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拾遺録6 俺達の決断
44 エピローグ⑵ ついでの惚気(最終話)
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さてそんな感じで、あとは結婚式を挙げてアコルタ子爵を継ぐことがほぼ決まってしまったのだが。
実は心の中で『何だかなあ』と思うことが残っている。
◇◇◇
『何だかなあ』と思ったのは、イレーネが子爵位を継げないことではない。
ただこの件はどうしても気になるので、最初の報告が済んだ後、再度イレーネと個別に話し合った。
「俺の説明が上手くないせいで、イレーネが爵位を継げなくなった。それでも本来は、アコルタ家に生まれたイレーネが継ぐべきだと思うんだ。
だから納得出来ないなら正直に言ってくれ。国王庁財務局の決定程度なら、タウフェン公爵や陛下に直訴すれば、多分何とかなる筈だから」
「いえ、カイルさんが継いだほうがいいでしょう。私は他に跡継ぎがいないから、自分が跡継ぎになるだろうと思っていただけです」
イレーネはあっさり、そう返答。
よっぽど俺が意外そうな顔をしていたのだろう。
少し間を置いた後、更に続ける。
「領主家の嫡子の義務として、必要なことを学んで領主となる。それが当たり前だと思っていたから、そうしていただけなんです。自分がなりたいからというより、義務か、もう少しいい言葉で言えば使命感ですね」
使命感か。
ルディもそんな言葉を使って説明したなと思い出した。
「だから義務、もしくは使命が果たせればそれで十分ですし、安心出来るんです。そしてカイルさんなら、私より領民に期待と希望を持たせることが出来るのは間違いありません。実際カイルさんに街や村を回ってもらった結果、領民の士気は間違いなく上がっていますから。それに今まで私が勉強したことだって、カイルさんを通じて活かすことが出来ます。だからこれがきっとベストなんです。それに……」
それに、何だろう。
イレーネは顔をちょっと赤らめて、そして続ける。
「カイルさんとこれからは一緒にいられる。それが私は嬉しいんです」
◇◇◇
俺が『何だかなあ』と思ったのは、俺が最初の報告で王都に2泊3日行って戻った後、ヒューマに聞いた話が原因だ。
あの時にはもうイレーネとロザンナは、俺たちの拠点ではなく、領主館に住むようになっていた。
人事整理が終わり、領主館の安全が確保されたこと。
現時点の領主家の実質的な代表だから、領主館に住むべきであること。
イレーネ自身も睡眠中に偵察魔法を起動しっぱなしに出来るようになった為、不意の襲撃にもある程度対応出来ること。
こういった理由だ。
俺が王都から帰った夜は、拠点に夜帰るのは元々住んでいるメンバーの他は、急遽呼び寄せられたファビオだけ。
だから夜、子供達が寝た後に、王都で疑問に感じたことをヒューマに直接聞いてみた。
「王都では今回の件の状況報告だけのつもりだったが、異常なまでの早さで話が進んだ。国王庁とアコルタ子爵家への処分について話し合うのは早くて5日後くらい、陛下に結婚について直接許可をいただくのは3月くらいになるだろうと思っていた。
まさかとは思うけれどヒューマ、事前に根回しをしたりとかしていないよな」
もちろん俺は、そんな根回しがあったとは思っていなかった。
だいたいブッカロに行ってレノアさんやダニエーレさんと話をつけたのだって、事前に予定を決めて行った訳ではないのだ。
だからあくまで、俺自身の疑念というかもやもやを晴らすために、そう聞いたのだが……
「根回しをしたのは僕じゃありません。サリアですよ」
そんなとんでもない話がヒューマから飛んできた。
何だどうなっているんだ。
そう思いつつ、俺は聞いてみる。
「どういうことだ?」
「この拠点が襲撃された時、サリアに王都の冒険者ギルドまで、報告書と襲撃者の搬送を頼みましたよね。その時にカイルとイレーネがくっつくだろうことまで含め、全部タウフェン公爵に報告したそうです。あとサリア、この件で公爵に追加報告も求められていましたからね。新年祭からカイルが帰った後も1回、報告を入れている筈ですよ。だから公爵も、当然こういう結末になるだろうということは考えて、根回しをしていたんでしょうね」
おい、待ってくれ。
「俺は何も聞いていないぞ」
「カイルに報告する必要はない、そうサリアは判断したんでしょう。僕もきっと同じように判断しますね。カイルがイレーネのことを意識しているだろうなんて、本人に言ったら面倒ですから。あれこれ余分なことまで考えて、予想外の行動をしてしまいそうです」
疑問があるので確認した。
「俺がイレーネのことを意識しているなんて、いつ気づいたんだ」
「割と分かりやすかったですよ。それに僕は表層思考までしか読めませんけれど、それ以上読める人がいますよね。アギラではない方です。その辺がサリアにちょっとだけアドバイスをしたようですよ」
