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第2章
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始まりの合図と同時に大量の土砂がラウルに向かって流れ始める。
(こいつの土魔法は宮廷魔法師レベルの実力がある。その上俺は水属性だからとにかく相性が悪い。まぁ簡単に砂に埋もれるつもりもないが。)
そのまま土砂の勢いはさらに増し、ラウルの頭上からも大量の砂や大きい岩などが落ちてコートが砂ぼこりで見えなくなった。
「ラウルくん俺のこと煽ったわりに全然やん。ふふっ。」
ニルスがそう言って微笑むと
「だれが全然だって?」
砂ぼこりが消えるとそこには笑みを浮かべたラウルが立っていた。
「これは厄介やなぁ。汚れひとつつけやんと平気で立ってるのちょっと腹立つわぁ」
(転移魔法を使ってもよかったけど、バレたら面倒くさいから今回は使わなかった。アベラルドもいるしな。
俺が今回行ったのは土砂が身体につく瞬間に分厚い雷壁を作り上げ、土砂を弾き飛ばし、大きい岩とかは雷魔法で粉々に破壊した。流石に岩を弾けるほどの強度はなかったからな・・・・・)
「じゃあ次は俺の番だな。」
ラウルはそう言って少し微笑むと、目をつむり手を前にかざした。
するとニルスの足下に大量の水が現れ、ニルスの脚に触れると同時に凍りついた。
「あちゃー。これはあかんやつかも。」
そう言って身動きが取れないニルスが苦笑いすると、上から雷が落ちた。
(やっぱり模擬戦はワクワクするなぁ!相手がどんな魔法を使ってくるか分からないからスリルがあって胸が高鳴るんだよなぁ・・・・・でもちょっとやりすぎたかも)
護符の反動で倒れているニルスを監督官が運ぶと、周りにいた生徒はラウルを凝視していた。
(まぁ闇魔法使ってないしいいだろ。ははは・・・・・)
「・・・・ごほん。これにて実技試験を終了いたします。結果の方はまた追って皆さんに連絡致します。では皆さん気をつけてお帰りください。」
ラウルは試験が終わり体育館から出ようとすると後ろから腕を引かれた。
「こんなに魔法の実力が有るのにどうして宮廷魔法師を目指さないんだ?国トップの魔法師になれる上に、国の側近にもなれるかもしれないんだぞ。」
「・・・・・アベラルド皇子。あの、手をお離しください。」
(あぁ、見つからないように早く退散しようとしたつもりだったのに。本当に最悪だ、早く手を離せよ。)
「それとも何かなりたくない理由でもあるのか?」
(お前だよ!なりたくない理由は!)
「いえ、そういうことではありません。まだ自分の選択肢を広げたいから1つに決めるのは良くないと考えただけです。
申し訳ありませんが急いでいるので私は先に失礼します。今日はお疲れ様でした。」
「・・・・・そうだな。いきなりこんなこと聞いてすまなかった。」
(学校に行きたくない。でもお父様との約束があるから頑張るしかないけど)
(こいつの土魔法は宮廷魔法師レベルの実力がある。その上俺は水属性だからとにかく相性が悪い。まぁ簡単に砂に埋もれるつもりもないが。)
そのまま土砂の勢いはさらに増し、ラウルの頭上からも大量の砂や大きい岩などが落ちてコートが砂ぼこりで見えなくなった。
「ラウルくん俺のこと煽ったわりに全然やん。ふふっ。」
ニルスがそう言って微笑むと
「だれが全然だって?」
砂ぼこりが消えるとそこには笑みを浮かべたラウルが立っていた。
「これは厄介やなぁ。汚れひとつつけやんと平気で立ってるのちょっと腹立つわぁ」
(転移魔法を使ってもよかったけど、バレたら面倒くさいから今回は使わなかった。アベラルドもいるしな。
俺が今回行ったのは土砂が身体につく瞬間に分厚い雷壁を作り上げ、土砂を弾き飛ばし、大きい岩とかは雷魔法で粉々に破壊した。流石に岩を弾けるほどの強度はなかったからな・・・・・)
「じゃあ次は俺の番だな。」
ラウルはそう言って少し微笑むと、目をつむり手を前にかざした。
するとニルスの足下に大量の水が現れ、ニルスの脚に触れると同時に凍りついた。
「あちゃー。これはあかんやつかも。」
そう言って身動きが取れないニルスが苦笑いすると、上から雷が落ちた。
(やっぱり模擬戦はワクワクするなぁ!相手がどんな魔法を使ってくるか分からないからスリルがあって胸が高鳴るんだよなぁ・・・・・でもちょっとやりすぎたかも)
護符の反動で倒れているニルスを監督官が運ぶと、周りにいた生徒はラウルを凝視していた。
(まぁ闇魔法使ってないしいいだろ。ははは・・・・・)
「・・・・ごほん。これにて実技試験を終了いたします。結果の方はまた追って皆さんに連絡致します。では皆さん気をつけてお帰りください。」
ラウルは試験が終わり体育館から出ようとすると後ろから腕を引かれた。
「こんなに魔法の実力が有るのにどうして宮廷魔法師を目指さないんだ?国トップの魔法師になれる上に、国の側近にもなれるかもしれないんだぞ。」
「・・・・・アベラルド皇子。あの、手をお離しください。」
(あぁ、見つからないように早く退散しようとしたつもりだったのに。本当に最悪だ、早く手を離せよ。)
「それとも何かなりたくない理由でもあるのか?」
(お前だよ!なりたくない理由は!)
「いえ、そういうことではありません。まだ自分の選択肢を広げたいから1つに決めるのは良くないと考えただけです。
申し訳ありませんが急いでいるので私は先に失礼します。今日はお疲れ様でした。」
「・・・・・そうだな。いきなりこんなこと聞いてすまなかった。」
(学校に行きたくない。でもお父様との約束があるから頑張るしかないけど)
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作者様、ご返信&ご更新、誠にありがとうございます。次回怖怖ですが、もちろんお待ちしております♪
度々の感想ありがとうございます♪
いつもコメント頂けて執筆の励みになります!
次話もよろしくお願い致します!!
更新本当にありがとうございます!
新しいお話が読めてとっても嬉しいです♪
まさか因縁のあの人がもう出てくるとは思わず、びっくりしました!笑
でも一番びっくりしてるのはラウルですね(><)
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続き楽しみにお待ちしております〜☆
感想ありがとうございます♪
長い間お待たせしてしまったのにそう言っていただけると本当に嬉しい限りです。
またこれからも投稿していくのでぜひ次話もよろしくお願いします🙇
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ご更新お待ちしておりました♢ 猛暑酷暑で人であることを放棄致したい日々。くれぐれもお身体をお厭い下さいまし。
感想ありがとうございます♪
長い間お待たせしてしまって申し訳ないです😢これからも更新していきたいと思いますので次話もよろしくお願い致します!