姫の専属料理人になった。
姫自身が言うので、今後はアリーと呼ばせて貰うことにした。
そしてアリーの身辺警護としてやってきた騎士というのが兄のアトスと、ケイルの二人だった。
久し振りに二人の兄に再会出来て警護対象の姫も気さくな人柄だったことで、アムスポリスまでの旅も気が楽になった。
そこまでは良かった。・・・・問題は夕食時に起こった。
「ライル少し良いか?」
「アトス兄さん。どうかしましたか?」
僕はそれぞれ独自に夕食を摂ろうとしたところをアトス兄さんに話掛けられて、王女が休んでいた馬車から少し離れた場所まで移動した。
「実はな」
アトス兄さんから聞かされたのは、今回の王女のアムスポリス行きは内密の事で、従者を連れて来る事が出来なかった事と、二人の兄はあくまでも身辺警護であって、王女の食事等日常で必要な資材の用意を怠ってしまったことを告白された。
「つまり道中の食料の用意を忘れていた。と言う訳でしょうか?」
「まぁ、結論を言うとそういうことだ。
なとかならないか?」
「・・・・・判りました。
本来要人警護において、食事の用意までは致しませんが、この様なことで兄さん達の評価が下がるというのも馬鹿馬鹿しいですし、今回の事は兄さん達に貸し一つですよ」
僕はアトス兄さんへ言うと、アイテムボックスから必要食材を取り出してから調理を開始した。
「お前が料理するのか?」
「はい。僕の仲間からも評判は良いんですよ。
すぐ出来ますから待っていて下さい」
僕はアトス兄さんへ言うと調理を続けた。
今回は時間が無かった事もあって、 焼飯とオニオンスープの二品しか作れなかったが、即席とはいえ自分でも上手く作れたと自負して王女と兄さん達の前へ差し出した。
「なんじゃこれは!」
「 焼飯とオニオンスープです。
温かいうちに召し上がって下さい」
「では、一応王族の仕来りですので、俺が毒味を致します」
アトス兄さんが王女の皿から 焼飯を一口分スプーンで掬って口へ運んだ。
「「美味い!」」
アトス兄さんは 焼飯を一口食べてから絶賛した。
「ライル。お前いつの間にこんなに料理が上手くなった!」
ラトス兄さんの反応を見て、アリー王女とケイル兄さんも自分の皿に盛られた 焼飯をかき込んだ。
三人は一心不乱に食事を済ませた。
「ふぅ~、ライルと申したな。
其方の料理大層美味であったぞ」
「お粗末様です。
アリー様のお口に合って良かったです」
「お主、今回の仕事が終わったら冒険者を辞めて、王族専門の宮廷料理人にならんか?」
「折角ですがお断り致します。
僕は冒険者になる為に家の名も捨てました。
冒険者になって一年も経たないのに職を替える事は出来ません」
「うむ。残念ではあるが仕方が無い。
しかし、今回の仕事が終わるまでの間は其方に私の食事を作って貰うぞ」
「本職ではありませんが承知致しました」
こうして僕は一時的とはいえ、姫の専属料理人になった。
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