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第2章
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エトムントが後ろに隠れたジェイを見て呆れたように笑ったあとラウルに謝った。
「ラウルくん。ごめんな。いつもはこんなんじゃないんだが・・・・・ジェイ!シャキッとしろ!一体どうしたっていうんだ」
するとエトムントの後ろにいたジェイは驚いた猫のように体をビクッとさせ屋敷へと逃げて行った。
「はぁ・・・・・・愚息が本当にすまない。うちの息子もラウル君みたいにしっかりしてほしいんだが」
(俺は5歳じゃなく25歳だからしっかりしてるだけだけどな・・・・・・・・)
「いえ、大丈夫です・・・・・」
「じゃあ、早速ラウルくんにあった剣を探そうか。武器庫に向かうから着いて来てくれ」
♦︎
エトムントの後ろに続いて歩いていると1つの建物の前へと着いた。
「ここが武器庫だ。君の家にも魔法具が置いてある場所があると思うが、ここは武器だけを集めた場所だ。危ないから勝手に触らないようにな」
「はい。分かりました」
ラウルがそう言うとエトムントは頷き、扉を開けた。そこには、大量の剣や弓、また様々な防具が建物一面に綺麗に並べられていた。
(これは・・・・・・・・すごい。今更だが俺が本当にここに来てよかったのか?)
ラウルが武器庫を見て困惑していると、エトムントが中へと促した。
「さあ、入ってくれ」
ラウルは中に入り周りを細かく見ていると、武器には埃一つ被っておらず全て綺麗に手入れをされていた。
(こんなに種類が多いのに、ホコリ一つ見つからない。武器に対しての思いがとても伝わるな)
周りをきょろきょろと眺めていたラウルだったが、気づくとエトムントが多くの剣を持って来ていた。
「よし!まずは・・・・・・・大剣は流石に無理だな・・・・・・・・一般的な騎士が持つロングソードから持ってみよう」
(・・・・・・・・クソっ。大きくなったら絶対大剣持ってやる)
ラウルは渡された剣を持つと意外にも重たくて剣を落としそうになったがなんとか耐えていた。
(重たい・・・・・・・・これは無理だ)
ラウルがすぐに剣を手渡すと、エトムントはガハハと笑った。
「やっぱりまだロングソードは重たいか。じゃあ短剣はどうだろう」
(これは結構いいな。軽いしなんと言っても魔法と剣同時に使えるかもしれない)
それからレイピアなど様々な剣を持ち替えては交換するラウルだったが最後に選んだのは短剣だった。
「大事な剣を色々持たせて頂いてありがとうございます。やっぱり1番しっくりきたのは短剣かなって思います」
「そうか!それならよかった。剣は自分の直感が大事だからな!じゃあこの短剣プレゼントするよ!」
エトムントはそう言うと、短剣をラウルに渡した。
「え・・・・・・・・なんでですか?俺授業もしてもらってるのに流石にこんないい剣貰えません」
「ちょっとした気持ちだ。・・・・・・・・そのフリードリッヒのカップ代というか」
エトムントは小声になってそう呟き、目
を泳がせていた。
「え?やっぱりお父様のカップ返していなかったのですか?」
「いや、その。ラウルくんのトレーニングを終えた後ちゃんとカップを返そうと思ったんだが手が滑ってな・・・・・・・・ははは」
(・・・・・・・・このおっさん結局割ってた上に今までずっと黙ってやがった・・・・・それなら俺も遠慮することないな)
「ラウルくん。ごめんな。いつもはこんなんじゃないんだが・・・・・ジェイ!シャキッとしろ!一体どうしたっていうんだ」
するとエトムントの後ろにいたジェイは驚いた猫のように体をビクッとさせ屋敷へと逃げて行った。
「はぁ・・・・・・愚息が本当にすまない。うちの息子もラウル君みたいにしっかりしてほしいんだが」
(俺は5歳じゃなく25歳だからしっかりしてるだけだけどな・・・・・・・・)
「いえ、大丈夫です・・・・・」
「じゃあ、早速ラウルくんにあった剣を探そうか。武器庫に向かうから着いて来てくれ」
♦︎
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「ここが武器庫だ。君の家にも魔法具が置いてある場所があると思うが、ここは武器だけを集めた場所だ。危ないから勝手に触らないようにな」
「はい。分かりました」
ラウルがそう言うとエトムントは頷き、扉を開けた。そこには、大量の剣や弓、また様々な防具が建物一面に綺麗に並べられていた。
(これは・・・・・・・・すごい。今更だが俺が本当にここに来てよかったのか?)
ラウルが武器庫を見て困惑していると、エトムントが中へと促した。
「さあ、入ってくれ」
ラウルは中に入り周りを細かく見ていると、武器には埃一つ被っておらず全て綺麗に手入れをされていた。
(こんなに種類が多いのに、ホコリ一つ見つからない。武器に対しての思いがとても伝わるな)
周りをきょろきょろと眺めていたラウルだったが、気づくとエトムントが多くの剣を持って来ていた。
「よし!まずは・・・・・・・大剣は流石に無理だな・・・・・・・・一般的な騎士が持つロングソードから持ってみよう」
(・・・・・・・・クソっ。大きくなったら絶対大剣持ってやる)
ラウルは渡された剣を持つと意外にも重たくて剣を落としそうになったがなんとか耐えていた。
(重たい・・・・・・・・これは無理だ)
ラウルがすぐに剣を手渡すと、エトムントはガハハと笑った。
「やっぱりまだロングソードは重たいか。じゃあ短剣はどうだろう」
(これは結構いいな。軽いしなんと言っても魔法と剣同時に使えるかもしれない)
それからレイピアなど様々な剣を持ち替えては交換するラウルだったが最後に選んだのは短剣だった。
「大事な剣を色々持たせて頂いてありがとうございます。やっぱり1番しっくりきたのは短剣かなって思います」
「そうか!それならよかった。剣は自分の直感が大事だからな!じゃあこの短剣プレゼントするよ!」
エトムントはそう言うと、短剣をラウルに渡した。
「え・・・・・・・・なんでですか?俺授業もしてもらってるのに流石にこんないい剣貰えません」
「ちょっとした気持ちだ。・・・・・・・・そのフリードリッヒのカップ代というか」
エトムントは小声になってそう呟き、目
を泳がせていた。
「え?やっぱりお父様のカップ返していなかったのですか?」
「いや、その。ラウルくんのトレーニングを終えた後ちゃんとカップを返そうと思ったんだが手が滑ってな・・・・・・・・ははは」
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