野猿な悪役令嬢

ルナルオ

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番外編 IF 野猿な囚人 31-1.(セリウスルート)蝶の島 前編

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 リーリアが囚人にされてから、何年か後。
 無事に継続して、ルクレナの部下であるリーリアは、主に国内の結界の修復や新たな術式の開発をするのが仕事であった。
 その後、レイスリーア元王妃の引退に伴い、セリウスがルクレナの上司になり、実質、リーリアの上司ともなった。
 それから、過保護なセリウスのせいで、リーリアは安全な仕事ばかり与えられている。
 時に、任務として、婚約者のいないセリウスは、参加だけでいい式典や会食にリーリアをパートナーとして連れていかれ、セリウスにとっては「リーリアとおでかけだ~」と喜んでいるが、リーリアにはやや面倒な任務のひとつ、ある意味パワハラとしか思われていなかった。
 裏家業寄りの上司ルクレナについて仕事をしているのに、そんな平和な毎日を過ごすリーリアであった。
 しかし、多少のリスクがあるものの、リーリアでないと駄目な案件もたまにある。
 今回、「蝶の島」と呼ばれる島での取引の仕事がまさにそうであった。
 ルクレナから、任務についてリーリアは説明を受けた。

「いいか。この島の女主人であるミース子爵夫人は、要注意人物だ。
 でも、この島でしか取れない『蝶石』がどうしても必要なんだ。
 普通に金で取引できるはずだが、この夫人が難しい奴でな」
「難しい取引相手ですか……」
「ああ。この島の所有権を持つミース子爵の妻だったのだが、未亡人になってから好き勝手するようになって迷惑しているんだ。
 取引の際、彼女に、とても気に入られてしまうと囚われて島からなかなか帰ってこれず、気に入られなかったら島にすら入れず、興味を示したが何か違うなと思われた場合のみ、無事に取引できる相手だ」
「うーん、本当に難しそうですね……」
「野猿なら、その取引ができるタイプなんだよ。
 見た目は可愛いが、中身が粗野だから、奴の好みではないのは確かだ。
 それに、防御力もプロ並みだから、できるはずだ」
「ええ~、たぶん、私は島にすら入れないパターンの気がします」
「それはそれで、しょうがない。
 任務失敗だが、そのまま大人しく帰ってこい」
「じゃあ、もし万が一、気に入られたら?」
「わかった瞬間、すぐ逃げていい。
 たぶん、お前なら逃げられるレベルの攻撃のはずだ。
 私でも逃げられたんだ。でも、判断を誤るなよ?
『気に入った』、『素敵ね』、『ここにいいて欲しい』等の言動があった時点で、やばいと思え。
 そう言われたら、瞬時に防御壁を作って身を守り、速やかに島を脱出しろ」
「はい、わかりましたが、その場合の攻撃は不可ですか?」
「ああ、命に関わる場合以外は、できれば攻撃はするな。
 ミース子爵夫人のやっかいさ以上に、蝶石の採石場が大事だ。
 亡くなったミース子爵への恩義もあるし、夫人から採石場の権利を取り上げる計画は今のところないから、面倒な夫人が亡くなるまでは、やっかいな取引は続ける予定らしい」
「そうですか」
「まあ、お前が捕まったら大ごとにする奴がいるから、穏便に進めるためにも、捕まらないようにな。
 捕まった際の対処も考えてあるし、難しい任務だが、お前の実力ならできるはずだ」
「わかりました。任務承ります!」

 その後、詳しい対策についてもルクレナと相談して決めて行った。もし捕まりそうになった際の脱出方法や、脱出に失敗した際の救難信号、その信号さえ出せなかった場合の救助等の手筈も整えた。
 ちなみに、セリウスは、現在、王弟としての外交任務にでていて、不在であった。
 おかげで、うるさいことを言う者がおらず、リーリアは一応、護衛をつけてもらい、任務に向かった。

 ランダード王国は、一部、海と接している地域があり、その地域の中心地として栄えているサイラータと呼ばれる街がある。リーリアは、そのサイラータの港から船で数時間いったところにある「蝶の島」とよばれる例のミース子爵夫人の所有する孤島に向かうことになっている。

 船を待つ間、せっかくの港町なので、リーリアは、名物でも食べて待っていようと考えた。
 ここは乾燥した小魚とナッツをキャラメルで固めたお菓子が名物なので、それを売っている屋台を見つけ、食べながらリーリアに付けられた護衛達と一緒に港を軽く散策していた。
 すると………。