アギラ以外にそういうことが出来そうで、なおかつサリアにそんな入れ知恵をするのは……
イリアだ、多分。
そういった魔法を持っているとは聞いていないけれど、サリアとイリアを足したらほぼ先生達3人の魔法や技術を使えるらしいから。
フミノ先生の、あの問答無用かつ容量不明な収納スキル以外は。
何というか、何だかなあと思ってしまった。
つまりタウフェン公爵は俺の状況を、ほぼ全部知っていた。
だからこそ俺がいつ王都に来てもいいよう、根回しと段取りを済ませていた。
俺自身が気づいていなかったイレーネへの思いなんてのも、そしてアコルタ家の件がどんな結論になるかも、
そして報告したサリア、そしてイリアもその結論に気づいていた。
気づいていないのは、俺だけだった。
もちろん年齢と名目だけのリーダーだというのは、俺も以前から承知している。
しかし結局は、ヒューマとサリア、プラスしてイリアに操られている気がする。
なんて思ったところで……
「それでも僕やサリアでは、今の状態に持ち込むことは無理だったんですよ。カイルがいなければ、間違いなくレノアさんの計画にひっかかって、アコルタ子爵家は移封か奪爵、ここの住民含めて大被害だったはずですから」
俺の心境を見透かしたかのようなヒューマの言葉だ。
ヒューマの場合は、実際に表層思考を読んでいる可能性が否定できないけれど。
「でもそうはならなかった。カイルも子爵になることが確定して、なおかつイレーネさんというカイル好みの女性との結婚が決定した。それでいいじゃないですか。違いますか?」
結果的には、その通りなのだ。
しかしヒューマに言われると、どうしても詐欺師に騙されたようにしか思えない。
それでも俺には、反論できる材料は無いわけで……
◇◇◇
ただ4月に入り、もう数えるほどで結婚式となった今日では、大分その『何だかなあ』という思いも減ってきた。
全てが思い通りになることなんてありえない。
その中で何とかよりいい道を選ぼうとしてあがくのが、きっと普通なのだろう。
そして結果的に上手くいったのなら、それを喜ぶべきなのだ。
そういう意味では、きっと俺は上手く行っているのだろう。
俺の力というより、仲間の力という面が大きい気がするけれど。
何だかなという疑念は消えない。
それでも仲間と、そして幸運に感謝はすべきだろうと思うのだ。
やっぱりヒューマが詐欺師くさいとか、サリアが人の感情を無視して動くとかについては、あれこれ言いたいこともあるけれど。
それにイレーネが好きなのも間違いないから。
綺麗だし、可愛いし、真面目だし、俺の事を好きでいてくれるし。
(FIN)
実は心の中で『何だかなあ』と思うことが残っている。
◇◇◇
『何だかなあ』と思ったのは、イレーネが子爵位を継げないことではない。
ただこの件はどうしても気になるので、最初の報告が済んだ後、再度イレーネと個別に話し合った。
「俺の説明が上手くないせいで、イレーネが爵位を継げなくなった。それでも本来は、アコルタ家に生まれたイレーネが継ぐべきだと思うんだ。
だから納得出来ないなら正直に言ってくれ。国王庁財務局の決定程度なら、タウフェン公爵や陛下に直訴すれば、多分何とかなる筈だから」
「いえ、カイルさんが継いだほうがいいでしょう。私は他に跡継ぎがいないから、自分が跡継ぎになるだろうと思っていただけです」
イレーネはあっさり、そう返答。
よっぽど俺が意外そうな顔をしていたのだろう。
少し間を置いた後、更に続ける。
「領主家の嫡子の義務として、必要なことを学んで領主となる。それが当たり前だと思っていたから、そうしていただけなんです。自分がなりたいからというより、義務か、もう少しいい言葉で言えば使命感ですね」
使命感か。
ルディもそんな言葉を使って説明したなと思い出した。
「だから義務、もしくは使命が果たせればそれで十分ですし、安心出来るんです。そしてカイルさんなら、私より領民に期待と希望を持たせることが出来るのは間違いありません。実際カイルさんに街や村を回ってもらった結果、領民の士気は間違いなく上がっていますから。それに今まで私が勉強したことだって、カイルさんを通じて活かすことが出来ます。だからこれがきっとベストなんです。それに……」
それに、何だろう。
イレーネは顔をちょっと赤らめて、そして続ける。
「カイルさんとこれからは一緒にいられる。それが私は嬉しいんです」
◇◇◇
俺が『何だかなあ』と思ったのは、俺が最初の報告で王都に2泊3日行って戻った後、ヒューマに聞いた話が原因だ。
あの時にはもうイレーネとロザンナは、俺たちの拠点ではなく、領主館に住むようになっていた。
人事整理が終わり、領主館の安全が確保されたこと。
現時点の領主家の実質的な代表だから、領主館に住むべきであること。
イレーネ自身も睡眠中に偵察魔法を起動しっぱなしに出来るようになった為、不意の襲撃にもある程度対応出来ること。
こういった理由だ。
