前世の幸福ポイントを使用してチート冒険者やってます。

サツキ コウ

文字の大きさ
46 / 50
第3章 不信な隣国

第41話 再契約と宿探し

しおりを挟む
 結局僕達は三度目の襲撃以降盗賊達からの襲撃も無く、目的地のアムスポリスへ無事到着した。

 人間至上主義の国なだけに、入国審査ではかなりの時間が掛けられたが、全員無事に入国することが出来た。

 唯、サキとレイアが審査員に呼び止められた時には肝を冷やしたが、何のことは無い。審査員が二人の美貌に亜人の血が混じっていると難癖をつけ、あわよくば自分達の奴隷にしようと画策しただけだった。
(実際二人共魔物な訳だから全くの冤罪という話ではないが)

「とにかく無事にアムスポリスへ着いた訳ですが、これからどうするのですか?」

 僕は入国後、しばらくしてからアトス兄さんへ尋ねた。

「そうだな。まずは依頼完了ということで、報酬を支払っておこう。
 依頼内容はアムスポリスまでの警護ということだったからな」

 アトス兄さんは僕達へ言うと、1人1人に約束の報酬額である金貨10枚を渡した。

「キール達はここでお別れだが、出来ればライル達にはこのままプテロポリスへ帰還するまで俺達に付き合って貰いたいのだが、頼めるか?
 無論別途報酬は出すし、ここでの滞在費もこちらで負担しよう」

「まぁ、このまますぐにプテロポリスへ帰る訳でもないですし、兄さんから頼まれれば断れませんね」

 と、言う訳で、キールさん達とはこの場で別れ、僕達は兄さんの要望によって追加依頼を受ける事になった。

「ところで兄さん達の目的をそろそろ教えて戴けますか?」

「とりあえず今夜の宿を探そうか。
 詳しい話はそれまで控えさせてくれ」

 アトス兄さんの言葉でこの場はここまでにして、これからしばらく滞在する宿を探す事になった。・・・のだが、ここで王女様の気紛れというか我が儘が大爆発した。

 掻い摘まんで説明すると、今まで野宿で我慢してきたのだから、宿ぐらいはそれなりのレベルのものに泊まりたい。と、いうものだ。
 それだけならば幾らか候補は挙がった。王女様はさらに厨房を自由に使用出来る宿を探し、僕に食事を作らせる様にと、兄さん達へ要求してきたのだ。
 そもそも王女の希望するレベルの宿となると、それこそ専門の料理人を抱えていて客の要望と言っても簡単に厨房の使用が許される訳がない。相手にもある程度の 矜恃プライドというものがある。
 かといって自由に厨房を使える様な宿となると、プテロポリスの王都で僕が泊まっていた様な宿へとレベルが落ちる。

 結局、僕達が王女の希望に合う宿を見つけられたのは夕方過ぎまで探し回って、ようやく一軒だけ見つかった。

 その宿はつい最近専門に雇っていた料理長が急病で倒れてしまった為、しばらくは宿泊のみの営業形態で運営していた宿だった。
 とはいえ、他の料理人も何人かいた為、ルームサービスの様に簡単な料理の提供をするぐらいは出来ている様で、支配人へこちらの事情を話すと、快く厨房の使用を許可してくれた。

 僕はようやく今夜泊まる宿を確保出来た事に安堵すると、こちらの事情を察して厨房を使わせてくれた支配人及び従業員の分の食事も作って感謝の意を示すことにした。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

処理中です...