「やあ、お嬢さん、ここの名物は美味しいかい?」

 リーリアの前を立ちはだかるように、口元を覆い、黒髪の前髪を長くした男が話しかけて来た。

「この街に何しに来たのかな?まさか名物を食べにじゃないよね?」
「そ、その声は……、セリウス様?」
「あれ、わかっちゃったか~」

 しらじらしく、覆面を外すセリウス。
 何故か、王都から離れたサイラータにまで、金髪を黒髪に変えて、身分がばれないようにしたセリウスが現れた。

「どうしてセリウス様がこちらへ?」
「リーリアこそ、どうしてここにいるの?
 まさか蝶石のために『蝶の島』に行くわけじゃないよね?
 あの任務は別の者に振り分けたはずだけど……」
「えっと、その、諸都合により私の担当になりました……」
「へえ、僕が不在の間、ルクレナは、こうして僕の許可していない危険な任務をリーリアに与えていたわけだ。
 どういうつもりかな、ルクレナは?」
「……では、任務変更になりますか?
 既に先方へ着く時間、人物、人数等を伝達済みで、変更すると当分、取引できなくなるから気をつけるように言われておりますが、いかがいたしましょう?
 セリウス様のご指示に従いますが……」
「うーん、それなんだが……」

 大変、不満げであるセリウスは、ため息をついた。
 大事な蝶石の取引相手であるミース子爵夫人は、非常に気難しく、事前の連絡と違うことがあると、とんでもなく面倒な態度にでることがあるため、今からの任務担当者の変更は、蝶石を手に入れるためには難しかった。
 セリウスも、リーリアを危険に晒したくないという私情よりも、蝶石の取引を優先させないといけない状況であることがわかっていた。

「……しょうがない。リーリアが危険に晒されないように、私も一緒に蝶の島へ同行しよう」
「ええ!?そんな王弟として御身を危険にさらすなんて、いけません!」
「僕なら、大丈夫だよ。いざとなったら、島ごと焼き払ってやるさ!」
「そ、そんなことしたら、蝶石が採れなくなってしまうのでは?」
「それはまずいか、危険になっても、採石場だけ残して焼くようにしておくよ」
「いえ、まず、そんな状況にならないようにしましょう。
 私こそ、危機対策はしておりますので、本当に大丈夫です」

 リーリアが必死にセリウスが同行しないように説得するが、なかなか聞かないセリウス。
 見かねて、リーリアの護衛役で来ていた者達も協力して説得し始めた。

「リーリア様のおっしゃる通りです!セリウス殿下を危険に晒すわけには国として無理です」
「どうか殿下はこちらの港でお待ちください!」
「我々だけで無事任務を果たしますので、殿下、何卒、お考え直し下さい」
「……えっと、はっきりお伝えいたしますね。セリウス様は来ては駄目です」

 一生懸命、リーリアとその護衛達が止めたが、セリウスは頑固だった。

「そうだ!そこのリーリアの護衛役で黒髪の彼と僕が交代しよう。
 王弟であることは内緒にして、リーリアの護衛の一人として行けば人数も変えなくいいしね?」
「……そ、それは」
「じゃあ、そういうことで、もう船が着く頃だから、行こうリーリア」

 うきうきと嬉しそうに蝶の島に行く船の船着き場に向かうセリウスに対して、護衛達も含めてリーリアはジト目で睨む。

「……セリウス様?もしかして、始めから同行するつもりでしたか?
 ルクレナ様のお話では、『蝶の島』は非常に温暖なところにあり、まさに天国のような風光明媚なところのようですから、これを理由に行ってみたかったとか?」
「え~?そんな!実はリーリアと南の島に行ってみたいわけじゃないからね!?」
「……はぁ」

 今度は、リーリア達が大きなため息をついて、色々とあきらめてみるのだった。
 結局、黒髪の護衛担当は作戦変更をルクレナや他の救援部隊に連絡をする担当に変わり、セリウスは王弟であることがわからないように覆面のまま、リーリアの護衛の1人のふりをしてついて行くことになった。
 こうして、セリウスはリーリアと一緒に蝶の島に向かうことになった。
 ちなみに、船の上でも、セリウスは、「リーリアと一緒に南の島~(嬉)」と、とてもはしゃいでいた。

「うわ~!リーリア、ここらの海は綺麗だね!」
「セリウス様、これはお仕事ですので……」
「あ、亀だよ!海亀が見えたよ、リーリア!!」
「えぇ!?どちらですか?」
「ほら!あそこだよ!!結構な大きさだね。ここらの海は亀以外にも、よく獲れる魚はみんな彩が良くて、特に美味しいのは赤い線のような模様のラタコットという魚でね」
「へ、へ~、美味しいのですか、ラタコット……」
「ああ。サイラータ港に戻ったら、ラタコットの美味しい店もあるよ。一緒に行く?」
「おお、お店が港にあるのですね!」