俺が王都から帰った夜は、拠点に夜帰るのは元々住んでいるメンバーの他は、急遽呼び寄せられたファビオだけ。
だから夜、子供達が寝た後に、王都で疑問に感じたことをヒューマに直接聞いてみた。
「王都では今回の件の状況報告だけのつもりだったが、異常なまでの早さで話が進んだ。国王庁とアコルタ子爵家への処分について話し合うのは早くて5日後くらい、陛下に結婚について直接許可をいただくのは3月くらいになるだろうと思っていた。
まさかとは思うけれどヒューマ、事前に根回しをしたりとかしていないよな」
もちろん俺は、そんな根回しがあったとは思っていなかった。
だいたいブッカロに行ってレノアさんやダニエーレさんと話をつけたのだって、事前に予定を決めて行った訳ではないのだ。
だからあくまで、俺自身の疑念というかもやもやを晴らすために、そう聞いたのだが……
「根回しをしたのは僕じゃありません。サリアですよ」
そんなとんでもない話がヒューマから飛んできた。
何だどうなっているんだ。
そう思いつつ、俺は聞いてみる。
「どういうことだ?」
「この拠点が襲撃された時、サリアに王都の冒険者ギルドまで、報告書と襲撃者の搬送を頼みましたよね。その時にカイルとイレーネがくっつくだろうことまで含め、全部タウフェン公爵に報告したそうです。あとサリア、この件で公爵に追加報告も求められていましたからね。新年祭からカイルが帰った後も1回、報告を入れている筈ですよ。だから公爵も、当然こういう結末になるだろうということは考えて、根回しをしていたんでしょうね」
おい、待ってくれ。
「俺は何も聞いていないぞ」
「カイルに報告する必要はない、そうサリアは判断したんでしょう。僕もきっと同じように判断しますね。カイルがイレーネのことを意識しているだろうなんて、本人に言ったら面倒ですから。あれこれ余分なことまで考えて、予想外の行動をしてしまいそうです」
疑問があるので確認した。
「俺がイレーネのことを意識しているなんて、いつ気づいたんだ」
「割と分かりやすかったですよ。それに僕は表層思考までしか読めませんけれど、それ以上読める人がいますよね。アギラではない方です。その辺がサリアにちょっとだけアドバイスをしたようですよ」
アギラ以外にそういうことが出来そうで、なおかつサリアにそんな入れ知恵をするのは……
イリアだ、多分。
そういった魔法を持っているとは聞いていないけれど、サリアとイリアを足したらほぼ先生達3人の魔法や技術を使えるらしいから。
フミノ先生の、あの問答無用かつ容量不明な収納スキル以外は。
何というか、何だかなあと思ってしまった。
つまりタウフェン公爵は俺の状況を、ほぼ全部知っていた。
だからこそ俺がいつ王都に来てもいいよう、根回しと段取りを済ませていた。
俺自身が気づいていなかったイレーネへの思いなんてのも、そしてアコルタ家の件がどんな結論になるかも、
そして報告したサリア、そしてイリアもその結論に気づいていた。
気づいていないのは、俺だけだった。
もちろん年齢と名目だけのリーダーだというのは、俺も以前から承知している。
しかし結局は、ヒューマとサリア、プラスしてイリアに操られている気がする。
なんて思ったところで……
「それでも僕やサリアでは、今の状態に持ち込むことは無理だったんですよ。カイルがいなければ、間違いなくレノアさんの計画にひっかかって、アコルタ子爵家は移封か奪爵、ここの住民含めて大被害だったはずですから」
俺の心境を見透かしたかのようなヒューマの言葉だ。
ヒューマの場合は、実際に表層思考を読んでいる可能性が否定できないけれど。
「でもそうはならなかった。カイルも子爵になることが確定して、なおかつイレーネさんというカイル好みの女性との結婚が決定した。それでいいじゃないですか。違いますか?」
結果的には、その通りなのだ。
しかしヒューマに言われると、どうしても詐欺師に騙されたようにしか思えない。
それでも俺には、反論できる材料は無いわけで……
◇◇◇
ただ4月に入り、もう数えるほどで結婚式となった今日では、大分その『何だかなあ』という思いも減ってきた。
全てが思い通りになることなんてありえない。
その中で何とかよりいい道を選ぼうとしてあがくのが、きっと普通なのだろう。
そして結果的に上手くいったのなら、それを喜ぶべきなのだ。
そういう意味では、きっと俺は上手く行っているのだろう。
俺の力というより、仲間の力という面が大きい気がするけれど。
何だかなという疑念は消えない。
それでも仲間と、そして幸運に感謝はすべきだろうと思うのだ。
やっぱりヒューマが詐欺師くさいとか、サリアが人の感情を無視して動くとかについては、あれこれ言いたいこともあるけれど。
それにイレーネが好きなのも間違いないから。
綺麗だし、可愛いし、真面目だし、俺の事を好きでいてくれるし。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。