 相変わらず、リーリアを食べ物で釣ろうとするセリウスであった。
 リーリアは、セリウスの海の美味しいものについての解説を聞いているうちに、蝶の島の入島ゲートに着いた。
 ここでミース子爵夫人に気に入られれば島に入れてもらえ、気に入られないと帰るしかない。
 船に乗っている全員が甲板に並ばされ、入島ゲートにいる監視員達が事前報告と食い違いがないか確認された。
 ある意味、蝶の島は蝶石の採掘以外にも自然の宝庫のため、海賊などに狙われることもあり、用心深い警備体制であった。
 確認の間、リーリアにしては、普段しないような上品な微笑みを浮かべ、貴族令嬢らしく大人しくしていた。
 まだ海の上なのに、島の近くのせいか、七色に輝く蝶が舞っている中、ようやく確認は済んだようであった。
 入島ゲートの監視員達は、密かにミース子爵夫人と連絡を取り合っているようで、どうやら、大人しくしているリーリアは気に入ってもらえて、一応、島に入れてもらえる許可をもらった。
 ゲートを抜けて、船を島に付けたリーリア達は無事に島に上陸し、島の高台にあるミース子爵家の屋敷に向かった。
 屋敷では、ミース子爵夫人が待ちかまえており、表向きは歓迎してくれた。
 お互い名乗り挨拶が済み、リーリアが取引の話をしようとしたところ、ミース子爵夫人から、昼食に誘われた。

「もうお昼近くですので、ご一緒に昼食はいかが?もちろん、そちらの護衛の方たちもご一緒にね」

 断りづらい圧力のある誘いのうえ、リーリアは、ルクレナからも昼食の誘われるかも知れないから受けるように命じられていたので、これは想定内のことであった。
 ただ、ミース子爵夫人が護衛役をしているセリウスに注目しているので、リーリアはセリウスのことがばれたのかと冷や冷やしていたが、セリウスは、任務のためと食事の誘いを受けずに断り、護衛に徹してくれる様子だったので、安心して誘いを受け入れることにした。

 昼食は予想以上に美味しい料理であったが、リーリアにはやや物足りなかった。
 おまけに、ミース子爵夫人から最近の社交界のことや、貴族で噂される恋愛関係の話などを、何やら根ほり葉ほり聞かれたが、当然、表舞台にほぼ交流のないリーリアには、ほとんど答えられず、子爵夫人はリーリアに対して狙い通り、不満を持ってくれたようであった。

「ふーん、あなた、なかなか可愛いけど、こういう会話は苦手なのかしらね……」
「はあ、申し訳ございません」
「まあ、いいわ。お金もいるからね」

 ミース子爵夫人はお気に入りにはリーリアを認定しなかったようで、ルクレナの読み通り、無事に蝶石の取引だけに応じてくれるようであった。

「ほら、これが蝶石よ」

 そういって夫人が出してきた石は、七色に輝く独特の美しい石であった。
 事前に見せてもらった蝶石と特徴が一致したので、リーリアは、依頼通りの大きさ、量であることも確認して、素直に受け取り、用意したお金をミース子爵夫人に渡した。

「それでは、取引成立ということで、ありがとうございました」

 リーリアがお金を渡し終えて、お礼を言って立ち去ろうとした時、ミース子爵夫人は、リーリアのことを心配そうに見つめる覆面の護衛の存在に気づいた。
 そこに、ミース子爵夫人は自分好みの面白いドラマが潜んでいると敏感に感じたようである。

「ねえ、ちょっと待って、そこの黒髪の騎士の方。
 彼女の横にいる白マントの方よ。
 ちょっと覆面を外して、顔を見せて?」

 もちろん、その黒髪の白マントの騎士とはセリウスのことである。

「……私ですか?申し訳ございませんが、あまり人前では顔を……」
「あら?取引を駄目にする気?ちょっと見たいだけよ。顔を見せなさい」
「……承知いたしました」

 セリウスは渋々、口元の覆面を外した。

「まあ!思った通り、噂の王弟殿下のように美形で素敵な方ね!」
「……恐れ入ります」

(本人ですが……)と思ったが、言うと揉めると思い、大人しくするセリウス。
 リーリアもハラハラしていた。
 そんな二人を交互に眺めていたミース子爵夫人は、リーリアとセリウスとの間にある二人の独特の雰囲気を感じとった。

「ねえ。もしかして、お二人は恋人同士なの?」
「え?違いますよ」と答えるリーリア。
「ええ。恐れながら、ただの仕事の関係です」と冷静な護衛らしい返答のセリウス。

 即座に否定する二人であったが、ミース子爵夫人はその様子を面白そうに眺めていた。

「ふふふ、じゃあ、そちらの黒髪の騎士様の片想いなのかしら?それか両片想いね……。
 何か障害があって、お二人の関係はこじれたのでなくて?」
「!ち、違います」
「……いいえ、違いますよ」

 これには、ミース子爵夫人が実はリーリア達の事情を知っているのかと疑い、直ぐに否定ができなかったリーリア。
 セリウスも冷静に否定したが、一瞬の間があったのを夫人は見逃さなかった。

「なるほどね。私の勘はとてもよく当たるのよ、騎士様。
 騎士様の想いをここで叶えて差し上げましょうか?」
「は?いえ、結構です」
「ふふふ、二人一緒なら素敵かもね。
 今回の使者がルクレナじゃないのは、がっかりしたけど、両片想いの二人がしがらみもなく結ばれる物語なんて、面白そうかも。
 ちょっと、ヒロイン役の子が役不足だけど、見た目は気に入ったからいいわ」

 そういって、ミース子爵夫人は両手を二人に向けて魔法を発動した。
 リーリアやセリウスはすぐに防御壁を展開しようとしたが、何故か作動しなかった。

「お二人で、しばらこの島で楽しく過ごしてね。
 だって、ここは『まほろば蝶』が支配する場所、あなた達にとっても住みやすい理想郷『まほろば』なのよ?」

 そう夫人が言った途端、リーリアとセリウスの足元にあったはずの七色の絨毯が全てまほろば蝶に変わった。
 崩れるように暗い地下に落とされるリーリアとセリウス。
 他の一緒にいた護衛達は、別なところに落とされたらしく、姿が消されたように確認できなくなった。
 その落ちる間に、二人の周囲をまほろば蝶が、鱗粉を雪のようにまき散らして、舞っていた。

(しまった!この鱗粉は、吸い込んだら不味いのでは!?)

 リーリアは、落ちる間に、まほろば蝶の鱗粉をできるだけ吸い込まないように息を止めるが、それは無駄であった。
 この蝶の島の特別な蝶であるまほろば蝶の鱗粉は、ほんの少量を吸い込んだだけで、効果を発揮する。そして、実は既にリーリア達は、この島の入島ゲートに着いた時点で、その必要量を吸い込んでしまって、ミース子爵夫人の手の内にいたのであった。
 そのせいで、リーリア達の防御壁も全く役に立たず、術に嵌ることになった。
 
 ミース子爵夫人は、以前に、気に入った人間を術に嵌めようとして、ルクレナの時を含めて何度か失敗したため、島のゲートに着いた時点で、罠を仕掛けることにしたのだった。
 ただ、その罠はこの島でしか有効にならない方法であったおかげで、無事に島を出られれば、罠が仕掛けられていたことにすら気づかないことが多かった。しかも、罠に嵌められた人間ですらも、島から出たら、島で過ごしたことを全てを忘れてしまう仕組みになっている。
 ミース子爵夫人の持つ特殊な魔法能力は、まるで実際の人間でお人形遊びをするような能力であり、吸い込んだまほろば蝶の鱗粉とが合わさることでやっと発動する。その発動により、まほろば蝶が特別に、島の中で仮想となる「場」を作りだし、罠に嵌った人間には理想的な夢を見せて、子爵夫人がまるで舞台演出家のように、その人間達に思い通りの愛憎ドラマを演じさせる。

「ああ、今回はどんなお話にしようかしら?
 あの二人なら幼馴染とかの設定が良いかしらね~」

 わくわくと設定を考えるミース子爵夫人は、覗きの魔法が扱える使用人を高額で雇い、自分の屋敷に居ながら、その覗きの魔法で演じる人間達のドラマを観て、疑似体験して楽しむために、そんな手の込んだ悪趣味なことをしている。
 社交界なども大好きなミース子爵夫人であったが、それ以上に、自分の見初めた美しい人間達が自分の思い通りに恋愛ドラマを築くことにも喜びを見出していた。
 そこで、希少な蝶石を売りながら、その蝶石を餌に美しい人間をおびき寄せては自分好みのドラマを演じさせて遊び、飽きたら、それらの人間をこの島から記憶をなくして追い出しているのであった。
 そのため、島内でも証拠を残さず、ミース子爵夫人を捕まえることもできなかった。

 そんな罠に落ちていくリーリアとセリウス。

 そして、二人は理想とする場所「まほろば」で暮らす夢を見るはめに……。
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